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写真漂流 - 植物

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写真界に入門したきっかけは,たぶん天体写真に興味を持ったからだと思う.それからSL写真(当時はまだ蒸気機関車が列車を引いていた)を経て,ストリートスナップ(肖像権とかまるで関係なかった時代!)や絵馬のような辛気臭いものまで,あえてジャンル分けするのがめんどうくさい写真ばかりたくさん写してきた.

それと少年時代から旅に出るのが好きだったので(放蕩息子ではなく放浪息子?),北海道の写真だけで一つの世界にクローズしてしまった.あちらでは旅の場面だけではなく,木の写真を多く撮った.これはインスタグラムの初めの方に「木々の仕事」とタイトルを付けたシリーズとして,400枚ほどを発表している.

猫さんの写真を撮るのが日課になっていた頃もある.10年あまり前だと思うが,その頃は近所にどら猫というか地域猫がたくさんいて,毎日撮り歩いても同じ猫には当たらないくらいだった.それが数年で姿を消し,たまに目にしても人に懐かない猫さんばかりになってしまった.

それで最近の写真といえば,インスタグラムを見てもらえればわかるように,雲の写真が大きなウェイトを締めている(シリーズ「雲の名前は知らない。」).これは自宅にいても撮影できるというメリットがあって,偶然にもロケーション抜群のアパートに住むようになったからこそ撮れるのである.ほんともう感謝しかない.

ところで木と並行して植物全般もよく撮影対象にしてきた.と言っても草の名前なんてちんぷんかんぷん.でも別に植物図鑑を作るわけじゃないので,名前なんかどうでも良いのだ.

撮影場所はいたるところ.自宅周辺は言うに及ばず,旅先でひょいと気になった光景なんか.特に植物だけを撮ろうという気はふだんからほとんどなくて,その存在感に心が動いたときだけ植物写真家に変身する.

けれど同じ植物でも「花」にはあまり心が動かない.だから正体は「葉っぱ写真家」かも知れないな(笑).

ああ言い忘れるところだったが,桜だけは別格である.あれは植物というよりも,神に近い崇高な存在と思っているから.

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