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のほほん一人暮らし

喫茶店で『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を読みながら自分の人生について考えている。日曜日は特に予定がない限り、近所の喫茶店でコーヒーを飲みながら論文を読んだり、調べ物をする。今日は眠かったのと、正月ボケで頭が回る気がしなかったので、ずっと気になっていた阿佐ヶ谷姉妹さんのエッセイ集を買って読むことにした。


昔はもっぱら小説派だったが、最近はエッセイを読むことが多い。読む目的が変わったからだろうか。以前は異世界に逃避する為に読んでいたが、最近は幾分か自分の人生に責任を持てるようになり、誰かのエッセイを通して自分の人生を思い描くことが増えた。自分の人生は自分で動かせるのだという意識がやっと芽生え始めたのかもしれない。


10年後、20年後、自分は何をしているんだろうか。健康に生きているのならば、どこかでのんびり研究をしながら暮らしているのだろう。のんびり研究を出来る場所があるのかは謎だが、忙しくてもその忙しい原因が研究のみであるなら、窮屈には感じない気がしている。

阿佐ヶ谷姉妹のエリコさんとミホさんは、仕事仲間でありながら、家族のようである。狭いアパートで2人暮らししている日常を読みながら、私の性格はどちらかというとミホさんに近いなと考えていた。私も一人で誰とも喋らず過ごす時間が必要なタイプである。こんな私が誰かと一緒に住む未来は想像しにくいが、阿佐ヶ谷姉妹さんのように気の合う友人と暮らすというのも憧れだったりする。

私は恋愛しない人間であるから、一緒に住むなら同じく恋愛しない人が良い。これは私の持っている偏見であるが、恋愛感情を持っている人はいずれ恋愛を優先して離れていってしまう気がする。恋愛感情って触媒みたいだよね。じわじわ深めながら登っていくはずの愛情の壁を、恋愛感情があるだけでスルッと乗り越えられてしまう。ズルい。

友人に1人、私と同様に恋愛しない人がいる。その友人とは特段趣味が合うわけではないし、頻繁に一緒に遊びに出かける訳でもないが、何故かここ数年毎日LINEのやり取りが続いている。LINEの通知を見ると嬉しさと同時にしんどさを感じて、つい未読無視しがちな私にとってはかなり珍しいことである。この子となら、一緒に住めるかもしれない。相手も私もまだ就職はしないので、同居するとしてもまだ先のことではあるが。

そろそろ家の暖かい布団でぬくぬくしたくなってきた。でもこれを書き終えないことには店を出れない。オチはどうしようか。以前Aマッソ加納さんがエッセイで、オチと向き合うのが苦手だと言っていた。その時の締め方が好きだったので、拝借させてもらおう。めっちゃつづく

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