一つ一つ経験し、成長する
幸せなことに、今、自分の好きなことを仕事にできている。
日本語を教える仕事。
前の会社でも、今の会社でもそうだけど、正規で雇われてるってこともあって、(これもありがたいことに)日本語を教える業務以外にも、携わらせてもらっている。
今日、学生の面接指導をしていた。正直日本で働きたいと思ってはいるものの、日本の独特な就職面接ルールを知らない学生たちが多い。これは、もう文化的なものだから、正直どこの国に行ってもあることだと思っている。
そこで活かされているのが、これまでの自分の経験だ。
1)自分自身の就活経験
私は、一度日本で就職し、ここに来ている。だから、日本での就職活動の流れや、合格するための一歩一歩のステップを経験している。
自己分析をして、自分の人生や将来について考えたり、どのくらい前に動くべきなのかを考えたり…大学時代、準備してたな〜と振り返ると懐かしく感じる。
私が就職活動を経験した2019年代と少し違うのは、コロナ時代を経てオンライン面接になったということぐらいだ。
企業によっても違うとも思うが、最低限のマナーや面接での流れは変わっていないはずだ。
転職活動をしていたときに、オンライン面接を経験した。
注意すべき点は、たくさんあった。
今になって思うことは、やっぱり日本での就活経験を積んで、日本の会社で働く経験を積んでよかった、ということだ。
今の学生と業種は違うにしろ、人事の方が気にされるマナーはほとんど同じだと思うから。
私は、日本で就職活動をして、日本全国(場所の距離を気にせず)、いろんな地方の日本語学校に行った。
その時に、先輩の先生が、おっしゃっていた。
「日本語教師は、言葉を教えるだけが仕事じゃないんだよ。日本の文化や、伝統、規則やルール、その他いろんなことについて教える仕事でもあるんだよ。だから、特に日本で就職したり、進学したりしたい人に教えるには、一度でも、日本でそういう経験をしておいた方がいいんだよ。語れることが(深みが)違うからね。」
その言葉通りにして、よかったなと思っている。
2)前職での就業担当経験
前職では、日本語学校に勤めていたが、日本でコロナが流行り始めた時で、留学生が日本に入れず、少しの日本語の授業と同時に就業(アルバイトや就職、進学)の担当としても働いていた。
正直、この経験を積んでよかったと思っている。経験になった。
外国人を対象とした、日本での就職活動を知ることができた。
あの時の経験が、今の仕事にも活かされていると思う。
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今日、ある学生の面接指導をした。
でも、受験者の全員が合格するわけではない。
ある学生が、面接に不合格になった。
その学生は、何度か面接に挑んでいるが、他の学生に負け、不合格になっている。
流石に落ち込んでいるかと思い、面接後会った時に、思わず感動の再会かのように、走った。
でも、当の本人は、笑っている。
(涙を隠しているのかもしれないが、)
私は、「なんで先生が泣いているのに、あなたは笑ってるんですか〜」とおちゃらけた感じで、言って笑っていた。
笑うところが彼女の長所でもあるのかもしれないが、同時に短所でもあるのかもしれないとも思った。
だから、きちんと切り替えて、大事な時には真剣になることが必要なんだと教えた。
面接に何度落ちたとしても、それを「失敗」じゃなくて「経験」にすればいい。
面接一つ一つについて、振り返って、合格するために次はどうするのか考える。
もしも、自分でそれが難しいようなら、先生の出番だと思う。
先生は学生を導く存在だと思うから。
この国の言葉が話せない私にはできることが限られているかもしれない。
でも、日本で育ってきて、いろんな人生経験を積んできた私だからこそ、教えられることがあるんだ、って思えた。
自分のこれまでの経験を活かすことができている、と思った。
(話せるに越したことはないが)
うまく役割分担をしたらいいんだ、と思った。
だから、私は上司に素直に言った。
「すみません。〜(頼まれた仕事)をするのに努力はしましたが、(英語で話してあまり通じなかったので)他のスタッフに頼んだ方が、限られた時間の中で効率的にできると思います。今、(そのスタッフに)相談したところです。」
「今の私がこの状況でできることは全部しました。」
正直、断れない性格の私が、この言葉を言ったのには、自分でも驚いた。
自分もそうだけど、一歩一歩、結果がどうであれ、その後きちんと考えて、「経験」に変えていこう。
これが成長するってことなんだ。
これまでの経験や、今を振り返っていると、徐々に自分の理想に近づくことができているんだなと思って、少し嬉しくなった。
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