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決算から読み解くONE CAREERの戦略。HRのIR(2022年12⽉期2Q決算)

元リクのなまリクです。HR領域のIRについて書いています。今回はワンキャリア社のIR分析です。
※この回は、ワンキャリア社の2022年12⽉期 第2四半期説明資料をもとに解説しています。

業績

直近の2022年2Q累計(1月~6月)は売上高15.億YoY+46%、業績予想進捗54%と堅調に推移しています。特に年間の山となる2Qの高さを超えていることで堅調と言えるでしょう。

売上高と経常の推移と計画
売上⾼の推移

売上の季節性について説明があります。2Qと4Qが企業による募集活動の活動量が⼤きいため売上が⼤きくなり、特に2卒年分の学⽣の募集活動が重なる2Qの売上が年間を通じて最⼤となる構造。

季節性について(学⽣と⼈事の就活スケジュール)

KPI

さて、ここで「ONE CAREER」の求職者DBとしての実力値ですが引き続き絶好調といえるでしょう。累計求職者会員数は119万⼈を突破。
一方累計で言われてもよくわかないので「新卒採用領域における会員獲得率」 を見ると22卒の対象学生をターゲットにしたシェアを見ると50%を超えています。実に就活をしている学生の1/2が「ONE CAREER」を活用していることになります。2強のリクナビ・マイナビにはまだ及びませんが、第3位の地固めは確実といえるでしょう。

先期までは求職者獲得のための広告宣伝活動を⾏ってきましたが、今期からは法⼈顧客開拓のために も広告宣伝費への投資を開始。toCからtoBへ投資ポイントを大きく変えましたね。

広告宣伝費の詳細

法人取引社数は初めて1,256社。ただしこれは求職者DBのサイズに比べて非常に顧客基盤がまだまだ小さい印象です。一般的にリクナビ・マイナビは1万社以上、新興のオファーボックスも8,000社の顧客を保有しています。「ONE CAREER」の顧客は大手や外資、ベンチャーに偏っていると思いますが、SMBの顧客開拓が今後要求されるでしょう。

特徴

さて。決算資料にはBSが掲載されており、「2Q末時点で約25億円の現⾦及び預⾦を保有。純資産⽐率68%と財務健全性は⾼い状態。」というコメントが。
一方でファイナンスの観点からこのBSを見ると、はやりベンチャーは借り入れができすエクイティの一本足だなと。そしてレバレッジ効かないのでROE悪そうだなと。またこんな現金どうするの笑 としか見えませんでした。

貸借対照表

プライシング

決算資料ではONE CAREER商品のプライシングと利用事例が公開されていましたが、今回は「ONE CAREER CLOUD」にて2⽉にリリースされた新商品「スカウトサービス」のプライシングが公開されています。

顧客の利⽤事例
新卒向け求⼈メディアの料⾦体系
新卒向け求⼈メディアの料⾦体系(スカウト)


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