「これだけ英語勉強してるのに全然伸びない!」という人に知ってほしいこと
こんにちは、なみのリズムのアサコです。
コロナ渦をきっかけにピアノ演奏にはまり、毎日楽しく練習しておりました。しかし一年ほど練習したあとで、「これ以上うまくならない!」というところに来てしまい、すっかり行き詰まりました(苦笑)
英語学習でも、「一生懸命勉強してるのに、伸び悩んでる!」 「TOEICのスコアがなかなか上がらない!!」という方、いるのではないでしょうか。
スポーツでもなんでもそうなのでしょうが、最初のうちは、やっているだけで楽しいですよね。ビギナーズラックなんてものもあったりして、初めて受験のTOEICのテストでは思わぬ高得点が取れてしまうことも。調子に乗って勉強を進めるけれど、途中で伸び悩む時期がやってくる。。。
そんな経験をしたことはありませんか?
これは果たして何なのでしょうか?
スランプ?
こんな時どうしたらいいのか?解決策を考えてみましょう。
1.それでも勉強量が足りていない?
ひとつ大きな可能性としてあるのは、一生懸命やってはいるのだけれど、それでもまだ総合的な英語の勉強量が足りていない可能性がある、ということです。
「いや、そんなことないよ。めちゃくちゃ勉強してるぞ!!」と言う人もいるでしょうが、以下のグラフがわかりやすいので、ぜひ見てください。
私はこれまでに300人くらいの生徒さんを指導してきましたが、時間と量に比例して実力が伸びていく生徒さんって、ほとんどいないんです。
まさに、この図の通りでして、「あるとき急にできるようになる」ことって割と多いです。
上記のグラフを抜粋した「SKYWARD LAND 最新入試英語長文20選 解答解説」の87ページに、いい説明があるので、文章引用させていただきますね。
「外国語の学習とスポーツの練習には、似た面があります。スポーツの練習で、最初のうちはなかなか能力の伸びが実感できなくても、ある時点で飛躍的に力が伸びたと自分でも感じられることがよくあります。
外国語の学習も同じです。リスニングやリーディング、あるいはスピーキングでも、『以前はできなかったことが、最近急にできるようになった』と思える時期が必ず来ます。それが学習の喜びであり、その体験が学習のモチベーションをさらに高めてくれます。
なお、そのように急激に力が伸びる時期は人によって異なり、『大学入試の直前に急に英語の聞き取りができるようになった』というケースもよくあります。そうした時期が誰にでも必ず来ることを信じて、今後の学習に励んでください。」
人それぞれ、閾値があるんですね。イメージしやすく例えると、みんなひとつずつバケツを持っていて、そこに学習を詰め込んでいくのですが、バケツの大きさは人によって違うから、どこであふれる(急に実力が伸びる)のかはわからない。
だから、やり続けるしかない、ということなのですが、これだけだと不親切かもしれませんので、私からはもうひとつアドバイスをしておきたいです。
2. 今の勉強の仕方を見直そう
「勉強してもしても伸びない!」って思ったら、勉強法が間違っている可能性もあります。
もしくは、勉強法としては間違っていないのだけど、今の自分にはすでに合わない学習法を行い続けている、ということも考えられます。
以前と同じ勉強を続けていて、以前は効果があったけれど、最近伸びてないな…。そんな時期に来たら、現状の勉強の仕方の見直しの時期に来ていると考えましょう。今までと同じやり方をしていても伸びない可能性大です。
英語とは直接関係ないように聞こえるかもしれませんが、ここで私のピアノ練習歴のことを書かせてください。
私はゆるーいピアノの先生のもとで、10年くらいピアノを習っていました。所詮趣味レベルなので、先生もキツイことは言わず。それでも何度も、手の形・指の形を修正するように指導されました。
ピアノ演奏においては、正しい手のフォームが命です。フォームが基本なんですね。今ならよくわかります。
でも、当時の私は全然気にしていませんでした。
だって、どうやって直したらいいのか全然わかんないし。
先生の言う通りに弾こうとすると、弾きにくいし。
今の手のフォームで、問題なく曲は弾けるもん。
だから、正しい形にする必要性がそもそも理解できない!!
(第一、面倒くさい!!)
そうなんです。そもそもやり方を変える必要性を感じないのです。…うまくいっている、間は。
だって、間違ったフォームであっても、ある程度のレベルまでなら曲は弾けちゃうんですから。
しかし、そのあとで問題が出てきました。
中級レベルまではよかったのですが、もっと難しい曲に挑戦しようとしたときに「どんなに練習しても弾けない!」という事態に陥ってしまったんです(今の私)。ここで私は自分の手のフォーム、つまり基本中の基本と向き合わざるを得なくなりました。
正しい形にしないと、早く難しいパッセージを美しく弾くことができないのです(;;)
無理に弾くこともできますが、それでは手を壊してしまうことが目に見えています。(力んだら、いい音も出ませんし…)
英語学習でも、同じような経験ありませんか?
「単語の覚え方?単語帳を目で見て覚えてるけど。書くの面倒くさいし」
「スペル、書けなくたっていいじゃん。だって、マーク式だから単語書く必要ない」
「発音?別にやらなくてもいいですよね?CD音声の真似してればいいんでしょ」
「中学の文法をやり直せって。なんで?中学の時は英語の成績良かったもん。英検準2級だって持ってますよ。高校になってから成績落ちたけど…」
「とにかく問題を解きまくればいいんですよね!」
以上は、私が実際に、生徒さんから聞いたセリフです(苦笑)
身に覚えありませんか??^^;
「中学の時は英語得意で成績良かったけど、高校になってから成績が落ちた」という人は多いです。また、英検2級までは合格しても、準1級あたりからつまずく人が多い。文法は得意でも、リスニングでつまずく人もいます。
いずれにしても、過去に「自分がクリアしてきた」と思っている所に、実はできていない部分がかなりある。それこそが今つまずいている原因なのですが、そこに気づいていない場合が多いんです。
だって、テストではいい点が取れていたわけですから。いい点が取れたら、「自分はできるって思うのが当然ですよね。テストで90点台取ってるのに「あなたはまだまだダメよ」なんて先生に言われても、納得いかないですよね。これ、私のピアノと一緒ですよ~!(笑)
実は、テストではごく一部の能力しか測れていないことも多いんです。あまり理解してないのに、教科書丸暗記で90点以上取れることもありますし、TOEICではある程度パターンが決まっているから、コツを覚えれば高い点数が取れることもあるわけです。
しかも、学校では発音や発音記号、音節など、英語の音の仕組みをほとんど説明しないので、基本が抜けているって言っても、そもそも勉強すらしていないということもあります。
結果として、どうなるか?
少し難易度の高いリスニングや、スピーキングでつまずく可能性が大きくなります。
ピアノのレッスンを受けていた時の私も全く同じです。先生に指摘されても、わからないんです。だって、その時点では曲が弾けている。そして、本人に修正するつもりがないと、先生も指摘するのをやめてしまいます。
「言ってもわからないみたいだし、直す気もないみたいだから、もういっか!」ってなるわけですね。
まあ、でもこれは人間の本能なんです^^;人それぞれ、気づくステージ・時期があります。だから、今わからない人に、強制しても仕方がないのです。
だから、壁にぶち当たった時がいいチャンスなのです。
伸び悩んでいるということは、今の勉強の仕方を見直す時期に来ているということ。次へ行くためのステップです。そのことに気づかせてくれている。ありがたい状況だと考えましょう。
じゃあ、どうやって学習法を見直せばいいのでしょう?
身近に英語のできる人がいれば、その人にアドバイスを求めてみましょう(スピーキングができる人がオススメです)。もう一度、中学の文法に戻るのも手ですね。リスニングができないという人は、発音を丁寧に勉強してみるなど、多角的に現状を分析してみましょう。
この場合に関しては、「勉強量がまだまだ足りないんだ!もっと勉強するぞー!」ってならないでください。勉強量を増やすことはもちろん大事ですが、間違ったやり方だと、勉強すればするほど泥沼になる可能性もあります。正しいやり方で学習することが一番大事です。
学習法の見直しとしては、基礎を見直すのが一番です。
私が効率の良い学習としてオススメするのは、リスニングを基盤としたインプットがです!
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