「設計料」について、皆様からコメントを頂きました!
先日書いた建築の「設計料」についてのnote↓
ありがたいことに、noteやTwitterで、真面目なコメントをたくさん頂き、非常に勉強になった。
共感してもらってホッとする
まずは、見積を出すときの不安や迷いに共感してくれる方が何人かいて、自分だけじゃなかったんだと、ホッとする。
下から積み上げるか、上から考えるか?
建築構造屋さんから頂いたコメントをみると、人によって設計料がばらばららしい。
え? どういうこと? と思ったら
ああ、たしかに。人工から考えて必要な金額を請求したいし、請求するべきだと思う。しかし現実的にはプロジェクトの予算があって、そこから割り振られた分しかもらえない。
下から考えるか?上から考えるか? どちらの視点も必要だ。
前にいた設計事務所では、お客様の予算に合わせて、作成図面を必要最小限にしたりして調整していた。
㎡単価で計算する場合
設計料の算出について、特に構造設計は、㎡単価で計算している方が多いようだった。
たしかに、この単価が、すごく悩む。これは技術力や経験によってUPしていくものなのだろうか?
また、㎡単価で計算はするのだけど、必ずしも手間は規模に比例していくわけではない。規模が小さくてもある程度手間はかかる。
それで、下記のようなことを追加で教えて頂いた。
ケイさんには、下記のようなコメントを頂いた。
設計料の表も見せて頂き、ありがたい。㎡単価は1,000円前後だという。
実は、私が参考にしている設計料率表も、床面積✕単価で計算するものだ。単価は600円以下だけど、難易度や形状によって1.5~2.8倍の割増係数をかけるから、結果的に1, 000円前後の単価となる。
それぐらいが、実情に近い相場なのだろうか?
告示から算出する場合
国交省では、設計、監理に係る業務報酬基準を定めている。
特に意匠設計をしている方から、その告示に基づいて計算している、というコメントを頂いた。
この告示があることは知っていたが、小規模な物件では相場より割高になるのではないか?と思い込んでいた。
しかし、きちんと説明すればお客様はわかってくれる、とのこと。根拠が国交省の基準となれば、説得力があるのかもしれない。
もう一度この基準をきちんと勉強し直そうと思う。
見積からこぼれる業務
フリーランス建築士りゅうたろうさんからは、こんなコメントを頂いた。
特に意匠設計は、見積金額に盛り込みづらい、目に見えない業務が多いだろうなと思う。 noteでコメント頂いた、たかはしあやこ/㈱つむぐ設計 代表取締役 さんも、見積書に別途項目が増えていくという。
図面が出来上がってからの、変更設計についての追加費用も、一般のお客様には理解してもらいにくい。
いざとなれば、やっぱり値段で勝負?
それでも、なんだかんだ言っても、他社と差をつけたり、仕事を多く受注するには、値段を下げるしかないのでは? と思う。
ツーバイマン ヒロキさんは、値引きではなく、小回りよい仕事を心がけるという。
おお、そこまでの域に達するには、私はまだまだだなあと思う。値段よりは仕事の質で選ばれたいけど、まだまだ修行が必要な気がする。
適正価格とは
そして、Takuma Togoさんから、はっとするコメントを頂く。
相手が納得して初めて適正価格!
本当にそのとおりですよね。
ここで、お客様への説明をサボっていた自分を恥ずかしく思った。何も説明せずに、ポンっと見積書だけ送りつけていたなー。根拠を付けないのは、ちょっとごまかしたい気持ちがどこかにあった。反省。
これからは、人工や㎡単価などの根拠を添付しよう。その方が相手も安心。設計料の基準をホームページに公開したら、もっと安心してもらえる。
さいごに
今回、設計料について軽い気持ちでSNSに書いたのだけど、この未熟な記事に、皆様から、真摯で、まっとうな意見をたくさん頂き、すごく勉強になりました。(ここに書ききれなかったコメントもあります。)
温かさと優しさを感じます。
本当にありがとうございました。
今後も、手探りながらも、仕事ついて記事を書いて行くので、どうぞツッコミよろしくお願いします。