波情報 なみある?

なみある?はサーフィン・波情報の総合ポータルサイトです。ここでは、気象予報士が波や天気にまつわるチョットためになるコラムを配信します。より波情報を知りたい方は→ [公式サイト]波情報 なみある?: https://namiaru.tv/

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最近の記事

2023GWの波は?

気が付けばGWが迫ってまいりましたー! 今年は5月1日と2日がお休みできる方は、29日~7日までの最大9連休となりますね! 今月前半は全国的に波がパッとしないところが目立っていましたが、、、 このGWの波や天気はどうなるのか?のお話をしたいと思います。   まずは天気から。 【序盤と終盤は雨模様ですが、中盤は晴れて気温も上がりそう】 29日(昭和の日)は西から気圧の谷が近づいてきます。九州や四国、山陰などから雨模様となり、30日にかけて雨雲が本州付近を通過し、東

    • 【バリの波】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

      3月も中旬となり、千葉の海沿い付近では鶯が鳴き始めました。菜の花も咲き乱れ、花粉も飛びまくり、東京では桜が開花しました。本格的な春の到来ですね~。 水温はまだ低くとも、頬に当たる風が柔らかくなるだけで気分も少し上がるのではないでしょうか。   さて、昨年は海外トリップへ行かれる方が少しずつ増えてきたなーという印象がありましたが、成田⇔デンパサール直行便が再開された11月以降、バリトリップへ行く人が急増したように感じています。 そしてわたくしもお休みを利用し、短い期間ではありま

      • 【季節の移ろいが感じられる時期になりました】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

        2年連続の厳しい寒さとなったこの冬。1月には10年に一度ともいわれる強烈寒波も襲来しました。 太平洋側は、アリューシャン列島やベーリング海で猛発達する低気圧からの周期(波長)の長い北東ウネリや、東海上で強まる北寄りの風によるウネリが周期的に入り、ウネリをダイレクトに拾うポイントではハードでクローズとなった日がよく見られました。 17日(金)は沿岸の風は比較的弱かったものの、この日も周期の長い北東ウネリがしっかりと入ってきて、はるかアウトからウネリの筋が並んでいるのが確認でき

        • 【けあらし】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          年が明けて昇る太陽は少しずつ東寄りへ、沈む太陽は西寄りへ移り、徐々に日が伸びてきています。 歴の上では小寒。今が一年で一番寒さが厳しいころですが、明るい時間が長くなっていくと、サーフィンできる時間も長くなりますし、少しワクワクしますよね。 春が待ち遠しいものです。   さて、元日の早朝、千葉北部のうちの近くの海には「けあらし」が出現。 なんとも幻想的な2023年の幕開けとなりました。 そこで、新年一つ目のお話は「けあらし」にしてみます。 そこで、新年一つ目のお話は「けあらし

          【ゆく年2022くる年2023】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          年の瀬ですね~。今年も残すところあとわずかとなりました。 先日の寒波からほどなく、今度はクリスマス寒波が襲来中。日本海側は大雪が続き、太平洋側でも山沿いを中心に平地でも積雪がみられています。 12月に入ってから、北極付近の気圧が高く、日本が位置する北半球中緯度の気圧が低い状態となり、「北極振動」がマイナスの指数になっています。 北極周辺の上空をぐるっと回り流れている「極夜ジェット気流」(上空のジェット気流) が弱まり、偏西風が南北に大きく蛇行しやすくなっているため、日本付近に

          【ゆく年2022くる年2023】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【晩秋から初冬へ】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          立冬を過ぎて暦の上では冬に入りました。昼間の太陽の位置も低くなってきて、日が出ている時間もだいぶ短くなってきた今日この頃。 水温も少しずつ下がり、台風が発生しても発達したまま日本へ近づくことはなくなり、ウエットスーツも厚みを増し、装備も徐々に増えていきますねえ。 さて、台風シーズンも終わりを迎え、移動性高気圧と交互に日本付近を通過する低気圧が発達する時期です。   地球の中緯度(北緯30~60度付近)上空には、北極を中心に地球をぐるっと一周している偏西風が吹いていますが、偏西

          【晩秋から初冬へ】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【秋の空】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          気が付けば秋の土用も後半に入り、暦の上での秋も残り少ない日々となってきました。 秋晴れの日など、朝は放射冷却で冷え込み、日差しが届く日中は気温が上がり、1日の中でも寒暖差が大きな日が目立つ10月も終盤の今日この頃。 低気圧や台風が日本付近や南~東海上を通りながら寒気を引き込み、少しずつ、いや結構急速に季節が進んでいくのが感じられます。 長い夏が終わり少し経っただけのような気もしますが、秋をほぼすっ飛ばしてもう冬の足音が聞こえてくるような!? 気圧配置も冬型の日がぼちぼち現れる

          【秋の空】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【台風シーズンがやってきた!】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          長い夏が終わり秋がやってきました! 今年は沖縄・奄美や西・東日本では暑い夏でしたが、北日本では低気圧や前線の影響を繰り返し受けて、降水量がかなり多い夏となり、なんと!東北北部、南部、北陸地方では、梅雨明けが特定できないという珍事が起こりました。 ちなみに西~東日本の各地では、猛暑が続いた6月末には一旦梅雨明けの速報が発表されましたが、7月は再び梅雨前線が本州付近に南下したこともあり、今月に入って発表された梅雨明けの確定値は、沖縄・奄美を除き7月15日~19日に変更されていまし

          【台風シーズンがやってきた!】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【新機能追加!!】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          歴の上では夏の終盤に入った8月は、西~東日本は猛暑、北日本は大雨でのスタートとなりました。 4日(木)は一旦暑さが収まりましたが、週末からまたじわじわと暑さが戻り、お盆にかけても猛暑が続くところもありそうです。 常日頃わたくしは「風の影響が少ない朝のうち入っておくのがオススメ」という言葉を多用していますが、個人的には早朝から入ることは稀で、この季節は日中に入るとクラクラするので、風が影響していても夕方に入ることが多いのが現状です。 猛暑のとある日の先日、久々に午前中~お昼ごろ

          【新機能追加!!】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【2022夏の波】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          7月も中旬になりましたが、梅雨が出戻ったような状態となり、各地で末期のような大雨となっています。 今年は各地で平年に比べ非常に早い梅雨明け(速報値)となり、6月下旬には西~東日本には太平洋高気圧が張り出し、真夏のような猛暑となる地点が続出し、内陸では40℃を超えるところも出ていました。 このまま長い夏が始まるのか、と思いきや、7月に入り太平洋高気圧は張り出しを弱め、その後は南の海上に停滞前線が現れ、平年のような季節感に戻ったような日が続いています。 毎年、梅雨入りと明けの『確

          【2022夏の波】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【気象記念日と線状降水帯予測】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          6月1日は気象記念日でした。 いろいろな記念日がありますが、気象にも記念日があるんですねぇ。 1875年(明治8)6月1日に気象庁の前身となる東京気象台が創立され地震と気象の観測を始め、その9年後の1884年(明治17)年6月1日に日本で最初の天気予報が発表されました。 ということで、1942年(昭和17)に当時東京気象台から名を変えていた中央気象台に制定された記念日です。   日本で初めての天気予報は、 「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」というもので

          【気象記念日と線状降水帯予測】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【温帯低気圧が発達するときの進路】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          梅雨前線が南の海上に停滞する日が続いています。 梅雨入りしているのは今のところ沖縄、奄美地方のみで、今週は晴れの日も多く、真夏日となったところもありました♪ 今後はじわじわと前線が北上し、そろそろ九州南部などから梅雨入りしていくでしょう。   ときおり前線上に低気圧が発生していますが、前回お話ししたように、梅雨(停滞)前線は北側の寒気と南側の暖気の気温差が小さめで、風も比較的弱いため、あまり発達しないことが多く、前日の予想天気図には存在していた低気圧がなくなっていたり、もっと

          【温帯低気圧が発達するときの進路】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【梅雨のはしりと梅雨前線】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          5月5日の立夏を過ぎて暦の上では夏になりました。 GWが明けた今週は、当初はすっきりしないお天気という予報でしたが、昨日今日(10日(火)11日(水))の千葉はなんだかんだ晴れ間が見えて少し得した気分です。 しかし、九州には早速「梅雨のはしり」が現れており、週末にかけては前線が本州沿岸に北上し、西日本や東日本は梅雨の大雨のような状況になりそう。 昨年もGW明けや5月中旬過ぎに梅雨前線が北上し、九州は平年より3週間ほど早い5月11日頃に梅雨入りしまし、関東でも中旬には早くも梅雨

          【梅雨のはしりと梅雨前線】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【2022GWの波は!?】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          いよいよ明日からゴールデンウィークが始まりますね~♪ 5月の2日と6日がお休みできる方は10連休、そうでなくとも3連休、1日おいて3連休、また1日おいて2連休と飛び石でお休みが続きます。   そんな今年のGWの波や天気のお話をいたします。   まず、天気は、、、 初日の29日(金、昭和の日)は、日本の南に停滞する前線上の低気圧が東進するため、北海道を除く広範囲で雨模様とでのスタートとなり、30日は一旦落ち着くものの、2日頃まですっきりしないお天気となりそうです。その後、3日頃

          【2022GWの波は!?】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【今週の千葉の波】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          3月上旬から中旬にかけての関東地方は暖かい日が多く、20℃を超える日もありましたがが、ここのところひんやりとした日もあり、明日22日(火)は真冬のような天気に大きく逆戻り。 開花しかけた桜のつぼみもびっくり仰天、縮んでしまうよう寒さとなりそうです。 そんな今週は、東京オリンピック会場であった千葉の釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)で、QS1000 ASIA OPEN 2022が開催されています。 来週、30日水)に静波サーフスタジアムで開催されるジャパンオープンと5月にスタートす

          【今週の千葉の波】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          【春から夏の紫外線】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

          今週末は気温もグーンと上がり、いよいよ本格的な春がやってきました。 2月の最後の週あたりから、予想データを見るたびにコロコロと変わるため、週間波予想を書いていても1日のうちに何度も書き直し書き直し、、、概況も含め書き終えるとフラフラになるほど。 この冬は12月~2月下旬まで3か月近くずっと1月が続いていたような季節感でしたが、2月の終わりになって、急に春が来た!!といった感じの季節の移り変わりを感じた瞬間でした。 水温はまだ低めでも、太陽が少しずつ高くなり、気温が上がって空気

          【春から夏の紫外線】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。