詩「放課後」

はるか遠くの 呑気なチャイム

人類の放課後

昨日おきた 天変地異 (ほんもの)


校庭の遊具の全部がひしゃげて

机や椅子のガラクタが宙に舞う。

ぜんぶ嫌なものだったのだけれど

ちょっとだけ、哀の微動。


小さなうさぎ小屋と 揺れる木々の緑の見える

あの窓だけは

わたしに寄り添ってくれたっけ。


今なら、ほんのすこしだけ、

また屋上へ続く階段で ひとりで三角座りをしてもいいよ。

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