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【春から夏の紫外線】なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。

今週末は気温もグーンと上がり、いよいよ本格的な春がやってきました。
2月の最後の週あたりから、予想データを見るたびにコロコロと変わるため、週間波予想を書いていても1日のうちに何度も書き直し書き直し、、、概況も含め書き終えるとフラフラになるほど。
この冬は12月~2月下旬まで3か月近くずっと1月が続いていたような季節感でしたが、2月の終わりになって、急に春が来た!!といった感じの季節の移り変わりを感じた瞬間でした。
水温はまだ低めでも、太陽が少しずつ高くなり、気温が上がって空気の尖りがなくなりやわらかくなってくると、海に入るのもより楽しくなりますよね♪
うちの辺りではまだ鶯は鳴いていませんが、鳥のさえずりが元気になってきました。
鶯の声は待ち遠しいですが、苦手な蛙さんもそろそろ置き始めるだろうと、ここのところ少しドキドキしている気象予報士の塩田です。

さて、間もなくお彼岸に入り、3月21日には春分の日がやってきます。
「春分」は昼と夜がだいたい同じ長さの日。

先日【雪山の紫外線】https://namiaru.tv/news/?p=78057について少しお話し、その前にも紫外線についても簡単にお話ししたことがありますが、春から夏にかけての紫外線について、もう少しく詳しくお話ししてみます。

太陽の光には、波長により、目に見えない赤外線や紫外線、目に見える可視光線があります。可視光線よりも波長の短いものが紫外線、長いのが赤外線です。

(気象庁HPより)

紫外線は、体内でビタミンDが生成するため免疫力を高めます。海で太陽の下にいる時間が多いサーファーは、日頃から免疫力アップの暮らしをしていることになりますよね。

特に今の時代、太陽の光を浴びることは大切ですけれども、それが過ぎるとシミ、シワ、タルミといった肌の老化、皮膚がんや目のダメージにもつながるため、それなりの対策は必要です。

紫外線(UV)には、波長によりA・B・C とありますので、それぞれについて少しお話しします。

(気象庁HPより)

UV-A(長)
地表に届く紫外線の95%ほど(太陽からの日射の中での割合は数%程度)と言われており、紫外線の中では大半を占めています。エネルギー自体はさほど強くないため、UV-Bと比べると生物への影響は小さいのですが、なんといっても降り注ぐ量が多く、波長が長く肌の奥深くまで到達するため、時間をかけて表面化する紫外線ダメージの原因になりやすいと考えられています。
※シミの原因

UV-B(中)
オゾン層を通過する際にその多くが吸収され、残りが地表に到達します。地表に届く紫外線の5%ほど(太陽からの日射の中での割合は0.1%程度)ですが、エネルギーが強く、生物に大きな影響があります。
波長が短く、肌表面に炎症を引き起こします。肌が赤くなり、火照る、ひりひりする、皮がむける、といったダメージにつながり、短時間でも強い影響を及ぼします。
※そばかすや濃いシミの原因

UV-C(短)
空気中の酸素分子とオゾン層によって全て吸収され、地表には届きません。
ということで、私たち人間にとって大来な影響があるのはUV-Bなんですが、UV-Aも侮れません。

(気象庁HPより)

↑は衛星により上空のオゾン層や日照時間などのデータから解析した日最大UVインデックスを平均した月毎のグラフです。
7月、8月が紫外線が強いのはもちろんですが、太陽が一番高いのは6月です。6月は梅雨時期で雲が広がることが多いため、夏に比べ少し弱くなっていますが、7月、8月と徐々に太陽は少しずつ低くなり、斜めから日射が届くことになりますから、その分オゾン層を通過する距離が長くなります。
天候の傾向にもよりますが、UV-Aに関しては5月が一番強いという年もあるくらいです。

肌の老化だけではなく、健康面に良くも悪くも及ぼす紫外線。
まだ春だから、とのんびりしているとあっという間に強い紫外線の季節がやってきます。
GW前ぐらいから特にケアを大切に♪

気象予報士
塩田久実