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20,05,06。家庭用ゲームの思い出③
ヒットソフトの連発によりファミコンは一時代を築く事になります。
いくつものソフトメーカーが参入し毎月かなりの数のソフトが発売されるようになりましたが当然すべてのソフトが良い出来だった訳ではありません。
既にいい大人でしたから地雷臭の強いキャラクター物には手を出さなかった所為であまり酷い目に合わずに済みましたが、子供たちがお小遣いを溜めて大好きなキャラクターのゲームをやっと購入してコレだったら泣くよなぁ…的なソフトが多数発売されているのをかなり苦々しく眺めていました。
そんな自分が初めて掴んでしまったクソゲーが今では伝説となっている「たけしの挑戦状」でした。確か発売直前にフライデー襲撃事件が起きた為、発売中止を危惧して発売日に量販店に行き定価で購入した覚えがあります。
後に当時の製作スタッフによるカミングアウト的な話を読みましたが、伝説として名が残るほどアレなゲームになってしまった最大の理由は「当時のファミコンのスペックではビートたけし氏が考案したシナリオのほとんどが再現不可能だったから」だとされていました。
最初はやる気満々だったたけし氏もあまりに思い描く事が再現不可能な事から次第に情熱を失っていき、最終的には開発スタッフが無理やり形にするしかなかったというのが伝説となるゲームの出来につながる原因でした。
もちろん自分も途中で投げ出しました(笑)
発売中止と言う事態には至ることなく相当な本数が制作された「たけしの挑戦状」はあれよと言う間に値崩れを起こし定価で購入したことをマジで後悔したものです。
それ以外でつかんでしまったクソゲーはそのほとんどがRPGでした。
満を持しての発売となったドラゴンクエスト2は社会現象となるほどのヒットとなった為、柳の下の泥鰌狙いでいくつものソフトハウスから「どこがダメだったのかすら記憶に残らない」ようなRPGが連続で発売される事に。
当時のゲーム誌ではどうしても提灯記事的な内容も多く、最終的にファミコン通信のクロスレビューである程度の出来は予測できるものの、既に購入していた時にはその点数に絶望した事も結構ありました。
史上初のバッテリーバックアップ以外はすべてがダメだった〇〇。
敵の強さのパラメーターが滅茶苦茶な上エンカウント率も最悪だった✖✖。
はっきり覚えているソフト以外にも相当な数のRPGに絶望を繰り返す事となり「当分RPGはいいかな…」などと思い始めていた頃、ドラゴンクエストシリーズの原型だった「ウルティマ」と双璧をなす古典的RPGがファミコンに移植されます。
後に冒頭のキャラクターメイキングだけで一時間かけたりするほどはまり込むことになるそのゲーム「ウイザードリィ」が発売されたのでした。