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バルセロナ留学記① 〜学生Visa編〜

こんにちは!現在バルセロナに交換留学中のNamiです。
今回は、出発前の日本での手続きについて、実体験をもとにお話ししていこうと思います!
※こちらの情報は2024年10月現在のものです。また、この情報はあくまで私自身の体験に基づいているものであり、同様の現象が任意の皆様に起こることを保証するものではありません。


スペイン学生Visaについて

スペインの学生Visaには短期と長期の2種類があり、3ヶ月〜半年(91日以上〜180日以下)の滞在であれば短期Visa、それ以上(181日以上)の滞在であれば長期Visaを申請&獲得する必要があります。(3ヶ月未満の滞在にはVisaは必要ありません。)
※Visa無しで入国し現地で学生Visa申請する、短期学生Visaで入国し現地で長期学生Visaへと切り替える、などは不可能に近いです。ご自身の滞在期間をよく確認して、適切なVisaを選択してください。
※学生Visaを申請できるのは、日本国籍所有者または日本での長期滞在許可を持つ外国人に限られます。

私は10ヶ月間の留学ですので、長期学生Visaを入手しなければなりません。長期学生Visa申請に必要な書類は以下のとおりです。(短期学生Visaは必要書類が異なりますのでご注意ください。)

必要書類

インターネット等で調べてみると、必要な書類は以下の通り。これらの書類を全て揃え、原則渡航日の2ヶ月前を目安に申請を完了する必要があります。(申請は渡航日の3ヶ月前から可能です。)

スペイン国ビザ申請書
必ずローマ字で記入します。全ての欄に記入するわけではない(未成年申請者向けの記入欄など)ので、記入事項をよく見てご自身が書く必要がある箇所のみ書いてください。最悪、間違っていたり不足があっても申請時に訂正できると思います。
②申請者本人の写真
背景が白の証明写真1枚。サイズは45mm×35mmとされていますが、私が申請した際は背景が白であれば特に何も言われませんでした。
③申請者本人のパスポート
パスポート原本と、顔写真ページのコピー1部。
申請時、パスポートは大使館側で預かられる形になるため手元に残りませんが、焦らなくて大丈夫。受け取りの際、Visaが貼られた状態で返ってきます。
④入学許可証
原本とコピー1部。授業時間週20時間以上、コース開始日・終了日、そしてご自身宛であることが書かれていれば大丈夫です。私は大学の交換留学だったため在籍大学の手続きに従っていれば自然と入手できましたが、ご自身で手続きされる場合はご注意ください。
⑤医療保険
スペインの保険でなければVisa申請はできません。自己負担なしで滞在中の傷害・疾病、医療費などを負担できる保険である必要があります。
私はinnoinsureという代理店からVisa向け医療保険であるASISAという保険に加入しました。
当初、このASISAに代理店を通さず加入しようとしていたのですが、この保険は1年契約であり、私は10ヶ月しか滞在しないため無駄な保険料が生じてしまいます。反面、innoinsureから契約すれば滞在期間分だけ保険に加入できるのでこちらを選択しました。日本語で手続きができることや、Visa申請の際に提出する書類が明示されているなどのメリットもあるので、悩んでいる方はこちらを利用されてはいかがでしょうか。
⑥経済能力を証明するもの(+戸籍謄本)
原本とコピー1部。
600€/月+航空券代が十分に賄えることを証明する必要があります。私は、
・父名義の銀行の残高証明書
・大学からの奨学金受給証明書
の2点を提出しました。
※銀行の残高証明書を提出する場合、ネット銀行のものでは受け付けられない可能性があります。
※口座名義がご自身のものではない場合(扶養されている場合)、提出する口座の名義人との関係を証明する書類が必要です(戸籍謄本など)。
なんと私はネット銀行の残高証明書を戸籍謄本なしで提出するという暴挙に出たのですが、不思議なことに特に何も言われませんでした。ですが用意するに越したことはないので、皆様お気をつけください…。
⑦住民票
原本とコピー1部。
健康診断書
発行から1ヶ月以内のものであり、医師印・病院印の両方が捺印されていること。全てローマ字で書いてある必要があります。
私は大学内の保健センターで、年1回の健康診断の情報をもとに記入していただきましたが、ご自身で病院などに行かれる場合はご注意ください。
⑨無犯罪証明書
ご自身の住民票がある管轄の警察署に申請に行きます。私の場合は、県の本部?のような警察署でなければ申請できませんでした。
パスポートと記入済みの①をもって警察署に申請に行き指紋採取→2週間同警察署で受け取り、という流れでした。ちなみに受け取った証明書はVisa申請時まで絶対に開けてはいけません。
⑩航空券の予約確認ができるもの
原本とコピー1部。渡航日の確認ができるEチケット控えなどを提出します。

以上が必要書類となりますが、私は大学の授業やサークルで忙殺されていたこともあり、リサーチ不足が重なって
・戸籍謄本を用意しなかった
・ネット銀行の残高証明書を提出してしまった
・2ヶ月前を切って申請した
などとんでもないやらかしをしてしまいました…結果的に長期学生Visaを入手できているからいいものの、受け取るまでは「間に合わないのでは」「このままではスペインに行けないのでは」と落ち着かない日々を過ごしていました。この記事によって私のような状況になる方が一人でも減ればとても嬉しいです。

申請当日の流れ

2024年7月15日以降、在日スペイン大使館でのVisa申請には来館予約が必要となりました。(詳しくはこちら
以前は早く来た人から案内されるシステムで、せっかく大使館まで行ったのに人が多すぎて申請できなかった、といった事態もあったようなので、予約して行けるというのはいいですね。
スペイン大使館の最寄りは東京メトロ南北線の六本木一丁目駅。中央改札もしくは北改札を出て、すぐ見えるエスカレーターを2〜3回登っていくと、スウェーデン大使館が見えます。(門が赤いのですぐにわかります。)スウェーデン大使館の向かいがスペイン大使館です。(詳しいアクセスはこちら

私は7月下旬に来館予約をし、申請に向かいました。
来館後、入り口の警備員の方が名前をチェックした後、簡単な荷物検査を経て中に入ります。あとは待合室で自分の名前が呼ばれるのを待つだけです。
書類はすぐ出せるように手に持っておいた方がいいでしょう。
自分の名前が呼ばれたら担当者の元へ行き、書類を提出します。書類に不備がないかひとつひとつチェックされ、不備がなければ2ヶ月後(8週間後)の日程を提示され、この日以降に受け取りに来てね、という趣旨の紙を渡されて申請は終わり…というのが本来の流れですが、上記の通り私は渡航日2ヶ月を切って申請したのでこの通りにはいきません。

書類に不備がないことを確認した担当者がカレンダーを見てうーんと悩む素振りを見せた後、「本来8週間後に受け取りに来てもらうのですが、それだと渡航日を過ぎてしまうので渡航前日に来てみてください。その時にできていればお渡ししますし、できていなければその場でやります。」と。できてるかどうかお知らせのひとつももらえないようで、とりあえずダメもとで渡航日前日に再度伺うしかない模様。
渡航日前日に伺うことを了承すると、上に書いた紙を渡され、申請は終了しました。この日から渡航前日まで私は最悪の事態を想像しては落ち込み、インターネットで同じような経験をした方がいないかと検索しまくりました。するとひとり、ドンピシャで同じ経験、なんならもっとギリギリの方がいらっしゃることが判明、少しだけ希望を持ちつつ受取日まで過ごしました…。(その方のnoteを下に貼っておきます。)

受取日当日の流れ

9月上旬、受取日(=渡航前日)に再度大使館を訪問。この時は事前予約は必要なく、入り口で申請時にもらった紙を見せると番号札を渡され、荷物検査を経て待合室で番号が呼ばれるまで待ちました。
自分の番号が呼ばれ、この紙と身分証明書(私は保険証を見せました。)を提示すると、職員の方は私のパスポートを探しにバックヤードへ。ドキドキしながら待っていると、Visaが貼られたパスポートがやってきたのです!そのまま軽く説明を受け、何事もなく受け取り終了…この日ほど安心した日はありませんでした。もしVisaが用意されていなくて、渡航日をずらさなければいけなくなったら親になんて説明すれば…と恐怖に震えていたので、本当に良かったです。

実はこの長期学生Visaはスペインでの滞在期間全てをカバーするものではなく、入国後スペインにて更なる手続きを行い、正式に長期滞在者として認められる必要があります。そちらの手続きについては、また別のnoteで書き記したいと思います。

まとめ

スペインの学生Visaは申請書類を用意する段階が一番大変だと思います。無犯罪証明書など、普段は絶対に使うことのないような書類が要求されるので、スペインへの長期留学が決まった方はすぐにVisaについてリサーチを始めるのが吉でしょう。
このnoteがそんな方々の助けに少しでもなれば幸いです!学生Visaのこと以外にも、留学準備〜現地の様子までnoteを書いていこうと思っているので、そちらもぜひ見ていただけると嬉しいです☺︎
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!皆様のスペイン留学が素敵なものになりますように。

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