見出し画像

サラリーマンの最悪な趣味は「高級時計」である

満員電車に揺られて通勤し、上司や同僚や顧客との人間関係に悩みながら、やりたくもない仕事を来る日も来る日も繰り返す生活が数十年続く…。それが普通のサラリーマンの人生だ。

そんな人生に多くの人が耐えることができる理由の一つが「趣味」だろう。

趣味があるからこそ人々はお金を稼ごうというモチベーションが生まれ、そのために日々のストレスに耐えながら労働することができる。もしもなんの趣味もないという人がいるなら、その人は長期的には働くことの意味を見出せなくなり、うつ病やひきこもりへの道を歩む可能性が高い。

そのような人たちにも一定の生活が保障されて当然だと私は考えているが、たとえ最低限の生活が保障されたところで、趣味を見つけることができなければ生きることに意味を見いだせないままだろう。

多くの人にとって趣味とは「普通に働く普通の幸せな人生」を歩むために必要不可欠なものなのだ。

しかし、「趣味」というものは「愚行」と表裏一体であり、どんな趣味にも悪い部分を見出すことが可能だ。

例えばたばこや酒を嗜むことは「金を払ってまで健康を害する愚かな行為」と言えるし、ゲームは「現実の自分のレベルを上げられたはずの時間を浪費する行為」と言える。「高尚な趣味」とみなされることが多い読書だって、「ろくに収入にも繋がらない知識ばかり身に着けてChatGPTの劣化版になろうとする行為」と言うこともできる。どんな趣味も悪く言うことは可能だ。

趣味と愚行は表裏一体であり、結局のところ本人が自己満足を得られれば十分ではある。しかし、あえて私は「サラリーマンの最悪の趣味」が何かを指摘し、一人でも多くの人がその趣味をやめることを願っている。

その趣味こそが「高級時計」だ。

サラリーマンなのに高級時計を「趣味」にしている人は、「サラリーマンとして生きるとはどういうことか?」という本質的な部分への理解が致命的に欠如しており、はっきり言って人生を見つめ直すべきだ

なぜ高級時計はサラリーマンの最悪の趣味なのか?

その理由は、

ここから先は

1,658字
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?