「覚えてない」なんて適当に口にしてはいけないと思った話
毎日更新していた事をうっかりやめると、完全に手が止まってしまうことがわかったので、また毎日書いていくことにする。よって、どうでもいい話が増えるが、暇つぶしに付き合ってくれたら幸いだ。
人によって対応を変える人が苦手だ。好き嫌いはおいておくとして、初対面あるいはフラットな状態であからさまに対応が変わっちゃう人の事ね。
とはいえ、公平に接するのは大変だったりするので、対応を変えてしまう気持ちはわかる。オレは極力、誰であろうと公平に付き合っていこうと努めているのだが、一声交わしただけで
「あ、あかん!」
と感じてしまうとダメだし、逆に
「あら、おもしろい」
だと、その人にかかりきりで、他の人を放っておいてしまう時もある。
なので、極端に「変える」人はあまり存在しない(と思う)のだけど、とある有名な人がそんな感じだったんだなと気がついてしまった。
その方に初めてお目にかかったとき
「昔、XXXXの○○○をしたことありましたよね、あれはすごく良かったです!」
とお伝えしたところ
「ごめん、全然覚えてない」
面倒そうな顔で答えられたことがある。確かに30年くらい昔の話だし、その○○○をしたときは、結構病んでらしたので仕方ないか……。
と思っていたら、XXXXの△△△△が亡くなられたときに
「XXXXの△△△△とは……」
なんてシレッとポストしていたので「コイツ……」と思ったわけ。
その時、オレは同じ番組で文化人枠だった(今もそうだけど)。だから所謂芸能人としては「適当に相手してりゃぁいい」と思ったのかもしれない。でも、貴方、それは無いだろと。もしかしたら本当に覚えてなかっただけかもしれないけれど、性善説を信じていないオレは、そのポストから悪意を感じてしまった。
だから、それ以降、彼の作ったモノに触れる気がしなくなってしまった。悪気はなかったのはわかる。何かを期待していたわけでもない。
ただオレは、その方もXXXXも△△△△も大好きだっただけだ。そして
「ふーん。この人は、人が死ぬと重要な記憶が甦るんだ。へー」
などと、上っ面のムーブを冷たく思ったのでした。次もし同じ現場に入ったとしたら
「覚えてないっておっしゃってたのに、覚えてだんですね」
とか言おうと思っている。で、
「ごめん、そんなこと聞かれたっけ?覚えてない」
と答えてくれることを期待している。
じゃあ、お前はどうなんだと。どっこいオレは覚えている。友達が少ないし。それに最近、みんな向こう側に行きすぎなんだよ。
所用時間:10分
画像: I Don't Remember PV / Peter Gabriel