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likeとlove。私の考察。

 夏休みの英語教室。中学生の生徒が学校の宿題を眺めながら「likeとloveの違いがいまいちわからないんですよね...」と言っていた。

 中学英語のテスト用に言うとしたら、likeは「好き」でloveは「大好き」かな、と答えるだろう。でも英語を話すことを考えたらそれだけで終わらせたくない、と思ってしまう。

 あのね、例えば人がさ"I like BTS."って言うやん。私もめーっちゃBTS好きだから、その時はきっと私なら"Oh, really?  Me too.  I love BTS!!  Who's your *bias?" って言うと思う。ファン同士の会話が、こうして盛り上がっていく。loveってのは、そういう感じ。(*bias=主にKpopファンの間でいう「推し」のこと)
 ただ一言言葉で「大好き」っていう感じの時もあれば、心から湧き上がる「めーっちゃ好き」の感じもある。恋人同士で言う時もあれば、友達同士で言う時もある。軽い時もあるし、重みのある意味を持つ時もある。

 昔海外アーティストが日本に来ると必ず「愛してまーす」って日本語で言ってくれてたの、日本人からしたらすごく違和感あったけど、私のイメージでは多分I love you.を直訳しちゃったんだと思う。でも私たちは実際あまり日常的に「愛してる」なんて言わない。そこの違和感だったんだろうね。
最近の海外アーティストは「大好きです」って言うよね。より日本語のニュアンスに近づけたんだと思う。だから、「I love you.=愛してる」ってただ直訳で覚えることには危険がある。もちろん「大好き」のニュアンスもその会話の数だけあると思う。
 ただ、中学のテストでそのニュアンスを膨らませて会話的に尋ねるのは大変だから、多分テストでは「好き」と「大好き」ってして、「大好き」の「大」でloveを表そうとしてるんだろうね。

 じゃ、せっかくだからみんなのI love…なもの教えてよ。
先生はね、I love traveling.  I love BTS.
 最初は「え?loveですか?」って困惑していた中学生もどんどん発言してくれた。そうそう。恋人同士のI love you.だけじゃないのよね。loveはもっと幅広くて奥深い。

 中学英語は否定しない。むしろ良いことをたくさん学んでいると思う。でもそれが実用に繋がらない事実はある。だから、私は学校でも塾でもない「英語教室」という立ち位置で、生きた英語を伝えていきたいと思ってる。


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