ささいな事で動揺してしまうあなたへ【僕もそうでした】
背の高い人が身長を縮めることができないように、繊細な人に「気にするな、鈍感になれ」というのは無理な話なのです。
実際5人に1人が生まれつき繊細であることが分かっています。性格上の問題ではないのです。
先生の機嫌の悪さに気づいたり、
ほかの人が怒られているのになぜか
自分が恐怖を感じるなど、中学生の頃の
僕はそういう些細な出来事にかなり消耗して
いました。
繊細な人はむしろ自分の繊細さをとことん大切にすることでラクになり、元気に生きていけるのです。
そんな繊細さんを助けたいので、さっそく見ていきましょう
①「人といると疲れます」ならモノを
おくべし
繊細さんは、相手の表情や声のトーンなど
言語外の情報も細やかにキャッチするために
刺激過多になりがちです。
そうならないために、相手と境界線を引く必要があります。具体的な方法はをモノをおくことです。
何を置いてもいいです。たとえばペンだったりコップだったり、あとはスマホでもOKです。
ポイントは「ここがあなたと私の境界線です」と意識して置くことです。
営業では相手との心理的距離を縮めるために
相手との間にモノをおかないのですが、これを
逆手にとった方法です。モノがあると心理的な障害物になるのです。
心理的距離をとる方法を紹介しましたが、
物理的に距離をとってもOKです。やり方はさっきよりも簡単で、直接自分が動くのです。
たとえば話を聞き続けるのがしんどいなと思っ
たら、椅子の背もたれまで体を引くとOKです
僕もよくこれを実践しますが、座ったままでも
以外と前後に調整できます。机に身を乗り出した時と背もたれに寄りかかった時ではゆうに20センチの差があります。
立ち話の場合では胸の前に資料を抱えておく、いつもより半歩下がって話すなど、キョリを
おくことを心がけてみてください。
②「相手のことを考えるとなかなか頼
めない...」なら簡単な頼み事から
始めるべし
繊細さんのなかには「1人で何とかすることが当たり前」で「頼る」という選択肢がそもそもなかったという人もいます。
そんな時は確実に答えてくれる人に頼ってみる
ことから始めるといいです。日本はおもてなしの文化があるので、思いやりのある人は一定数います。
「ごめんけど消しゴム貸してくれん?」
「あのファイル僕じゃ届かないのでとってもら
えませんか?」
相手が頼みを引き受けてくれたなら
「ありがとうございます。助かります😊」
と笑顔で言ってみるといいですよ。
追伸
僕は中学生のとき、赤ペンを持ってくるのを忘れた日がありました。授業中の板書では赤ペンは必須です。どうしよう.....そのときに隣の女の子の赤ペンが目に入ってきました。しかし今、彼女も赤ペンを使っている...!今借りればこの子が板書を出来なくなって迷惑をかけてしまう。でも先生が今大事なことを言っていて赤ペンを使って強調して書き残したい.....!
青ペンを使う、鉛筆で星マークをつけるなどの解決策はあったんですが、この時の僕は赤ペンしか考えていませんでした。
人に頼みごとをするだけでも疲れる。
そんな状況でした。
でもそれから軽い頼みごとを何回か繰り返す内に、いつのまにか大きな相談事もできるようになっていました。
小さなことでも言葉にして頼り、助けてもらう経験を積むことで、「人に頼ってもいいんだ」という感覚がつかめてくるのです。
③「不機嫌な人がいるとぐったりして
しまう」なら気づかない人の真似を
するべし
繊細さんはまわりの感情に気づくからこそ、
何とかしなければと
・明るく声をかける
・不機嫌な相手ほど手厚く対応する
といった行動をしがちです。これは場合によっては逆効果です。そんなときに有効な心構えが
・「この人機嫌悪いナー」で放っておく
・ できるだけ物理的距離をとる
・ 相手ではなく自分をケアする
その人の機嫌はその人のもの。誰かが立て直せると思ってはいけません。
また、不機嫌さんのそばにいると落ち着きませんので、お手洗いに立つ、別会場で仕事をするなどで距離を置きましょう。
そして不機嫌さんをケアする暇があったら
・穏やかな人と話す
・女性ならハンドクリームを塗る
・男性なら推しのアイドルの写真を見る
などで自分をケアする行動をとってみてくださいね。
追伸
僕も落ち込んでいる人に対して「大丈夫?」
と声をかけてあげたら「うるさい。」と言われ
当人より落ち込んだという経験があります(泣)
でも実は、そうやって対応すればするほど、相手は繊細さんに寄りかかります。「俺の機嫌をあんたが何とかしてくれよ!」とばかりに八つ当たりしてきます。
相手に配慮するという長所が、不機嫌さんに対しては裏目に出てしまうので注意が必要です。
☆おまけ
手のひらを見せる相手には......
手先の動きで相手の心理がわかります。
もし相手が手のひらを見せながら話していたら
あなたに対して気を許している、親近感を抱いている証拠です。
このような相手には気軽に接して距離を縮めるのもいいでしょう。
逆に相手が体の前で手を固く握っていたら、
怒りや不快感を感じているサインです。このような相手に対しては、刺激しないのがベスト。
心を読むことはできませんが、仕草で読むことはできます。
追伸
仲良くなりたいのに相手がこぶしを握ってる.....
こういうときは相手の名前を呼ぶ回数を増やしてみましょう。人が言われて嬉しい言葉は自分の名前です。
もちろん呼び過ぎはいけませんが、親しみが生まれるので試してみてはどうでしょう。
以上が、繊細さんを少しでも助けたいと思い発信した内容です。
繊細さんは感じる力が強いので、感情の振れ幅が大きいのです。
でも僕的にはそういう繊細さんがいないと、世の中うまくいかないと思うんです。ほかの人を人一倍思いやることで、おもてなしの文化ができたんだと思ってます。
実際、人間だけでなくネズミ、ネコ、イヌ、馬、サルなど、どの高等動物にも刺激に対する反応のしやすさに差があり、「敏感に反応するもの」の割合は全体の15〜20%。種として生き延びるために、慎重な個体が生まれたのではと考えられています。
僕も学校の先生や友達の機嫌が大体読めてしまい、勝手に気を使って勝手に疲れていました。
しかし気づくのは仕方ないとして「この繊細さを大切に生きよう」と意識した結果、今では人間関係で疲れることは少なくなりました。
読者のみなさんも繊細さを大切に
ここまでご覧いただきありがとうございました
この文章に共感してくれた方は、自分や友達、家族の繊細エピソードをお聞かせください😌