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米系IT企業でプロダクトのローンチサポートをしています。アメリカ研究修了、TOEIC990。ダイビング、スキー・スノボ、旅行、ボドゲ、読書が好き。会話にミスチルの歌詞を混ぜる癖がある。Twitter: https://twitter.com/nambamiwa

マガジン

  • ためになる発信の話

  • 書き続ける人の背中を押してくれるお話

  • "Black Lives Matter" を理解する

  • 本質的な文章論

    「文章を書く」ことに関する沢山の記事のなかでも、小手先のテクニックに終始していない、本質をついていると感じたものをまとめます。

  • ファンじゃなくても聞きたくなっちゃう音楽の話

最近の記事

「ジタバタしつつもやがて立ち上がる覚悟」でいいじゃないか〜外資レイオフと労働組合と12年前の夜と

去年の秋頃より、日本法人を対象に含む外資企業のレイオフ(≒リストラ、人員削減。日本では厳密には退職勧告)が相次いでいます。 ネットでの感想を見ていると、対象者への風当たりが強い声も多いようです。 特に、会社への未練を感じさせる人や仲間内で慰め合ってる人に対して、世間は手厳しい。Twitterレイオフの際は、ハッシュタグ「#OneTeam 」でツイートした人たちのアカウントがさらされ、今はGoogleの労働組合が槍玉にあがっています。 複数の友人知人が外資レイオフの影響を

    • 「時間の流れ」を描くのがうまいバンドの、9年ぶり復活ライブはやっぱりエモかった〜SOPHIA日本武道館公演

      その日、日本武道館の周りは、季節外れのヒマワリを持った人たちで溢れていました。 お目当ては、SOPHIAの9年ぶり復活ライブ。 「風に揺れるひまわり あの時のままだね」 - そんなファーストシングルの歌詞にあわせて揺れる客席のヒマワリが、昔から彼らのライブの定番でした。 だけど、月7500円のお小遣いをやりくりしてチケット代を捻出していたかつての私には、そんなアイテムは無縁で。 初めての屋外ライブにドギマギした『獅子に翼』にも、友達の友達がチケットを余らせていると聞い

      • 上手くできなくて悶々としちゃうものにこそ、素質があるのかも

        2年ほど前のこと。コロナ禍で予定がなくなった私は暇を持て余し、「そうだ絵とか描いてみよう!」と思い立ちました。 手始めに、昔ノベルティとして手に入れたメモ帳の裏に、プロフィール写真を再現してみようとして・・・ものの10分かそこらで「あぁ、やっぱり私には絵の才能はないな」と気づきました。 気づいたというか、昔から知ってたというか。まぁコロナ禍の暇つぶしなので、頭から才能もなにも求めてなかったのですが。 何があったのか。 全然描けなかったのか? いやそれが、するするっと

        • 『Loveはじめました』みたいな楽曲がきっと、ミスチル人気を強固にしてきた

          いつだったか、「Loveはじめました」と検索ボックスに打ち込んだら、「Loveはじめました こわい」と予測変換がでてきた。 Mr. Children『LOVEはじめました』。2002年『It's a wonderful world』の収録曲だ。 *** 今年30周年を迎えた彼らを見ていて改めて感じるのだけど、長く愛されるアーティストとはきっと、上手く化けてきた人たちなんだろうなと思う。 「若者」として世に出て、青さや勢いで攻めたあと、どこかで大人になるというか、成熟す

        「ジタバタしつつもやがて立ち上がる覚悟」でいいじゃないか〜外資レイオフと労働組合と12年前の夜と

        • 「時間の流れ」を描くのがうまいバンドの、9年ぶり復活ライブはやっぱりエモかった〜SOPHIA日本武道館公演

        • 上手くできなくて悶々としちゃうものにこそ、素質があるのかも

        • 『Loveはじめました』みたいな楽曲がきっと、ミスチル人気を強固にしてきた

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        • ためになる発信の話
          6本
        • 書き続ける人の背中を押してくれるお話
          9本
        • "Black Lives Matter" を理解する
          7本
        • 本質的な文章論
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        • ファンじゃなくても聞きたくなっちゃう音楽の話
          2本
        • 努力の仕方を教えてくれるNote集
          3本

        記事

          Mr. Children「半世紀へのエントランス」が本気で半世紀へのエントランスだった

          「私全然ニワカですよー。聴き始めたのは長谷部の影響で・・・」 2022年、夏、大阪京セラドーム。私の前に並んでいた4人組が、そんな話をしていた。ニワカと言いつつ、ちゃっかり「Mr. Children」のロゴが入ったライブTシャツを着ている。 盗み聞きするつもりはなかったけど、30分も同じ列に並んでいたので、話の内容が耳に入ってきた。どうやら1996〜7年頃の生まれで、社会人になって数年らしい。 なんてことだ。「ミスチル現象」が世の中を席巻し、『Tomorrow Neve

          Mr. Children「半世紀へのエントランス」が本気で半世紀へのエントランスだった

          ライブに予習なんて要らない

          「OK Google、ラルクの新しい曲かけて」。 白くて丸っこい小さなスピーカーに、私はそう話しかけた。L'Arc~en~Ciel結成30周年ライブを目前にした、ある日のことだ。 私はその昔、彼らの音楽をよく聞いていた。90年代後半から2000年代頭にかけて、つまり結成して最初の10年くらいだ。だけどそのあとは、ちょっとご無沙汰してしまっていた。 だからライブを楽しみに思う反面、少し不安な気持ちもあった。この状態で30周年ライブに行くのは、卒業以来みんなと会ってない小学

          ライブに予習なんて要らない

          ミスチルについて語ってみる〜fantasy編

          ずるい。この曲はずるい。 https://www.youtube.com/watch?v=7Hk1cvCKM8o 2015年リリースの「REFLECTION」収録曲、fantasy。BMWのCMソングとして聞いたことがある方も多いかも知れません。 この曲、何の気なしにサビだけ聞くと、真っ直ぐ希望を歌った爽やかなポップソングに聞こえるんですよね。 そしてその爽やかさが、CMの世界観と見事にマッチしてる。 笑顔の家族。仲良くフリスビーを投げる子どもたち。緑の中を駆けてい

          ミスチルについて語ってみる〜fantasy編

          私が断捨離して後悔しているもの

          SOPHIAというバンドをご存知ですか。90年代後半のバンドブームの一角を担っていたアーティストで、30代後半以上の方なら「街」や「黒いブーツ」といった代表曲を覚えていらっしゃるかもしれません。 彼らは2013年以降活動を休止していましたが、今年になって再開を発表。邦楽ロックと共に青春時代を過ごしたアラフォーの間で、ちょっとしたニュースになりました。 私は中高生の頃、このバンドが大好きでした。 CDを買い集め。 ボーカル松岡充さんがMCをつとめるラジオ番組を毎週欠かさ

          私が断捨離して後悔しているもの

          ゼレンスキー大統領の日米演説聞き比べ〜アメリカ向けスピーチで「真珠湾」に触れない選択肢はなかった

          有名な「沈没船ジョーク」というものがあります。 沈みかけた船の船長が、各国出身の乗客に対し、海に飛び込むよう説得しています。アメリカ人には「飛び込んだらヒーローになれますよ」。ドイツ人には「飛び込むのがルールです」。フランス人には「飛び込まないでください」。ロシア人には「海にウォッカの瓶が流れていますよ」。イタリア人には「海で美女が泳いでいます」。そして日本人には、「みなさん飛び込んでいますよ」・・・ ・・・・ もちろんこれはただのジョークで、ステレオタイプや誇張も多分

          ゼレンスキー大統領の日米演説聞き比べ〜アメリカ向けスピーチで「真珠湾」に触れない選択肢はなかった

          蜜蜂と遠雷と才能と

          何度も書いては消しを繰り返していた。 構成を変え、表現をいじり、でも「私は何が言いたかったんだっけ?これじゃ当たり前のことしか言ってなくない?」と自問自答する。 一度感想文を書いてみたあと、もう一度本を読み返し、湧き出た感情と目の前にある下書きとを見比べる。そこに横たわる差に気付き、言語化し、改めて組み込もうとする。そしてまた構成を変える。 私はいま、note主催の「読書の秋2020」コンテストに応募している。『蜜蜂と遠雷』で覚えたばかりの言葉を使うなら、「コンテスタン

          蜜蜂と遠雷と才能と

          場違いな私たち

          「うちら、だいぶ場違いだね」。私たちは顔を見合わせた。 千歳空港の荷物受取所では、私たちのと似た黒くて大きいバッグもいくつか流れてきたけど、よく見るとどれも楽器やゴルフケースだ。 空港とニセコスキー場を結ぶ直行シャトルは1ヶ月前に終わっていたから、私たちはJRのホームに向かった。ゴールデンウィークまで滑れますとサイトには書いてあったけど、5月の北海道の空気は想像以上に夏の陽気を含んでいて、もこもこのブーツに汗が滲んでいく。 「寄り道しちゃおっか、小樽で。」と一人が言った

          場違いな私たち

          西加奈子さんの『さくら』を読んで後悔した話

          「映画化」。タイトルと同じくらい大きなピンク色の3文字が、文庫本の表紙を飾っていた。豪華なキャストで、大きなスクリーンで、東京事変の音楽で、この物語はより多くの人に届くのだろう。 だけど。と、私は思った。 ***** 私は後悔していた。中程まで読み進めていた『さくら』はもう閉じて、さっさとベッドに入ってしまうことにした。 でも、その夜はなかなか寝付けなかった。その日は早起きして丸一日海で泳いでいたから、体は相当疲れているはずだったのに。ベッドにずっしりと沈んでいく身体

          西加奈子さんの『さくら』を読んで後悔した話

          『読みたいことを、書けばいい』 - この本の愛読者の文章なら、きっと面白い

          最後のページを閉じた後、私はこの本についてつぶやいている人を検索し、そっとフォローしたり、彼らの他の記事を読んだりしてみた。 この本に共感した人、感銘を受けた人の文章なら、きっと面白いんじゃないかな。そんな風に思えたから。 『読みたいことを、書けばいい。』  一言で説明するなら、痛快な文章本だ。「私の文章を多くの人に読ませたい」「僕の自分語りに興味を持って欲しい」みたいな書き手のエゴを、ばっさばっさと斬って捨てていく。 そう、本書のタイトルは、『書きたいことを、書けば

          『読みたいことを、書けばいい』 - この本の愛読者の文章なら、きっと面白い

          アメリカ大統領選挙 - 民主党バイデン氏の逆転劇を振り返る

          アメリカ大統領選挙、歴史に残る長期戦になりましたね。11月3日に投票が行われてから、主要メディアがバイデン氏の勝利をアナウンスするまで4日、全州の結果が出そろうまで10日ほど。 特にジョージアやペンシルバニアといった激戦州では、「スポーツ漫画のクライマックスシーン?」と思うくらいの接戦になりました。9割以上開票が進んでも、まぁ結果が出ない出ない。 私はというと、そんな歴史的な接戦を記録に残しておこうかと思い、タイムラプス的なやつを作ってみました。 タイムラプス的なやつを

          アメリカ大統領選挙 - 民主党バイデン氏の逆転劇を振り返る

          Note始めて6ヶ月!半年間の数字を全公開してみる

          4月5日にnoteを始めてから、半年が経ちました。はやい! 今日は、この半年間のあゆみをグラフで振り返ってみたいと思います。これまでのPVやフォロワー数、スキ数も、すべて公開します。 はじめに強調しておくと、PVがすべてだとかフォロワー数こそ命だとか、そんなことを言うつもりはさらさらありません。「ちょっと読んでみたけど、期待してたのと違ったなー」とすぐに離脱してしまう1000PVより、「読んで良かった!」と思ってくれるたった一人の方がよほど尊いですし、フォロワー数を他人と

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          「noteクリエイターフェスティバル」はなぜ私にとって「フェス」だったのか

          「note CCEATOR FESTIVAL」。4日間にわたって行われた、クリエイターの祭典です。 私はしっかり全編参加して、お祭り気分を満喫しました。ハッシュタグ「 #noteフェス 」経由でこの記事にたどり着いてくれた方はきっと、同じようにお祭り気分を満喫して、余韻にひたっている方なんじゃないでしょうか。 でもね、ちょっと冷静に考えてみてください。「クリエイターフェス」の内容って、つまりは「対談セッション」なんですよね。オンラインで視聴できる、対談セッション10個。

          「noteクリエイターフェスティバル」はなぜ私にとって「フェス」だったのか