わからないわからないわからない
私には他の人よりわからないことが多い。
時々、人の感情がわからなくて傷つけてしまうことがある。
学がないせいもあるのだろうけれど、圧倒的社会経験不足なせいもあると思う。
それと、発達障害を持っていることも関係しているのかも知れない。
もちろん、それらのせいにして人を傷つけたことを誤魔化したいわけではない。
ただ、何で傷ついたのかがわからなくて戸惑うのだ。それがわからないままに言葉だけの謝罪をしても意味をなさないのかな、とも思う。
それでも謝ることしか出来ないのだけれど。
私は映画を観るのも苦手だ。
気に入っている物語だけを繰り返していたい。
新しい話をただ何となく流し見る、ということが出来ない。それは苦痛なのだ。
登場人物が多いと把握しきれないし、その感情がわかりかねるし、伏線が読めない。
耳と記憶力が悪いので台詞が聞き取れなかったりもする。
日本映画でも日本語字幕がほしい。
圧倒的理解力不足。
エンターテインメントからこぼれ落ちる人間だ。
(そんな私でも楽しめる映画は「エクソシスト」と「東京ゴッドファーザーズ」。
どちらも傑作。この二作品だけでもう十分。)
それから、人の言う嫌味にも何でだろう、と思う。
何かしら私のことが気に入らないのはわかる。
でも遠回しだとよくわからない。
何か私にマウントをとっているらしい、というのはわかるが、なぜマウントをとる必要があるのかがわからない。
私は社会的にマイノリティだ。
元々立場が弱い私になぜそんな態度をとるのだろう。
うーん、わからない。
41年、生きていてもわからないことだらけで困ってしまう。
ついでに言えば自身のこともよくわからない。
わかるのは幾ばくかだけ。
世間というのを見てみると私には皆、何もかも理解しているように映る。
頭が良いんだろうなぁ、いいなぁ、羨ましいと思うのと同時に、どうでもいいとも思う。
だって私は何にもわからないのだから。