東京タワーとインバウンド
人生ではじめての東京タワー
大人になって、たまたま近くに用事があって、間近で東京タワーを見ることができた。
こちとら地方民で土地勘は一切なし。増上寺の大門の向こうに東京タワーがみえて、古いものと近代的なものが同じ画角にあるってのが海外の人からみたらエモいのか?なんて思いながらてくてく。
大迫力。なるほど、これが東京タワー。
昔は地方から一生出られないかと思ってたくらい閉鎖的な環境で生活していたので、東京タワーを見たときの感想は「本当に存在するのだな」であった。
入口前にはポニーの試乗会やモルモットと触れ合える広場があり、家族連れで賑わっていた。本当は参加したかったけどお子様ですでにキャンセル待ち。
どこまでいくか?次いつ来れるか分からないし、もしかしたら一生で最後かも?→トップデッキだ!
と、そこで、一番心に残る出来事が。
トップデッキに行くまでにはエレベーターを乗り換えて、ガイドやアトラクション付きで東京タワーができた歴史などの説明がある。
エレベーターからずーっと一緒に過ごした面々はなんと全員海外からのYouたち。
ガイドのお兄さんは日本語と英語を駆使して頑張っていてるが、アトラクションはすべて日本語。みんなでこれをやってね、と特有の手の動きを指示されてもお兄さんと自分しかそれが分からず、そのタイミングが来ても、しら〜っとした空気が流れ、、なんで海外向けの人に改善しないの??お金がないのか???と思いながらトップデッキに到着。装飾はキンキラキン。
なるほど、お台場やらが見渡せたりするわけだ。周りの親子たちはあそこがなんたらとか、あれがみえるやら盛り上がっていらっしゃったのだけど、こちらは特に思い出もなく、Youたちと同様に何枚か写真を撮影。完全に楽しみ方が迷子。
これまで登ってきたタワーのほうが高くて景色はもちろんそっちの方がすごいのは分かってるし、そもそも分かった上で来ている。
だからこそ東京タワーにはぜひとも独自の歴史や意義を楽しんで伝えてもらって遺産としてアピールしてほしいし、youたちにもきてよかったと思ってもらって、楽しんで納得したうえでお金を落としてほしい、が、
技術的な凄さも伝わらないし(キンキラキンの装飾が今となっては虚しい)、遺産的な意義も伝わらないし、何かお金を落とそうにもたかが知れているし、ただただあの有名な東京タワーに来た、というだけになっていた。
東京都さん、改善してください!!
本当にインバウンドやる気ある???破滅するんじゃない?
追伸)もう一生来ないかと思ったけど翌月行きました。意外と早かった。
なんかもう象徴としての東京タワーってかんじなのかもしれない。
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