やさしい鏡、おそろしい鏡
みなさんは普段、どんな鏡を見ていますか?
わたしたちが毎日見る鏡には、2種類あるような気がします。
ひとつ目は、
「なんだか自分がいい感じに映る!」
と感じさせてくれる、やさしい鏡。
光の加減や場所によって、そんなありがたい鏡があるのではないでしょうか。
そしてもうひとつは、
「うわ! わたしの見た目やば! めちゃくちゃ疲れてる! 見るのつらいんですけど!」
と、こてんぱんに心を折ってくるおそろしい鏡。
最近、どちらの鏡を見て生きていくのが果たして良いのだろうか…と、考えています。
やさしい鏡を見ていたら、そこまで心折れることなく、顔を上げて生きていけそう。
でも、現実から目をそむけていることにもなりそうでこわい。
とはいえ…
おそろしい鏡ばかり見ていていたら、
「もう、この見た目で生きていくのつらいです」
と、ネガティブな気持ちになってしまいそうです。
おそろしい鏡が教えてくれる現実と向き合い、努力することも大事。
でも、やさしい鏡を見て、
「まあ、いいではないか」
と自分の見た目にオッケーを出すことも大事だと思うのです。
そんなわたしの鏡の見方は…。
朝
洗面所の(おそろしい)鏡でまずは絶望し、
メイク用の(少しやさしい)鏡でメイクし、
(少しやさしい)鏡を持って太陽光の下へ移動して、おそろしい鏡になった状態で最終チェックしています。
日中
出社した日は、会社のトイレの鏡がわたし史上で最もおそろしい鏡なので、それと向き合います。
「この鏡を毎日みてたら、人と会えなくなりそう」
と思うほど、現実を突きつけてくる鏡です。
ただ、
「定期的にこの鏡を見ることは大事だな」
とも感じています。この鏡を見るためだけでも出社した方がいいと思うほど。
サテライトオフィスで仕事をする日は、手元に小さな鏡を置いておき、オンラインミーティング前に軽くチェック。
こちらもなかなかおそろしい鏡です。
一日仕事をしていると疲れがよどみとなって顔にがっつりあらわれてくるので、誰にも対面では会わない日でも、軽くリップやチークを塗りなおすなどはしておきたい。
そんな気持ちになるのも、「おそろしい鏡」を見るからこそ。
今はこの鏡を見て、現実と向き合おう、
今はこっちの鏡を見て、外に出る元気をもらおう。
そんな風に、鏡を使い分けるようになりました。
そして実は、一番おそろしい鏡は…
スマホの自撮りかもしれない、とも思っています!