Vol.36 サヨナラおっぱい 〜息子が2歳8ヶ月で卒乳した話3/3
おっぱいシリーズ最終回。
息子が2歳8ヶ月で卒乳した。これはかなり遅い方だ。日本では97%の子供が2歳までに離乳している。しかし世界の離乳平均は4.2歳だ。アメリカでは3〜4歳、オーストラリアでは5歳以降が標準的な目安だという。つまり、日本は早すぎる。
早い原因としてはやはり、Vol.34で触れた「離乳は早ければ早い方が良い」という日本独自の謎迷信が考えられる。年配者ほどマジで口を出してくる。素人ならともかく医師や看護師までもそのように言う。
私はこの1年で内科・皮膚科・整形外科にかかったが,どの医院でも「エッまだ授乳してんの!?」とビックリされた(※授乳中は飲める薬に限りがあるため必ず申告しなければならないのである)。小林亜星似の内科医には何故か勝手に「あ〜(離乳に)失敗しちゃったのね」と苦笑いされた。何その先入観。亜星は黙ってろ。
とにかく最新の知識を持っている小児科・産婦人科以外では医療関係者すら「授乳は1歳半頃まで」と思い込んでいることが実体験として分かった。しかし彼らは間違っている。無理して子から乳を取り上げる必要はないのだ。
もちろん保育園入園・親の投薬など、理由がある場合は別だ。それはやむを得ないことであり、私は全く否定しない。自分も極度の頭痛持ち&不眠症ゆえ薬が飲めないのは非常に辛かった。いっそ止めてしまおうかと思ったこともあった。しかし息子の幸せそうな顔見たさに続けた。要は親のエゴである。もしここで「止める」という判断をしたところで親の愛が足りないとかそういう問題じゃない。親が元気でなければ充分な子育てが出来ないからだ。そこら辺の天秤は個々による。
要は母親と子供がハッピーであればそれでいいのだ。
日本でも最近は「母子が望む限り長く授乳を続けましょう」「子どもの気持ちを考えてあげましょう」という風に潮目が変わってきている。誠に結構なことである。それが全ての年代・全ての医療機関に浸透し、焦ったり悲しい思いをする母親が減ることを私は心から願っている。
【猫ムスメより】
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