構造デザイン発表会
クリスマスシーズンです。よいこの皆さまは、心温まるプレゼントをもらえそうでしょうか?(または、自分にご褒美?)
プレゼント、というか、私の最近の小さな楽しみは、『構造デザイン発表会』を毎日Webで少しずつ見ることです。
構造デザイン発表会とは?
『構造デザイン発表会』とは何か?というのをざっくり説明すると、建築の構造技術者たちが集まって、自分が構造設計した建物を発表する会です。
今年は、東京で10月に開催されました。詳細は下記になります。
ホームページから概要を抜き出すと、
『 JSCA 構造デザイン発表会 2023 』
主催: 日本建築構造技術者協会 (JSCA)
日時:2023年10月13日
会場:日本大学理工学部駿河台校舎
「会員が日常の設計業務の中で行なっている様々な創意工夫を凝らした作品を発表し合うことにより、会員相互で切磋琢磨し構造設計技術の研鑽を図ることを目的とした発表会です。」
こんな発表会があるとは知らなかった!
私は、恥ずかしながら、建築の構造設計を長年やってきたにもかかわらず、こんな発表会があることは全然知りませんでした。
今年、日本建築構造技術者協会 (JSCA)に入会し、初めてその存在を知りました。
構造技術者というのは男性・年配の方が多いので、
「とりあえずJSCAに入会したけど、おじさま達が集まって難しい会議ばかりしているに違いない。私が参加するようなものはないな」
と勝手な偏見を持っていました。(すみません。私もれっきとした中年おばさんなのですが)
ところが!
発表会の時期になると、構造技術者たちのSNSが、なんだか楽しそう!
「発表に行きます!」「楽しみです」「楽しかった」などの投稿がありました。
発表会→交流会!
「『JSCA 構造デザイン発表会 2023』のご案内」 によると、こんなことが書かれています。
なるほど! 発表会というか、苦労や楽しみを共有したり、議論したり、交流会なんですね。
いいなー、私もすごく行きたい! でも、家庭の事情により(うちからは遠方の)東京へ行くことはできない・・・
そんな中、この発表会のオンデマンドを知りました。
構造デザイン発表会オンデマンド
2023年12月8日~12月29日に、発表会の内容をオンデマンド方式で配信するそうです。さっそく申し込みました。
今年はもう申し込み期限は過ぎてしまいましたが、JSCA会員でなくても視聴できるようです。(費用は必要です)
そして現在、毎日少しずつ視聴しているところです。
視聴してみると
視聴してみると、やっぱり面白いです。
設計者本人が、建物のコンセプト、目的、工夫した点などをパワポで説明してくれます。構造解析結果や、実験や工事中の様子などの写真も興味深い!(オンデマンドでは質疑応答などの部分がないのは残念ですが)
内容は、雑誌の表紙になるような、素晴らしいデザインのものや、最新の技術を駆使したキラキラプロジェクトばかり。
こういうのは、そのプロジェクトを掲載した雑誌を読んでもいいのかもしれません。でもこの発表会の方が、設計者本人の声で説明が聞けるので、とてもわかりやすく頭に入ってきます。
なによりも、本人の率直な思いや、苦労した点がダイレクトに伝わってきます!
うわー! こんな優秀な技術者でも、何パターンも架構を検討していたんだなー、(社会状況による)材料不足で設計やり直しとかあったんだなー、と思ったり。
こんな考え方で設計するんだな―と発見があったり。
所属する組織や、個人によって、それぞれの設計にも個性があるなーと思ったり。
すごく楽しい! これを全部みたら、私も少し賢くなれるでしょうか?
ところが、ちょっと問題が・・・
これ、1人当たりの発表は6分程度でさくさく見れるのですが、なんと、95名分の発表があるんです!
多くの発表が見れてとても嬉しいのですが、あと1週間の期限で、仕事や家事の合間に、全部見れるでしょうか?? まだ3割くらいしか見ていない・・・
嬉しい悲鳴というか、年末まで視聴を楽しみたいと思います。視聴で発見があれば、またnoteの記事にしていきますね。
では、よい年末を。
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