![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137614824/rectangle_large_type_2_fb0ca8668386e764c9079ca258878966.jpg?width=1200)
Holaで始まりخوياで終わる(モロッコ)
モロッコでよく使われていた「خويا」という言葉が印象に残っている。
私はどこからどう見ても観光客であるので、レストランの呼び込み、観光客向けアトラクションの呼び込みにマア声をかけられること。
興味深かったのは、一緒にいたモロッコ人のベンさんが、なぜか8割ぐらいの確率でスペイン語で話しかけられていたことである。
一応彼は、フィリピンにいようがインドにいようがヨーロッパにいようがそれなりに現地の人っぽく見える顔立ちである。
アジア系の女を横に連れているので、まさかモロッコ人と思われなかったのかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137615015/picture_pc_b4197241eeaf73914d2662f9b43a8454.png?width=1200)
モロッコ人に「Hola!(オラ)」とスペイン語で話しかけられ、なんやかんやで同じモロッコ人だと判明し「خويا(ホヤ、マイブラザーの意)」で会話が着地する。オラで始まりホヤで終わる。
ちなみにخوياは正確にいうと語頭にkの音が入るが、日本語のカ行ほどはっきり発音されない。コヤよりホヤのほうが近いと思う。
モロッコ人、とにかく「خويا」マイブラザーをめちゃくちゃ使う。
3秒前に会った人間にもマイブラザーを使う。
何なら直接会ったことのない、初めて電話で話す相手にも初っ端からマイブラザーを使う。
「敵だと判明するまでは友達」のマインドなのだろうと思う。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137614895/picture_pc_886be325918acd64cc4791ea788fdac6.png?width=1200)
初対面の日本人相手に日本語でコミュニケーションを取るとき、「いかに間違いを犯さないか」ということに重きを置きがちだと気づいた。
仕事のメールで「今までお世話になったことないけどな〜、これから関係を築き上げていく予定なんだけどな〜」というときでも、「いつも大変お世話になっております」で始めるし。
これを使っておけば最悪間違いではないから。
わたしは「はじめまして!」と書きたいタイプである。実際「はじめまして!」で書き出したことはないが。
きっと、間違いなく、彼らモロッコ人にもコミュニケーションを取る際の暗黙の了解や規範はあるのだろう。それでも、相手に歩み寄る出だしの一歩がでかいし速いと感じた。