小説「罪の余白」読みました
映画を観たのは3~4年前、原作本があるとか、原作と映画とは全然違うとかレビューを見て、ずっと読んでみたいとおもってました。
図書館で借りてようやく読めた、その感想です。
「なんじゃこりゃ」!
小説のほうでなく、映画にです。
全然違うものになってる!
↓簡単な人物紹介
安藤:娘(加奈)を亡くし意気消沈する。
キバ咲:加奈の同級生。加奈をいじめ抜き、死に至らしめた。
早苗:安藤の部下。消沈する安藤に献身的に尽くす女性
キバ咲は見た目は綺麗だがまだ人間らしい感情のある、普通の女子だったのが、映画では悪魔のような女になってた。特に、早苗をボロクソにクサすシーンは必見です、あの小憎らしいこと!むかつくこと!
おなじ女としてね、冴えない女が、美人の年下女にバカにされるシーンって、ほんと、見ててつらいんです。やめて。嫌い。
でも小説ではそんなシーンなかった。
早苗は小説では「ロボットのような美女」なんだが、映画では「心優しいが不器用で冴えない女」として扱われる。美人女優二人も出る内容じゃないとふんだか?
あと加奈。
小説を読んだかぎりでは「そこそこかわいい容姿、まだあどけない、キバ咲に比べるとこどもっぽい、普通の女の子」って感じかなと思いきや、映画では奇妙な動きをしたりと、わかりやすくいえばフワちゃんのような目立ちかたをしていた。「キバ咲にじゃなくてもいずれいじめられるだろうな」とちょっとおもうような。なんで?
キバ咲の腰巾着の友達も、小説では、「おしゃれをしてるが不美人」設定のようなのに、まあまあかわいい女優が起用されていた。
要は、ルッキズムとまではいわんくても、
加奈も早苗も「ちょっとみっともないところのある冴えない女は、しゅっとした美人の、キバ咲のようなクソアマ(失礼)にもバカにされてもしかたないよね」ということか?
小説はおもしろかったが、読んだ結果、 映画に、
もやもやしたーーー!!!
しかし、しかしながらですよ。
小説でキバ咲が「加奈、どうする?」と「ぞくっとする妖艶な笑みを浮かべた」シーンね(わたし勝手に処刑シーンと呼んでます)
これね!!映画ではね!
「どーおーすーるー?」て、おどけた感じに、お友だち同士のおふざけのように、笑いながら言ってるんですよね!陰湿さのかけらもないの!!
はたから見たら、仲のよい友達どうしにしか見えない!あれをきっちり演じきった吉本美憂さんはスッゴいと思った!ほんとにそれはそれは残酷そうで妖艶な笑みだった。これが後々の胸糞につながるの。
「レディインホワイト」を観てお口直しをしましょうね。
あと安藤役の内野聖陽さんね、ええと、ごめん、吉本美憂さんにもってかれてほぼは印象ないんだけど、「娘死なされたらこうなるやろな」な順当な演技だったと思う、
「なに食べ」を観てお口直ししましょう。