日本の大学に留学中の学生と「就活・コ・クラカニ」を行いました!
SEWAの「就活・コ・クラカニ」について
当団体では、日本で日本語学校や専門学校、大学に通っているネパール人留学生に対し、日本で就職活動を行うために必要となる、就職活動のシステムや必要な準備に関する様々な情報やノウハウを提供するオンライン・イベント「就活・コ・クラカニ」を実施しています。
「クラカニ」とは「会話、おしゃべり」という意味のネパール語で、このイベントでは私たちからの一歩通行の情報提供というよりも参加してくれる学生たちとの対話、「クラカニ」を通じて、彼らが抱えている課題の解決をサポートする、というところを目指しています。
日本の大学に在学中の学生との「就活・コ・クラカニ」
これまで私たちの団体では、日本の専門学校や語学学校に在学中の留学生、また近い将来に日本への留学を予定し、カトマンズの日本語学校で学んでいる留学候補生を対象に「就活・コ・クラカニ」を実施してきましたが、日本の大学で留学生として勉強しているネパール人学生にとっても就活は将来に向けての大切なステップです。
日本の大学には学生の就職活動を支援するための部署(例:キャリア・サポート・センター)が設置されていますが、日本人の学生を対象とした支援や情報が大半であるため、留学生にはアクセスしづらいという課題を抱えているところが多いのが現状です。
そこで、今回はSEWAメンバーが関係している大学においてネパール人留学生を対象とした就活・コ・クラカニを実施することになりました。
オンライン・イベント当日は、現在学部2年〜4年に在籍中の学生の他、口コミで今回のイベントを知ったという他大学の学生や現在専門学校に通っている学生にも出席いただき、「就活・コ・クラカニ」史上最大の40名近い留学生の皆さんに参加をしていただきました。
プログラムは全てネパール語で進められ、SEWA側から"Job Hunting in Japan" 、”Case study of Nepali students' career development in Japan"というプレゼンテーションを行ったあと、SEWA の新たな活動である「メンター制度」について紹介しました。
Q&Aコーナーでは、現在既に就職活動を始めているという4年生の学生から在ネパールや在インドの日系企業への就職についての質問があった他、SEWAの活動やメンター制度に関しても多くの質問が寄せられ、学生たちの興味・関心の高さが窺えました。
SEWAの新企画「メンター制度」とは?
「メンター制度」は、SEWAが在日ネパール人留学生向けに実施する新たな取り組みです。
この活動は、就活・コ・クラカニのフォローアップの一環として行うもので希望者に対して日本人メンター1名を配置し、学生の就職活動を個別にサポートします。
具体的には、週に1回のオンライン面談を通じて就職活動の悩みを相談できる場を設けます。メンター制度では具体的な就職先の紹介や斡旋はしませんが、必要があればエントリーシートの書き方や面接の対策についてもアドバイスを行います。
SEWAの最大の強みは、これらの活動に対応する日本人メンターが全員ネパール経験者でありネパールの社会や文化について理解したうえでのメンタリングを実施できる点です。
また、希望すればメンターとのやり取りはネパール語で行うこともできます。
就職活動は誰にとっても心身ともにエネルギーを要する一大イベントですが、異国での就活には想像以上に多くの苦労が伴います。このメンター制度を通じ、就活に励むネパール人留学生にほっと一息つけるような場所を提供するとともに、就活の「伴走者」として彼らの明るい未来に少しでも貢献できることが私たちの願いです。
*メンター制度について詳しく知りたい方は、SEWA(sewanpo2021@gmail.com)までご連絡ください。
作成:西前