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ファクトで見るワンキャリアとハウテレビジョンの比較。HRのIR

元リクのなまリクです。HR領域のIRについて書いています。今回は新卒領域を代表するプレーヤーの2社「ワンキャリア社」と「ハウテレビジョン社」(外資就活ドットコム)のIR分析です。
※この回は、ワンキャリア社・ハウテレビジョン社の最新決算発表をもとに解説しています。

売上・利益の2社比較

先日上場を発表したワンキャリア社、外資就活ドットコムを運営するハウテレビジョン社。リクナビ・マイナビに続く新卒領域の第三勢力として注目の2社です。

HR領域に携わる方は何となく2社の印象は皆さんお持ちだと思いますが、ワンキャリア社が上場することで、2社のファクト比較が可能になりましたので、早速見ていきましょう!

尚、2社の決算期が異なるので、ズレがあるのはご了承ください。
※ワンキャリアは12月期、ハウテレビジョンは1月期。

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各社決算を元に、なまリク作成。

売上高で見ると直近はワンキャリア社が一つ頭抜けた形になります。

2018年度ごろまでは拮抗していた売上高ですが、2019年度から少し差がつき昨年2020年度には明確に売上高に差が付きました。なおハウテレビジョン社は、2020年3月に13億の売上高を目指す中期経営計画を公開しましたが、ワンキャリア社は2020年12月期にすでのその高さの売上高を達成しています。

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各社決算を元に、なまリク作成。

昨期のハウテレビジョン社は、投資と(おそらく)コロナ禍のため大きく赤字となりましたが、2社とも利益水準は低い状態が続いています。

2社とも投資フェーズのため利益率は当面低く推移と想定とした方がよいので、事業成長観点では参考までにとどめといた方がよさそうです。

事業KPI比較

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各社決算を元に、なまリク作成。

まず累計会員です。ここまで数字が異なるので、退会者のカウントの仕方が異なるなど定義の違いが影響している可能性は大です。いずれにしても会員獲得はワンキャリアが大きくリードしていて、数字だけ見るとトップ2のリクナビ・マイナビ級になりつつあると想定ができます。

一方のハウテレビジョンの外資就活ドットコムですが、難関大学生のシェアが8割なので、会員の質の面では遜色はないと思われます。

ワンキャリア・外資就活ドットコムとも昔を知る人は上位学生向けのプロダクトという印象を持っているかと思いますが、ワンキャリアはすでにクリティカルマスを越えていると言えるでしょう。

累計社数については、外資就活ドットコムが非公開なので比較はできません。いずれにしてもこちらもワンキャリアがリードしていると思って問題ないと思いますが。一方で、リクナビ・マイナビは1万社以上、新興のオファーボックスも8,000社の顧客を保有しています。2社の顧客は大手や外資、ベンチャーに偏っていると思いますが、SMB含め顧客開拓が課題とみるべきでしょう。

商品ラインナップに関しては、各社特徴があります。まず、企業向けHRテック商品(HR SaaS)ですが、ワンキャリアが「ワンキャリアクラウド」という採用管理プロダクトを保有しています。ただし、現時点は無償。マネタイズができているわけではありません。

中途向け商品としては、最近中ワンキャリアが途採用支援 メディア「ONE CAREER PLUS」をロンチして話題になりました。しかしながら、ハウテレビジョンは「Liiga」という人材領域向けプラットフォームを保有しており、売上は3億弱、黒字化にも成功しています。中途向け事業としてはハウテレビジョンが一歩リードしています。

従業員規模は2社とも60名程度。あまり差はありません。

さて、この2社がどのような成長の軌跡とたどるのか?これからも目が話せなそうです。

今回の記事はお楽しみいただけましたでしょうか。また次回の記事でお会いしましょう。なまリクでした🐶🐶🐶


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