今年書いたお気に入りの詩②
①に続けて、拙作ですが、誰かの心を少しでも揺らすことができれば嬉しいかぎりです。
『白玉』
白玉の 甘く冷たいシロップの膜に
提灯の淡いあかりが映る
もうじき、花火が打ち上がる
『流れ星』
わたしが流れ星と添い遂げるこの夜は
皆さんにとっては、平凡で、たいそう退屈な夜だと思いますが
どうか、流れ星に照らされるわたしを
いや、わたしの隣で身を削りながら光る流れ星だけでも
こころに焼き付けていただきたいと
そう思うのです。
わたしの最後のわがまま。
『孤独感』
ふと、僕は思った。
この懐中電灯の光は、何光年も先の惑星に届かない。
いま僕が仰向けで夜空を見ていることは、誰にも知られることがない。
その孤独感の何たるか。
隔絶されたこの世界で、
僕は、ひとつ、なが〜い背伸びをする。
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