悲しい散文
愛する人と余生をずっと一緒に過ごし天命を全うするまで寄り添いあって、お互いの死をどちらかが看取るまで穏やかに時に喧嘩しながらも、共に生きることが、結婚ということならば、生活保護制度を利用して暮らし、さらに精神障がい者なるわたしという女には、
どんなに愛する人があってもそしてもし未だ相思相愛であるにしても
その結婚という選択は
憧れてはいても相手あることであるし
わたしという女は選択できない、しない方がよいのかもなどと
ひとり気持ちが沈んだ日曜日の夜に、思うのである
なぜなら、常に死にたくなる危険性を孕んだ病を
そこをどうにかしない限り
伴侶となる相手にわたしの死を、見せることは、なんだか残酷なことに思えるからだ
このまま夢の世界に生きて
この世では誰とも籍を入れることなく
ひっそりと
いつか死んだほうが
きっといい
ネガティブ神が私に囁き続ける
今すぐ死ぬことはないし
おそらく自ら死することもしない
でも人であるかぎり当たり前のようにいつか死ぬ
病で部外者だからと病室に入ってもらえなかったり、いざ寿命が果てるそのきわに、
単なる恋人という肩書は続柄として存在せず機能もしないため、
愛する人とは添い遂げられることはない
生活保護を脱するなり精神しょうがいを黙って生きるなりしないと
婚姻なんてきっとできない
そして
結婚に憧れるなんてこと自体、図に乗ってるわけだから、考えることもやめなさいと
そういうことでしょう、悪魔。
今日をなんとかやりすごす
それはつらい
つらい
頑張っても無理で叶わないことが現実にはあることを知る
わたしの代わりに次の世代の女がこの問題を乗り越えてみんなにその方法を優しく示してくれますように
私にはできなかった。
未来の女が幸せをつかみますように。
2021.11.28.日曜日、夕暮れ時
門司港清滝自宅にて
友美記す
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