またひとつ歳を重ねるということ
もうすぐ私は42歳になる。
10代の時はこんなに生きるとは思ってもいなかった。
あの頃はいつ死のうか、というようなことばかり考えていたように思う。
今でも生きづらいのは変わりがないけれど、思春期よりはまし。
振り返っても仕方がないのでこれからの事でも考えようと思うが、それもまた怖い想像が襲ってきそうになる。
「今、ここに集中すればいい」と私の尊敬する人たちは言う。
不安や恐れは頭の中の妄想が元、過去や未来を思い悩むのは今を直視していない証拠だからもったいない、と。
確かにそうだなぁと思うが、修行が足りない私はすぐに忘れて不安まみれになる。
不安のひとつに、これから数年後にやってくるであろう更年期への恐れがある。
身体的な症状だけではなく、精神的な影響もあるというのが怖いのだ。
私の母は更年期症状はほとんど無かった、と言っていたけれど私もそうとは限らない。
女性ホルモンはダイナミックな動きで私たちを翻弄する。まったく女性に生まれるんじゃなかったよ、とぼやきたくもなる。ただでさえ日本の社会は女性が生きづらいわけだし。
もし来世というものが強制的にあるのならば、次は絶対に美男子に生まれ変わろうと思う。
出来ることならば藤井風になりたい。
あんなに心優しいのに体格が良くて顔も綺麗で、耳良くて歌うまくてピアノ弾けてサックス吹けて、英語喋られて、努力できる環境があって、運動神経も良いとかどうなってるの?
神様に愛されすぎているとしか思えない。
えこひいき。
すみません、つい取り乱しました。
羨ましすぎて……。
そも私には美男子を羨むあまり憎む、というコンプレックスがありまして。
あ、でも藤井風は憎んでませんよ。その音楽に救われてますから。
絶対にこの世は美男子だと生きやすいと思う。
そういう風に出来ている。
ええ、ただの偏見です。
美しい女性は生きるだけで危険があるし、そも女性は生きづらい。
それはわかっている。
なので美男子になるのだ。
(現状の女性を取り巻く環境を変える努力の話はまた別なので、あしからず。)
不安から派生してつい偏った思想を吐露してしまった。
あと、これから生きる上で白髪どうする問題もある。
小学生の頃から白髪があった私は、今現在、かなりの白髪頭だ。
もちろん染めているのだが、いつまで今の髪型(黒髪ストレート)でいられるかとか、グレーヘアにするのかとか、中々に悩ましい。
担当美容師Iさんには、グレーヘアにすると老けるよ、と言われているし……。
年を重ねるのも大変だ。
いったい私は何歳まで生きるのだろう。