まさかボロブドゥール 3
ホテルはシェラトンムスティカジョグジャカルタ。
ビュッフェスタイルの朝食。レストランに平たい顔族は私たち2人だけ。卵はその場で焼いてくれるのだけど、注文しようにも英語が全然通じない。私たちが話しているのも英語、相手が話しているのも英語。なのに通じない。全然聞き取れない。
冬ちゃんのいとこが手配してくれた貸切タクシーでプランバナン遺跡に向かう。ドライバーさんが、プランバナンの前に小さい遺跡を見るかい?とここに連れて来てくれた。
小さな村の小道の先にあるサリ寺院遺跡(Candi Sari)。
人がほとんどいなかった。
上の方。
元は寺院の一部であったのだろうものがたくさん置いてある。一つ一つレリーフがすてき。
独特な石の積み上げ方。好き。
かっこいいのでもう1枚。
そしてプランバナンに向かう。
プランバナン遺跡公園にはプランバナン遺跡だけでなく、セウ寺院やプラオサン寺院など、いくつかの遺跡があります。奈良公園みたいでちょっと親近感。しかし3時間じゃ足りないよ。もっとゆっくり見たかった。
9世紀に建てられたプランバナン寺院(Candi Prambanan、別名:ロロ・ジョングラン寺院)。ヒンドゥー教の寺院で、お堂の中にはシヴァ神、ヴィシュヌ神、ブラフマー神が祀られています。
このぽこっとしたモチーフや一つ目みたいなモチーフが気になる。
どの神様のお堂の周りだったか忘れてしまったけど、とにかくいろんな種類の動物のレリーフがぐるりと施されてあった。鳥、猫(?)、ねずみ、しか、さる、うさぎ、頭が人間で体が鳥のたぶん神様。
誰かが奈良を「廃れゆくものの美しさ」と表現していたのを思い出す。
プランバナン遺跡は地震によってほとんどが崩れたらしい。修復を待つ石の集まりが、脳内で勝手に積み上がり、元の景色を想像させる。なんとも言えない感情。でもこの景色にも美しさを感じる。
ここまでで持ち時間をほぼ使い果たしてしまった。公園の中には見たい遺跡がまだまだあるのに。
セウ寺院(Candi Sewu)
遺跡公園の(たぶん)一番奥にある寺院。静かな空気が好き。セウ寺院が近くにあったらいいのに。学生時代、東大寺が好きで大仏殿に少しでも近づきたくて引っ越ししたのを思い出す。
なのに時間がなくてゆっくり見られない。本当はここで瞑想とか昼寝とかしたい。
帰り道にも遺跡。
お土産物やさん素通り。
一度ホテルに帰って午後に備えます。
つづく。
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