みんなの #けんちく本棚 構造設計編1(建築構造屋さん、まさまささん、坪井宏嗣さん)
構造関係者のみなさま、お待たせしました! 今回から、#けんちく本棚 構造設計編です。
建築構造屋さん
構造設計者としては、一番始めに投稿して頂きました!
私も構造設計しているので、同業者の本棚はすごーく気になります。
やはり、建築学会の鉄骨造やRC造などの設計基準・設計指針は必須ですよね。
でも、こういうのって1冊1冊けっこうなお値段するし、何年かたつと改訂されます。全部電子書籍化して、サブスクにしてくれないかなと思います。
ちょっと目立っている本は『転職の思考法』。
他には渡辺邦夫や木村俊彦の本。このような歴史的構造家の本、私も最近買いたいなと思っています。自分の技術力不足を感じる日々。こういう本を読むと根本的な考え方や取り組み方がわかるのかなと考えてます。
まさまささん
基準書やらJASSやら、ほぼ揃ってますよね! うちの近所に引っ越してきてくれないでしょうか? そしたら、必要な時に、まさまささんのところへすぐに借りに行けるのに。
そして「高校生からやり直しました」とのこと。構造やり始めて、あせって高校の数学の教科書引っ張り出してきたのは、私だけじゃなかったんですね!
特に振動解析の教科書は、1ページ目から、微分積分や難しい関数がでてきてさっぱりわかりません。理系、特に工学部は微積が必要、というのを社会人になってから知ったのでした。(遅っ) タイムマシンで戻れるなら、高校生の私に、「数学しっかりやっとけよ!」と教えてあげたいです。
坪井宏嗣さん
なんと、まずは文学編の本棚をUPしてくれました!
文学編の、このものすごい量! けっこう難解そうな本もあります。これを全部読んだのですね。
そして「文学に触れていばければ建築はやらなかったように思う」とのこと。私自身は、文学と建築とのつながり、考えたこともなかった。
そこを聞いてみると
『大聖堂』という小説を読んで、建築って面白いな、と思った。文学部出身の建築家もいれば、詩人として著名な建築家もいる。とのこと。
そうなのですね。文学も建築も芸術ですし、文学作品には、必ず印象的な風景や空間が出てきますよね。『大聖堂』という小説も、どのような空間が出てくるのか気になります。
続いて、構造力学編。このあたりの教科書、私は大学の時にもっとちゃんとやっておけばという後悔があり、仕事で失敗すると大学生からやり直す夢をみます。
すると、
坪井さんでも、大学に入り直す夢をみるという!! しかも大学受験から!
それは結構ツラいですよね。でも失礼ながら、こんなに優秀な方でも、私と同じ夢をみるのだと、ちょっと安心してしまいました。
そして構造設計編。
右側の本棚に『建築構造問題快答集』!
15巻まで並んでますね。その隣は『続・建築構造問題快答集』。これは、雑誌に連載されていた構造のQ&A集です。
これね、私の前職場にもありました! あの事件の後、適判ができて、当時の適判からは相当細かく難しい質疑が来て、苦労していました。その時に所長が古本屋から取り寄せたのが、この『建築構造問題快答集』でした。
当時、エクセルで、どの話題が何巻の何章に載っているか検索できるものが出回っていました。例えば、「座屈」とエクセルに打ち込むと「第○巻 ○章」と関係する章が出てきます。
そうやって、質疑に関係する章を探しながら、(古本なので)タバコ臭の染み付いたページをめくり、必死に回答書を作っていたのでした。
他の構造事務所でも、おそらく、そのようにしてたのですね?
懐かしいです。
構造設計編1、いかがでしたでしょうか?
本棚から、その人の人生が見えてきたような気がします。(大げさですか?)
みなさまの感想もらえると嬉しいです。
つづく
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