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構造設計者のすみわけ?
建築士のジャンル分け
建築士は、それぞれの専門分野によって
意匠設計、設備設計(電気、機械)、構造設計に分かれる。
そして、構造設計者も、専門分野によって、
(A) 高層ビルなど大規模な建物の設計
(B) 5階建てくらいまでの、鉄筋コンクリート(RC)造、または鉄骨(S)造の建物の設計
(C)住宅など木造建築の設計
と、それぞれジャンル分けされる。
私の専門分野は
(A)の高度な設計は、組織設計事務所やゼネコン設計部でされていることが多い。私にとっては未経験分野だ。
私は、以前に勤めていた設計事務所から、(B)RC造S造と、(C)木造の両方の構造設計をやってきた。
まわりの建築士は
しかしどうやらまわりでは、(B)RC,S造専門と、(C)木造専門に分かれるらしい。
基本的な力学の考え方は一緒でも、RC,S造やっている人は、木造の接合方法や工事の仕方などがわからないし、木造やっている人はRC,S造のことがわからない。
それぞれに特化したほうが効率的
確かに、どちらかに特化したほうが効率的だ。
構造計算するソフトは、RC,S造用と、木造用で、それぞれ異なる。ソフトはウン十万円と、少々高価なので、両方そろえるよりは、どちらかに絞ったほうが経済的だ。
専門知識や設計手順も、どちらかに特化して慣れていったほうが時間も節約できる。
では、自分はどうする?
さて、独立後、自分はどっちの方に特化するか?
今までの会社では、S造の経験が多かったので、そのまま同じような仕事を受注していこうと思い、独立後もRC,S造用のソフトを買った。
木造のソフトについては、様子をみてから考えよう、と思っていた。
そして独立してみたら、・・・S造の仕事も来るけど、木造の相談もけっこう来る! 慌てて木造のソフトを注文する。
気が付いてみたら、どちらのソフトも購入して、どちらの仕事も受注して、・・・これって一番非効率的なパターン?
でもそれで走りだしてしまったからしょうがない。
コンクリート造、鉄骨造、木造、どの構造もそれぞれ魅力があり面白い。
特にこれからは、時代の流れとして木造建築が増えるような気がする。
ジャンルにとらわれず勉強していこうと思う。