タスクシュートの僕なりのメリットを見つけた。

遅さというのが一つのキー概念だと思っている。
僕はついつい気がせいてしまう。
何をしていてもなんだか焦ってしまう。そんな自分を見つけて久しい。

小さいとき、ご飯を食べることが好きだった。給食も好きだった。
給食はすべて食べたらおかわりできるというルールだったので、必然的に早食いになっていった。
噛むと食べるスピードが遅くなる。よって噛まずにそのまま飲む癖がついていった。
カレーライスなど本当に飲み物のごとく、秒で飲み干しておかわりをしていた。
そんな姿を新聞委員のような友達が僕のことをおなかにブラックホールがある?!みたいな表現をしていた。僕としてはなんだか注目されている気がしてそれはそれで悪い気はしていなかったけれど、いじめのような受け取り方を先生がして少し問題になった。なんだかすごい優しく聞き取りをされたけれど、僕は何も気にしていませんと答えた。
その数年後、本当にいじめられたときは先生たちは先手を打ってくれることはなかった。

ただ、そのとき結果的にはいじめっこが転校するというウルトラCが発動したので僕はいじめられることから助かったけれど、一度先生に言うという決断をしたことを覚えている。
放課後話し合ってなんかすごい薄い謝罪のような流れになってうやむやになった。
そのまま一緒に帰って、色紙で船を作って溝に流してその船はどこかにいった。
そこからいじめそのものは止まったような気がする。でもそのタイミングで彼は転校していった。

今はどこで何をしているのかわからないけれど、一緒になって僕とその友達をいじめていたと目されていたやつは友達になった。

小学生の最後の一年間はなんだか毎回誰かがターゲットになって、1:多のような戦いになっていた。
なんか嫌だなと思うよりも、僕が1になるのが嫌だなと真っ当なことを考えてしまって、真っ当な振る舞いをしてしまった。
まったくもって真っ当な人生を送りたいなんてことは、思っていない自分からすると、そんなことよりも、ポケモンカードでもしようぜ、と思う。

何かにつけて自信がないのもわかるし、視野も狭くて、語彙も乏しいのもわかる。
わかるけれど、もうちょっとなんとかならんかったかな、と思う。それはおそらく十年後の僕から今の僕をみても、同じようなことを思ってしまうのだろう。これもまた、真っ当で困るな。

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