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令和元年大晦日は大寒気が迫る。年始は太平洋側の東~北日本の東向きのPと日本海はなみある!【2019.12 過去記事】

クリスマスが過ぎ、いよいよ年の瀬感が漂ってきました。何かとご多忙の方も多いと拝察いたします。

令和元年の乗り納めは、日本海側は28~29日に、太平洋側は30~31日に出来るところが多いようです。

大晦日は、太平洋側は日中は気温が上がるものの、この冬一番のストロング寒気が南下し、冬型の気圧配置に。
全国的に北風が吹き荒び、日本海側は強雪で大荒れとなり、太平洋側は次第にキーンと尖った空気となるでしょう。

2019大晦日天気図

大晦日の太平洋側は空気も乾いて、寒いけれども夜は綺麗な星空となりそうです。
冬は特に上空の風が強いですから星がキラキラと揺らめくように瞬きます。今年最後の夜空を見上げてみるのも良いかも!?

冬型が緩む元旦は、朝には少し風が弱まって太平洋側は初日の出を見られそうです♪
残念ながら西日本多くのポイントではサイズダウンしてしまいそうですが、伊豆や千葉以北の東向きのポイントでは初日の出を拝みながら乗り始めできる期待が♪
また、日本海側も風も弱まり、北陸などは雪もやんで、九州や山陰~北陸を中心にポイントを選べば初乗りが出来そうです。

今年は前半は台風が少なくわりと穏やかでしたが、夏以降は台風が増え、お盆前後は日本から離れた南の海上をゆっくりと進む理想的な台風の恩恵で湘南以西などはず―っと波が続き、お休みをお腹一杯満喫できた方も多かったと思います。
しかし、9月からは度重なる台風の接近や直撃で大きな被害が続出し、しばらくサーフィンどころではない状況にもなったエリアもありました。
当初は平年より台風の発生は少ないと予想されていましたが、11月の発生は6個、そして冬至の12/22に発生した29号と、後半に追い上げ、結果的に平年より多い結果となりました。
11月の平均発生数は2.3個、1951年からの69年間で11月に6個の台風が発生したのは1964年、1991年、そして今年2019年の3回だけ。7回以上の発生はありません。
11月の太平洋の海面水温は平年よりも高いエリアが広がっていました。

月平均海面水温 海面水温偏差

今年は2月後半に季節外れの台風ウネリが届きました。その後、日本へ届いたのは11月に発生した25号まででしたが、今後、温暖化と共に海面水温が高くなっていくと、思いがけない時期に台風の恩恵を受けることが増えるかもしれません。
10年ごとの発生数を見てみると急激に増えているということはありませんが、来年の動向も注意深く見ていきたいと思います。

いよいよ来年はサーフィンが新競技となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でが開催されます。

どうぞ健やかに新年を迎えられ、たくさんの良い波と出会えますように。

気象予報士
塩田久実