03.わたしが出会った宇宙人たち | アーティストYuiko
本来ならば仮名で発信をするところだが、本人にこのnoteの話をすると、快く、本名全然言っちゃっていいよー、と。
このあたりもきっと宇宙人ならでは。
なので本名でがっつり紹介しようと思う。
彼女と出会ったのは02.で書いた8月に行っていた個性強めの人だらけが揃っていた上高地でのリゾートバイトだ。
自分がオーストラリアから帰ってきたばかりという話をしていると、オランダ10年住んでた子がいるよーという情報を得た。
それがYuikoである。
聞くと、永住権も取得し現地で働いていたが、やはり日本に住むことを決断し、永住権を捨てて戻ってきた、と。
何とも興味深い。
Yuikoと初めて会った時、彼女はすでにクセの強い経営陣ファミリーのアタックをモロに受け、日本で働くことに疲れていた。
「ここは日本ですよ」
とどんよりした顔で言っていたあの時のセリフが忘れられない。
Yuikoはフロアスタッフ、わたしはキッチンだったため、仕事上の関わりはあまりなかったのだけれど、だんだんと彼女をみていく上で分かったことがある。
(注:ここからは、彼女への愛があるが故の言葉だと思って寛容に読んでほしい。)
一生懸命に働いているのだが、まぁ選択のチョイスが下手くそ。
2択であっても必ずと言っていいほど間違っている方を選ぶ。
頑張って考えた結果の行動でも周りの人たちを苛立たせる。
キッチンから覗いていると、毎日のように繰り返されるファミリーからのカウンターパンチで、面白いほどにボコボコにやられていた。
失礼ながらYuiko VS ファミリーをこっそりと、いや、堂々と楽しませてもらっていた。(当時本人にも伝え済み)
食事の時や寮でだんだんと喋るようになり、ある日彼女が絵を描くことを知って、作品を見せてもらった。
これが彼女の作品たち。
OMG!!
描く絵によってタッチも異なり、一枚一枚の世界観が壮大。
見る人によって思い浮かべるストーリーが十人十色。
聞くと、それが彼女のコンセプトらしい。
見た人の感覚が作品の一部なんだ、と。
なんて素晴らしいんだろう。
彼女のアートには愛がある。
いつか大人向けの絵本を作りたい、と言っていた。
間違いなく素敵なものになる。
Yuikoはどんどんキャラを発揮していく。
夜な夜な繰り広げられる飲み会では、オランダ時代の話をぶっちゃけ、我々は大爆笑。
言葉のチョイス、動き、内容が面白すぎる。
ここでは書けないような話もあるため、想像に任せよう。
才女であるYuikoは英語、オランダ語も巧みに使いこなし、オランダでは相当バリバリ働いていたそうだ。
何なんだよ、ここでの仕事の時とのギャップは!
誰もが思っていたに違いない。
同僚の一人が言った。
「あんたは全部できないけど、全部できるねん!」
この言葉、しっくりくる。
苦手なことを克服するより得意なことを伸ばしていく方がずっと人生楽しくなる、とわたしは思う。
Yuiko、自分が苦手なことがわかってよかったね。笑
そんなYuikoが卒業するとき、一枚の絵を描いて料理長にプレゼントした。
それがこちら。
料理長と森の動物(同僚)たち。
1日3食こんな感じでまかないを楽しみにしてたよね。
素敵すぎるんだよ、もう。
彼女が去ってからも、ネタをたくさん残していってくれたおかげで、毎日
「Yuikoだったらこうするよなー」
「それYuikoっぽい!」
と何度も話題の中心となっていた。
愛されてるなぁ。
上高地へ行ってよかったことの一つに、間違いなく
アーティストYuikoと出会えたこと
がある。
彼女の溢れる才能を今後も心から応援していきたい。
ここまで読んでいただいたあなた、Yuikoに興味が出たでしょう?
人間的にもアーティストとしても大好きな彼女の絵をぜひみて見てほしい。
世界中にYuiko作品を待っている人がいる、と私は確信している。
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