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スタバリザーブで好きな横顔について考える


先生あのね。一人時間を過ごす人の横顔が好きです。

雨降る日曜日の朝。そんな日こそカフェで仕事。
そう思って近所のスタバ・リザーブに。

ここは少し値段設定が高めで、これで1000円を超える。
そのためか、落ち着いた人が多くて好き。

平日の午前中のお客さんは、自由業的男性率が高い。スーツ姿はゼロ。
シンプルだけれどおしゃれな服装で、パソコンを開くか、読書をしている。
台本らしきものをチェックしているおじ様もいたっけ。

夜は20代、30代の男性が小説を読んでいたりして、思わず背後から手を回し「ねえ、なに読んでるの?」と尋ねてしまったり。

…というのは、妄想だけれど。

そして今日。雨降る日曜日の朝。

空いているかと思って期待したけれど、全席ほぼ埋まる勢い。みんな、日曜日の朝にカフェに来るんだね。

一人で作業をしている人が多いのは、いつもと同じ。受験生らしい姿や、資格のテキストを開いて勉強している女性も。

でも、いつものゆとりある空気感はなく、流れてくる空気の波が(波動とも)、少しケバだっているのは気のせいか。

目の前の30代ぐらいの女性は、すっごく険しい表情でパソコンをカタカタやっている。ケバだっているのは、そのせいかも。

こういうとき、私はすぐに席を変わる。

カフェで席を選ぶとき、周りに誰がいるかは大事。だって、目に入ってくる情報は、心や紡ぎだす文章に影響するから。


複数人がおしゃべりとし始めたときなども、ネタになりそうなおもしろい話なら、耳をダンボにして聞くし、何なら脳内で文章にして楽しませてもらうけれど、
たとえばママ友グループが野太い声で噂話をはじめたときなどは、気持ちがざわざわするから離れる。

もし、ステキなマンションの一室をプレゼントされて、「住む人も選んでいいよ」と言われたら、寝転がってYouTubeを観ているような男ではなく(寝転がってテレビは論外)、ソファでコーヒーを飲みながら小説を読んでいる男がいい(自己啓発本もイヤかも)。
※個人の好みです

マンションの一室をプレゼントされる予定もないし、「誰と住んでもいいよ」と言われる予定もないけれど、そんなことを妄想するぐらいには、落ち着いて一人時間を過ごしている人の空気感が好き。

そういう人たちの気配を感じながら、私も一人時間を楽しむのが好き。

そんな私も、人から見たら、クロワッサンの写真を撮ったり、キョロキョロと周りを観察したり、ニヤニヤしながら文章を打ち込んだり、ガサガサと新聞を広げたり。

ただの「悪い空気を送ってくる女」だと認識されて、避けられているかもね。

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なまず美紀/インタビュア&ライター
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