J1第27節 vs浦和 0-0 draw(Home/ 2024.8.17@DAZN)
はじめに
前節、磐田を相手に悔しい逆転負けを喫した鹿島。町田も敗れたため順位は首位との勝点差3のままの2位と変わらずに済みましたがその他の上位陣との勝点差が縮み5位神戸までの勝点差は2と、1試合の結果で大きく順位が変動する団子状態となっています。
今節の対戦相手の浦和はこの夏に岩尾、ショルツ、酒井宏樹、伊藤敦樹とキャプテンも務めた面々が移籍。それ以外にも明本、ソルバッケン、モーベルグ等がチームを去りました。本間至恩、二田理央、長沼洋一など大型補強もしており早くもチームを再編している印象です。
片や優勝争いから脱落しないため、片や新チームとして勢いに乗っていくため、互いに勝利の欲しい一戦となりました。
スタメン
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(課金してないので相手のサブが置けない)
【浦和サブ】
GK 31 吉田 舜
DF 20 佐藤 瑶大
MF 10 中島 翔哉
MF 24 松尾 佑介
MF 47 武田 英寿
MF 88 長沼 洋一
FW 12 チアゴ サンタナ
鹿島は前節からスタメンを2人変更。ボランチは練習中に負傷したと噂の知念に代えて健斗、2列目には樋口に代えて前節コンディション不良でベンチから外れた隼斗が戻ってきました。8/9に加入が発表された田川は早速ベンチ入りしましたが、8/15にウクライナリーグのFCルフ・リヴィウから期限付きでの加入が発表されたターレスは選手登録が間に合わず残念ながらベンチ外となりました。
対する浦和は前節からスタメンを2人変更。
前節退場で出場停止のキャプテンGK西川周作に代えて牲川歩見、1トップは二田理央に代えてブライアン リンセンを起用。ベンチには負傷で離脱していたチアゴ サンタナが戻ってきました。
そして7/31に引退を発表した浦和FW興梠慎三はメンバー外となりました。
試合概要
序盤は鹿島がボールを保持して押し込んでいましたが決定的なチャンスを作れず。浦和はカウンターで対抗しながら徐々に流れを引き寄せると、20分頃には浦和がボールを保持する展開となりますが、こちらも遅攻では鹿島の守備を崩せず。五分五分の展開で0-0のみ試合は後半へと進みます。
後半も一進一退の展開。交代を引っ張った鹿島と積極的に交代枠を使った浦和でしたが流れは徐々に鹿島へ。再び「ボールを握る鹿島とカウンターで対抗する浦和」という構図の試合となりますが、互いにGKのファインセーブやゴールポスト、VARによるオフサイドに助けられノーゴールのまま試合終了。0-0引き分けという結果となりました。
感想
1.攻撃の流れが読まれ始めてきた
優磨が中盤の左サイドに降りて溜めを作って逆サイドにサイドチェンジして濃野が仕留める形、CBから対角へのロングフィード、という攻撃は段々と読まれ始め、サイドチェンジは蹴らせてもらえない、濃野はフリーにしてもらえない、ロングフィードはパスカットを狙われる場面が増えてきました。新しい攻め手を考える必要が出てきました。願わくは、サイドチェンジやロングフィードを振りに使って相手に2つ以上の選択肢を突きつけるような攻撃パターンを構築して欲しいと思います。
2.交代策は理解はできるけれど…
今日の試合、交代枠は2つしか使わず、しかもそのうちの1つはアディショナルタイムに入ってからの90+5分でした。一方で浦和は交代枠をフルに5枠使い新戦力も積極的に起用しましたがチーム全体のギアを上げるには至らず、むしろ完成度が低下してしまった、つまり交代が結果的に不発に終わった様に感じます。そういう結果を見ると、交代しなかった事が良い采配だった、と見る事もできます。
鹿島は浦和の交代の失敗も手伝って試合の終盤に近付くにつれてペースを掴みチャンスを多くつくる流れになっていった事もあり、交代によって流れを失うよりは出ているメンバーで最後まで、という采配も理解はできます。しかし個人的には「交代によってギアを上げた事でゴールに届いた世界線」を見てみたかった。ポポ将に交代カードを切る勇気を求めたいのはもちろんですが、ベンチ組にも日々の練習から信頼を得るプレーでアピールする事を求めたいです。伸び代。
3.走力が足りなくない?
走行距離 : 104.774km(鹿島)、106.026km(浦和)。
スプリント回数 : 111回(鹿島)、120回(浦和)。
ハイプレスとハイインテンシティのネガトラで即時奪回!というサッカーをやるならば、やはりもうちょっと走行距離もスプリント回数も必要なんじゃないか?圧倒的に走力が足りてないんじゃないか??という気がします。走れば良い訳では無いのは分かっているつもりなのですが、プレスの掛け方もボールを奪いに行くタイミングの共有も完璧ではないのなら尚更ムダ走りが増えても仕方が無いはずです。そのあたり、ポポ将のトレーニングはもちろん、チームの中長期的な強化方針としてもどう考えているのか非常に気になるところです。
4.気になった選手など(早川、田川、健斗、濃野)
早川
今日もビッグセーブでチームを救いました。今日の勝点1は早川の功績が大きかったと思います。
田川
途中出場から期待感のある抜け出しを何度か見せてくれました。直近はまずは切り札として活躍してくれそうです。
健斗
攻撃で狭い所に突っ込んで行って奪われてカウンターを受ける場面が2回ほどあったと思います。チームとして準備して来た事にチャレンジした結果ならば仕方ないと思いますが、そうでないならもっと広い方に展開するなど落ち着いたハンドル捌きをお願いしたいです。
濃野
もう大分「フィニッシャー・濃野」は警戒されてしまっています。濃野にはそれを逆手に取って自分がフィニッシャーになる事に拘らず周囲の師岡や名古、岳にチャンスを配って欲しいですし、周囲も濃野を囮に使う工夫をして欲しいと思います。伸び代。
まとめ
互いに最後の決め手を欠き悔しい引き分けとなりました。上位陣は首位町田、3位広島が勝利したものの、神戸vsG大阪の4位5位対決が引き分けに終わったため、鹿島は首位と勝点差5の3位に踏み止まることができました。ここ最近は上位陣も勝点を伸ばせず一進一退といった感じですが、こんな幸運もそう長くは続かないと思います。次節こそは勝利を飾り終盤戦に向けて早く勢いに乗って欲しいと思います。
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