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【今週の千葉の波】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

3月上旬から中旬にかけての関東地方は暖かい日が多く、20℃を超える日もありましたがが、ここのところひんやりとした日もあり、明日22日(火)は真冬のような天気に大きく逆戻り。
開花しかけた桜のつぼみもびっくり仰天、縮んでしまうよう寒さとなりそうです。

そんな今週は、東京オリンピック会場であった千葉の釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)で、QS1000 ASIA OPEN 2022が開催されています。
来週、30日水)に静波サーフスタジアムで開催されるジャパンオープンと5月にスタートするWSLチャレンジャーシリーズ(CS)の予選となるこの大会。
さて、最終日27日(日)までのこの期間の波はどうでしょうか。

まずは、天気図を見てみます。

2022032112天気図

2022032209予想天気図

週間予想アンサンブル

(気象庁HPより)

上から21日9時の天気図、22日(火)9時の予想天気図、そして一番下は左上から右へ順に23日(水)21時~28日(月)21時までの予想図です。
日本付近は低気圧が次々に通過し、千葉付近にはほとんどの日に雨雲がかかってしまっています。ちと残念。
唯一25日(金)は晴れそうですね♪

波の方はといいますと、、、
期間を通してなみある!状態が続きそうです。
21日(月)の午後や22日(火)の午前中は、吹き続いていた北~北東風が一旦弱まり波も少しダウンしそうですが、22日の午後からはまたサイズアップ傾向で、最終日までそこそこのサイズの波はありそうです。
問題は波のコンディションなんですけれども、
22日(火)(2番目の予想天気図)は、沿岸に発生する小さな低気圧の西側で北~北東風が強まり、波は↑ですが、コンディションは↓。

23日(水)(一番下の予想図、上段左)は、前日の関東沖の低気圧は東へ離れますが、近畿~東海の南から関東の南海上をゆっくりと進む低気圧や前線へ向けて北~北東風が止むことなく吹き続くため、ジャンクコンディションはほぼ間違いなく。また、この日は遥か北東~東海上で発達していた低気圧からの周期(波長)の長い東北東ウネリも混じる予想となっているのでハードはほぼ間違いなく、波情報的にはクローズアウトとなるかも。
しかし、こういった日でもオリンピックの決勝と同じように、プロの皆さんは波を切り刻んでいくのでしょう。個人的にはある意味観るのが楽しみ。

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24日(木)(最下予想図、上段中央)は、低気圧が発達しながら東海上へ離れていきます。午前中は北寄りの風が残り、まだ風の影響が目立ち、サイズある波でハードな状態は続きそうですが、午後は風が弱まりコンディションは↑。

25日(金)(最下予想図、上段→)は、移動性高気圧圏内となるため、風も概ね弱く天気も良好。遥か北東の海上に進み発達する低気圧からの北東~東ウネリがメインに反応し、この日もそこそこサイズある波が続くでしょう。
ただし、天気図には表れないけれども千葉沿岸によく現れる小さな低気圧が生まれた場合、東寄りの風が吹きやすくなる可能性も!?

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26日(土)~27日(日)(最下図、下段左&中央)は、移動性高気圧は東へ離れ、大陸から低気圧や前線が近づき、27日(日)の夜にかけて通過していく予想です。(日本付近を気圧の谷が通過していく)
海上から南西~南風が強まり吹き続くため、北東~東ウネリは抑えられて多少弱まりつつ、回り込む南東ウネリが入るため、波は続くでしょう。強めのサイドオフショアが気になりますが志田下ポイントは比較的影響が少なく、気温も上がるため、お天気は微妙ですが、観戦は何とか出来そうな状況かなと。

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ということで、アジアオープン期間中はなみある!日々となりそうです。
雨が降りやすく、前半は気温も低いため、観戦する際にはたっぷり着込んで雨具の用意も忘れずに♪
24日(木)~26日(土)は比較的天気が良く、特に25日(金)は雨の心配はないでしょう。

春の天気はコロコロと変わります。男心(女心)と春の空という言葉もあったりしますが、まさに日々の天気や波も変わりやすいため、また最新情報もご覧くださいね。

20220319チャレンジカップnote

先だって先週末に行われたチャレンジカップ。(土)未明に通過した低気圧の影響でハード気味のコンディションの中、ガールズの選手たちも頑張っていました。

気象予報士
塩田久実