代表理事の今日もネパール日和(3月15日)
お疲れ様です。今日は、国際協力機構(JICA)がネパール東部のビラトナガルという街で、上水道プロジェクトを開始するという話題を紹介します。ニュースサイトには「深井戸による取水施設を12基、浄水施設を4基、浄水池・ポンプ棟を4基、高架水槽1カ所、配水管(約97キロメートル)を新たに設置・更新する」とあります。
ビラトナガルはネパール南部にある街です。インド国境にも近い場所で、この一帯はタライ平野と呼ばれます。このタライ平野は長年、飲み水の確保に苦労してきた歴史があります。これは、以前は浅井戸を掘って飲み水としていたのですが、多くの人がヒ素中毒にかかった為です。今回JICAが深井戸を掘るとしたのは、このようなヒ素中毒を回避する狙いがあるとみられます。
一方、ネパールでは近年、所得水準が急速に上昇していることから、「質の良い飲み水」に対する需要も高まっています。村にはミネラルウォーターを製造する工場も数多くでき、飲料水市場は拡大しています。このような中間所得層向けの飲料水ビジネスは、実は日本企業にとっても大きなビジネス機会になると思います。
ネパールにある潜在的なニーズに着目し、それを日本に紹介していくことは「SEWAなら出来ること」でしょうか。
■NNA ASIA「JICA、ネパール東部で上水道改善事業」
https://www.nna.jp/news/show/2309732