namidoma

好きなものは、グスク、寺、紅型、やちむん、ガラス、張り子、焼きなす、にんじん、豚汁、餃子、グラデーションの空。

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好きなものは、グスク、寺、紅型、やちむん、ガラス、張り子、焼きなす、にんじん、豚汁、餃子、グラデーションの空。

マガジン

  • 観終わった後の

    自分が何を感じたかわかるまで1日半くらいかかります。 舞台や映画を観てゆっくり感じたことなど。

最近の記事

日常

実家の花壇の草取りをしている横で、姪が私のむしった草をせっせと花壇に戻している。 「何してんの?」と聞くと、「お花に草あげてんの。」と言う。 似たような二人が暇を潰している。 やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、暇すぎる。 散らかった私の部屋で母が「なんで本棚の本、斜めになってるの?」と聞いた。 そういえば、部屋がどんなに散らかっていても、本棚だけは散らかっていたことはないのだ。 母は少し乱れた私の本棚をじっと見ていた。 それから1週間経っても、本棚をいつ

    • 土日はNPOの方の仕事です

      あけましておめでとうございます。 年が明けて振り返ってみると、2021年はいろいろ良いことがあったなと思います。 ひとつには、一昨年は全く観ることのできなかったこども向けの舞台作品の公演が徐々に再開されたこと。 大好きな「人形劇団ココン」さんや、私が人形劇にささやかながらも関わることになったきっかけのような気がする「ひぽぽたあむ」のみなさんに会うこともできたのでした。 ココンさんの舞台が始まる直前、真っ暗な部屋の中に「人形劇団ココン」と書かれたフリップが照明に照らされ

      • わたしは一体何を見ているんだろうの先にあるもの

        「疫病祓われ〼」 今年も大山町長田で「イトナミダイセン藝術祭」が開催されています。初日の夜公演で目黒大路さんの舞踏を観ました。 目黒さんといえば、一昨年前に同じくイトナミダイセンで披露された住民ミュージカルが素晴らしくて、公演があると聞くと観に行かずにはいられない体になってしまいました。 そしてnoteの2つ前の記事に昨年の公演のことを書いていました。あっという間の1年だったのか、目黒さんの舞踏を見ると何か書きたくなるのか、どちらにしても不思議なことです。 今回の公演

        • UFOを呼ぶ男を見てふつふつと湧き上がるこの感情は喜びなのか

          イトナミダイセン藝術祭で舞踏家の目黒大路さんのパフォーマンスを見ていたら、胸に何かが込み上げてきました。 ・・・ 舞台は妻木晩田史跡公園の古墳。 芒の陰に誰か/何かがこちらを向いて立っているのが見えます。 顔は上半分が黄色で下半分が赤色。白塗りの素肌に銀色の輪っかの模様、銀色のマントを着けて、腕と膝に蓑のようなもの。植物で作った頭飾りに、杖を持って。 その誰か/何かはゆっくりと舞台に近づいて、真剣な顔つきで舞台である古墳の四隅に沿って歩き、身につけていたものをひとつ

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        • 観終わった後の
          6本

        記事

          英語のレッスンが好きな理由

          いつか英語が話せるようになったらいいな、と思っています。 私の英語の先生はレッスンの度に「いつも思っていたんだけど、今日初めて言うね」みたいな調子で、「YOUの英語の発音は素晴らしいよ。とっても聴きやすいよ」と褒めてくれるのです。 その度に私は「え、え、ほんとに(驚)?すごく嬉しい!これからも練習します!」と照れながら喜んでしまいます。 そんな単純で簡単な私が愛おしいです。

          英語のレッスンが好きな理由

          夏の思い出

          こたつにあたって 思い出す 夏の思い出 沖縄 こどものための舞台芸術が海外・国内からたくさんやってくる「りっかりっかフェスタ」を観に行くため、2泊3日の弾丸旅。 仕事が忙しいような気がしてほぼ諦めていたし、週末は予定を何も入れずダラダラして過ごすんだ、と決めて寝て目覚めて数時間後、沖縄行きのチケットを予約していました。 自分がわからなすぎる。 けど、結果、素晴らしい舞台に出会いました。 イタリアの児童劇団「La Bracca」(ラ・バラッカ)の作品「あべこべ」

          夏の思い出

          まさかボロブドゥール 5

          8月24日(土)午前3時30分、ホテルのロビー集合。 タクシーに乗ってボロブドゥールに向かう。 ホテルから約1時間。 5時前に到着してマノハラホテルの受付。 昨日買っておいたチケットを握りしめて。 ところでボロブドゥール遺跡の入場料は、インドネシア人と外国人では値段がかなり違います。 私たちはサンライズツアーチケットで3500円くらい。 サンライズツアーはボロブドゥール寺院で日の出をみることのできるツアーです。ツアーといっても、入場券を買って受付をすれば、そのあ

          まさかボロブドゥール 5

          冬なので

          冬眠したい。 そう思っていたら、妹からも同じような内容のメールが届いた。 とりあえず休んでよろしいか、と。 どうぞどうぞ。 私の身体も頭も冬仕様。 あるのは食欲と眠気だけ。 鳥取の冬は本当に寒そうな色をしてる。

          冬なので

          佐治のさば寿司は知ってるさば寿司と違うよ

          先月、梨あめの話を聞かせてくれた方が、「次はさば寿司を作るよ」「見られるのは一生に一度だよ」「これもご縁だから見においで」と言われたので素直に見に行って来ました。 鳥取県佐治町。国内最大級の大型望遠鏡のあるさじアストロパークや佐治谷豆腐、佐治谷ばなしで有名な佐治です。用瀬インターで高速を降りて用瀬を抜け、山に向かいます。美しい川沿いに車を走らせると、佐治に着きます。 元小学校の分校が今は町の調理室として活用されています。言われたとおりの時間に到着したときにはすでにおばあち

          佐治のさば寿司は知ってるさば寿司と違うよ

          ミンさんと境線

          汽車に乗って妖怪の国、境港に行きたい場合は、米子駅のホームの奥まったところにある0番線に行かなければならない。 これがたまらなく好き。 駅の中にあるにも関わらず0番線だけなんか「ホームのはずれ」にあるし、なんかちょっと暗い。 昨今の水木しげるロードブーム(?)に乗じて0番線(れい番線)というネーミングにしたわけではなく、物心ついた時からずっと境線は0番線なのだ。鬼太郎列車が走ろうが走らまいが関係なく。 そんな境線を逆に境港駅から米子駅へ向かっていたある日、ミンさんに出

          ミンさんと境線

          仙人とコーヒー

          久しぶりに、山の仙人に会いに行った。 仙人が淹れてくれたコーヒーを写真に撮っていたら「こないだ来た時もコーヒーの写真撮ってたね。食パン食べながら。」と言われた。 仙人も覚えていたんだね。こないだって5年くらい前だけどね。私もそれを思い出して写真を撮っていたの。綺麗なのだ、仙人のコーヒーは。 「変わりないの?」と聞かれて、「変わったような、変わっていないような」と答えると、「変わらないんだね」と言われる。 仙人の話を、うんうん、と聞く。5年前に聞いたのと同じ話だと思うけ

          仙人とコーヒー

          まさかボロブドゥール 4

          冬ちゃんの好きな場所と私の好きな場所は違う。一緒に沖縄に行ったときは私はグスク、冬ちゃんは鍾乳洞が好きすぎて困った。鍾乳洞の何がいいのかさっぱりわからない。けど、鍾乳洞の出口でずっとヤドカリを追いかけて写真を撮っている冬ちゃんが面白くてそれをずっと写真に撮っていたっけ。 ドライバーさんがそろそろ私たちののんびりさに慣れてきた(諦めた)模様。 それでもとても親切。車にはクーラーボックスに水とポカリを準備してくれているし、ホテルで準備してくれたお弁当もタイミングよく渡してくれ

          まさかボロブドゥール 4

          まさかボロブドゥール 3

          ホテルはシェラトンムスティカジョグジャカルタ。 ビュッフェスタイルの朝食。レストランに平たい顔族は私たち2人だけ。卵はその場で焼いてくれるのだけど、注文しようにも英語が全然通じない。私たちが話しているのも英語、相手が話しているのも英語。なのに通じない。全然聞き取れない。 冬ちゃんのいとこが手配してくれた貸切タクシーでプランバナン遺跡に向かう。ドライバーさんが、プランバナンの前に小さい遺跡を見るかい?とここに連れて来てくれた。 小さな村の小道の先にあるサリ寺院遺跡(Can

          まさかボロブドゥール 3

          まさかボロブドゥール 2

          米子鬼太郎空港(境港)→羽田空港(東京)→スカルノハッタ国際空港(ジャカルタ)→アジスチプト国際空港(ジョグジャカルタ) 米子鬼太郎空港6時半発。 張り切って出かけたら、空港がまだ開店していなかった。空港の外のベンチで空港が開くのを待つ。 それから荷物を預けて、出発前のロビーでこの夏甲子園で活躍した高校球児に遭遇し、高校野球を愛する冬ちゃんの「どうしても感動を伝えたい」という思いをその子に伝えることができた、という本日一番の出来事を経て、インドネシアに向かった。 ジャ

          まさかボロブドゥール 2

          まさかボロブドゥール 1

          高校の世界史の授業では、図説の写真ばかり見ていた。アンコールワット、マチュピチュ、ロゼッタストーン、万里の長城、そしてボロブドゥール。 大学3年生の時、ゼミの先生がカンボジアで研究をしていたので、アンコールワットに連れて行ってもらった。アンコール遺跡群はアンコールワットだけではなくて恐ろしくたくさんの遺跡があった。そして恐ろしく暑かった。アンコールワットのレリーフは想像していた何倍も美しかった。遺跡からの夕日も美しかった。美しい景色が大きすぎて一度に目に入りきらなくて、それ

          まさかボロブドゥール 1

          ペットボトルを買わなくなったらわかったこと

          マイブームが素早く移り変わっていきました。 この数ヶ月の間に、断捨離から始まって服を捨てて、ミニマリストのブログを夜毎読み、稲垣えみこさんの本を買って(この本はとても面白かった!)、ゼロウェイストを調べて、量り売りの店はどうやったら儲かるんだろうと一時妄想した後、脱プラスチックがマイブームになりました。 元々ゼロウェイストにもプラスチックフリーにも程遠い生活をしているので、えらそうに語る資格なんてないし、そんなつもりも毛頭ないのだけども、ブームの最中にわたしに何が起きたか

          ペットボトルを買わなくなったらわかったこと