Sawa~建築士のあたまの中 さんとのコラボ企画後〜対談
今回、初めてチャレンジしたnote コラボ記事、 Sawa~建築士のあたまの中 さんとの『間取りの考え方~平屋の大きな屋根の家』、いかがでしたでしょうか?
企画を終えて、2人でプチ打ち上げ&反省会をしました。その内容を、Sawaさんに対談風記事にして頂いたので、ここに掲載します。
(Sawaさんのnoteでも同じ内容を公開しています)
(以下対談記事)
コラボ企画『平屋の大きな屋根の家』を経て
さ→ さわ ナ→ナミ構造設計
さ:今回私と『間取りの考え方』コラボ企画を一緒にやっていただきありがとうございました。
ナ:こちらこそ、ありがとうございました。
私の書いた間取りについて
さ:今回、平屋の間取りで構造チェックをしてもらうコラボ企画をしましたが、間取図をみた時どう思いましたか?(構造的に)
構造的にそんなに無茶苦茶ではないと最初に言ってもらったとは思うのですが・・・
ナ:構造的には、全然無理のないプランでした。 実務では、もっと難しいプランがあって、構造をまとめるのに苦労しています。
さ:正直平屋だしこれぐらいいけるかな?って感じでちょっと無茶したつもりではいたのですが・・・
ナ:たしかに、LDKと駐車場は、壁と壁の距離が大きいので、大きな梁が必要になりました。あれ以上広い空間にしようとすると、特殊な構造にしないといけないですね。
さ:ナミさんの2「構造チェック」の記事をみてもう少し無理できるかもとo思いましたが在来工法ではこの辺りが限界ですかね。
今後のコラボ企画について
ナ:そうですね。コラボ企画的には、もっと冒険した間取りを出してもらって、ああでもない、こうでもない、とか、お互い、ここは譲れるけれど、これは譲れない!と、バトルするくらいの勢いでやりとりして、最終間取図をまとめていく方が面白いかもしれませんね。
さ:是非第二弾はそれでお願い致します。
ナ:収拾つかなくなるかもしれませんが。
さ:笑
ナ:読者的には、この矛盾する課題をどう解決するのか?
はらはらドキドキ、ミステリー。テレビで、建築士が無理難題を解決する番組をしてますが、それのnote版という感じでしょうか。
途中でクイズも入れたりなんかして。
さ:読者も参加型noteですね。楽しめそうですね。
コラボ企画を経て実務に思うこと
さ:構造をほんの少しかじった経験もあり、構造の事も少しは考えながら間取りを書いているつもりです。
しかしそのせいもあってあまりチャレンジした間取りが書けない時もあるので、そこを打破したいと思っています。
ナ:構造的にも、「あれはダメ!これはダメ!」ではなく、「それをするためにはこうしたら?」などと、よりよい提案をしたいですね。
さ:今回ナミさんとのコラボ企画で間取りの段階から構造設計さんに介入してもらう事でじゃーもう少し無理していいですか??笑とチャレンジ出来そうな気がしました。
ナ:実務では、間取りが固まってから構造計算することが多いので、初期段階から構造担当として関われると、よいプランができると思います。
「あと、20センチ壁をずらすと、構造的によいプランになるのに・・・もう間取りが固まっていてムリ! 無駄に高価な部材が必要になってしまう」
「ここのバルコニー、これ以上広くするのは無理だけど、もうちょっと早く言ってくれたら、何か工夫できたかもしれないな」
などということが、実務でよくあります。
さ:私も普段構造設計士さんに依頼する段階ではある程度ガチガチに間取りが固まってからなので…
構造設計士さんと一緒に間取りを考える楽しみみたいなのを体験できて嬉しかったです。
ナ:本当は私も、実務では、意匠設計さんにいろいろ意見を言いたいなと思うのですが、遠慮してしまいます。一緒にああだ、こうだと言って間取りを作っていくのは楽しいですよね。
さ:ただ実際、意匠設計の仕事では契約に至らないとそこまでの部分がただ働きになる事もあるのでどの段階で構造設計士さんに関わってもらうかが難しいところです・・・汗
ナ:契約が確実であれば、最初から構造設計士も関わった方が効率がいいです。でもそうじゃないので、どこまで臨機応変にするか、難しいですね・・・。
耐震等級について
さ:急遽、3.「内装、階高編」で耐震等級の話をふらせていただきました。
さ:最近お客様から問われる事の多い「耐震等級」で私も構造設計士さんならどう説明してもらえるか知りたくてナミさんに4.「耐震等級編」で書いてもらいました。
ナ:耐震等級について記事で簡単に解説しようと思ったのですが、いざ説明しようとすると、書くことがたくさんありすぎました。
〇構造的な強さについても、単に壁を割増しすればいいわけではない。等級をとるにはいろいろな条件がある。
〇品確法や、長期優良住宅や、融資や保険など、制度や手続き的な話もややこしい。
〇なぜその制度ができたのか、時代背景や歴史ぬきでは語れない。
〇家を建てるお客様・行政・審査機関・施工会社・設計者・金融会社など、それぞれの立場によって、耐震等級のとらえ方が違う。
これを深掘りしたら、本1冊書けるんじゃないか? と思います。
また、構造設計者によっても、等級に対する考え方や持論があり、意見が分かれると思います。
結局、構造的な強さの部分についてだけ、いろいろ省略しながらも、簡単に書かせてもらいました。
さ:なかなか一つの記事で書いてもらうにはハードルが高かったですよね。
でも一般の人向けに分かりやすく説明してもらえたと思っています。
記事だけでは伝えきれない事は建築士が実務の中でしっかり説明できないといけないなと改めて思いました。
コラボ企画を終えて次にむけて
さ:今回初めての企画で探り探りさせてもらったこともありたくさんご迷惑をおかけした点もありました。
まずシンプルに感想をお伺いしたいのですが、コラボ企画やってみてどうでしたか?
ナ:一人で孤独に記事を書いているより、すごく楽しかったです。
今まで接点なかった人にも多く記事を読んでもらいました。
ひとりで書くより、アイデアや内容も広がっていいですよね。
今後も、同業者はもちろん、異業種の人も、どんどん巻き込んでいって、コラボ企画をしたいですね!
さ:私もかなりの人に見ていただけたのでお互いに相乗効果があったように思います。
特にナミさんは同じ建築士さんでも構造を専門にされているので、つながりも構造設計をされている方が多いように思います。
私が普段なかなか繋がらない人にまで見ていただくきっかけになっているように思っています。
さ:懲りずにやっていただけるのであれば、是非第二弾もよろしくお願い致します。
『間取りの考え方』だけに関わらず色々企画できれば嬉しいです。
ナ:こちらこそ、よろしくお願いします!
(対談記事おわり)
さいごに
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございました!
そして、あらためてSawaさん、ありがとうございました。
これをステップにして、これからも楽しい企画を考えていきたいなと思います。
やってほしい企画やテーマなど、ご意見頂けるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いします。
ナミ構造設計