見出し画像

夫のCAR-T細胞療法の経過とホースセラピー

さて、夫の悪性リンパ腫の治療が
一番の山場をなんとか超えました。
あとはひたすら、信じて前を向いて歩き出すだけ。

とは言うものの、
私は闘病している本人ではないので
正直病気と向き合う本人の気持ちはわかりません。
夫は生粋のウチナー(沖縄人)気質、
クヨクヨ悩むのが苦手で
楽しいことをしていれば病気だったことなど
忘れてしまうようなタイプですが、

何しろ今回は半年も入院隔離、
寝起きもできず絶食と高熱に耐える治療、
そして抑えきれなかった癌の影響により
足の神経が損傷し、左足に麻痺が残る状況。

退院できたとしても、
まだ再発のリスクはあるし、
今まで通り1人で自立した生活が
できるわけではありません。

さすがのポジティブ人間も
嫌でも入院前とは違う生活に、
メンタルの壁にぶつかることもあるかもしれません。

とはいえ、我が家には
最高のリハビリのセラピストである
「馬」がいます。
こんなに恵まれたことがあるでしょうか。
しかも、我が家の馬たちはどの馬も
セラピーに申し分のない大人しさと従順さを
兼ね備えている精鋭ぞろい。

実は1年半前、私はずっとやりたかった、
ホースセラピーの活動をスタートしました。
「ヒポフレンズ」というチーム名でスタートしたその活動は、まずは発達障害の子どもたちをメインに、ゆくゆくは身体障害、
最終目標は健常児と障害児の境目のない、
インクルーシブ活動を目指していました。

障害児のホースセラピーのために
勉強をしてきたことが、
まさか夫のリハビリの役に立つとは
思いもしませんでしたが😅

乗馬がホースセラピーとして
特に効果が評価されている理由は
実に多岐にわたります。
特に評価が高いのが、
脳性麻痺と発達障害に対する早期療育の分野です。

脳性麻痺に対するフィジカルアプローチは
特に評価が高く、
運動機能を回復するのに
目覚ましい効果があるのです。
医療と馬術の先進国であるドイツでは、
乗馬療法が保険対象となるぐらい
その効果は評価されています。

不随意筋も含めた
体全体の組織への刺激が同時に起こることと
乗馬による運動刺激が3D的になっていること

通常のリハビリだと1つずつ動かしていく動きが
同時に全部できる、
しかも楽しく馬に乗っているだけで!
と、まるで怪しいダイエットの広告さながらの
驚きの効率の良さなのです✨

さらに乗馬は、
メンタル的な向上を促す効果もあります。
屋外での他者と関わりながらの運動、高い視野。

足が悪い人がサッカーや野球チームで
みんなと遊ぶことはほぼ不可能だけど、
乗馬なら馬やほかの人と一緒に、
楽しく過ごせるのです。

だから、私は夫の足が麻痺している、
と聞いても
治らないとは一ミリも思いませんでした。
時間はかかるかもしれませんが、必ず歩けるようになる。
なにしろ我が家は、
好きな時に好きなだけ馬に乗れる、
最高の環境なのですから!

ぜひこの noteでも、
夫の乗馬セラピーの経過を随時報告していきたいと思います。

まぁ、まずはホースセラピーの前に、
病院でのリハビリを頑張らなければいけないわけですが。
現在目標とする病院でのリハビリ期間は約1ヶ月。
島に帰ってきてしまえばこっちのもん!

ちなみに現在、ヒポフレンズの活動は
スタートして1年ちょっとで、まさかの夫のガン宣告となり、
しばらくお休みさせていただいています。

セラピーというのは、子育てとおなじ。
こちらの提供する側に
精神的、時間的余裕がないと、
十分な対応をしてあげることができず、
結果的にそれが自己嫌悪となって、
楽しかったはずのセラピーが
自分を苦しめてしまうことになります。

なので、ほんとはすぐにでも
やりたい気持ちはあるのですが、
今ははやる気持ちを抑え着実に今すべきことを、
優先順位を考えながらこなしていきます。

ヒポフレンズの活動は、
Instagramのアカウントでお知らせしているので
興味のある方はぜひご覧になってくださいね。

https://www.instagram.com/hippofriends_ishigaki



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?