パクチー

アロマンティック・アセクシャル自認の大学院生。she/her。日々の中で考えた事や、好きなものへの思いを書き残している場所です。

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Aro/Aceに関連するコンテンツのまとめ

今日は”Asexual Visibility Day(アセクシュアル可視化の日)”です。アセクシャルはまだまだ他のセクシュアリティに比べ、情報が少なく自認しにくい、自認しても情報に辿り着きにくい現状があります。 アセクシャルを含むAceスペクトラムの存在がもっと可視化されますように…!という願いを込めて、私が知っている限りのAceに関連するコンテンツを集めてみました。︎︎︎︎︎︎日本ではアセクシャルという言葉にアロマンティックの意味も含んで使われることが多い為、Aro関連の

    • ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

      『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』という映画を観た。これまで出会った映画の中で、最も大切な作品になったかもしれない。 監督は「これまでスクリーンで描かれなかったような人達に焦点を当てた映画を撮りたい」という思いから、この映画を撮ったそうだ。その心意気の通り、この作品はこれまで映画ではあまり描かれてこなかった、“優しすぎる故に、傷つきやすい人達”に焦点を当てて描いている。 私がこの映画を自分にとって大切だと感じた理由は、2つある。一つ目が、繊細な人達やセクシャルマイノリテ

      • お笑いとフェミニズム〜『女芸人の壁』トークイベントの感想を中心に〜

        先日、『女芸人の壁』という本のトークイベントを視聴しました。 この本は、様々な世代の女性芸人へ、“女性であること”故の経験等を含めて問うたインタビューを集めた本です。 私が視聴したトークイベントで話されていたのは、この本の著者の西澤さん、そしてこの本のインタビューや対談にも参加されているAマッソの加納さん。 本当はこのトークイベントの感想と共に、本自体の感想や、加納さんが以前オススメしていた『おもろい以外いらんねん』という小説の感想とも絡めて書きたいと思っていたんですが

        • 自分自身をより深く知れた2022年

          お久しぶりです。2021年を振り返る記事を書いてから早1年。長文を書く体力が無く、片手で数えられるほどの記事しか書けませんでしたが、この1年も沢山の出来事がありました。 2022年という年は、自分自身をより深く知れた1年だったと感じています。とにかく初めての事が多かった。大学院に進学し、卒業研究を一緒に行ってくれた先輩と離れ、独立して研究行い始めた。初めて後輩がつき、その子と試行錯誤しながら研究を進めた。合間に就活も行った。企業について調べながら、自分の働いている姿を想像し

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        • セクシュアリティ関連
          7本
        • 映画・ドラマ関連
          10本

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          恋をしない人生の描き方

          NHKの夜ドラ「恋せぬふたり」 本当に良いドラマですね。こんなにアロマンティック・アセクシャルを誠実に描いたドラマが生きているうちに見られるなんて思っていなかった。 恋愛しない側の人間である自分からすると、ドラマや映画では展開を作るために登場人物達にとりあえず恋愛させる、みたいなものが多いなと常々感じていました。他の場面の脚本は作り込まれてるのに恋愛関連のシーンだけ雑だな…とか。これは単純に私が恋愛というものを理解していないからそう感じるのかもしれませんが。 それは置い

          恋をしない人生の描き方

          のほほん一人暮らし

          喫茶店で『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を読みながら自分の人生について考えている。日曜日は特に予定がない限り、近所の喫茶店でコーヒーを飲みながら論文を読んだり、調べ物をする。今日は眠かったのと、正月ボケで頭が回る気がしなかったので、ずっと気になっていた阿佐ヶ谷姉妹さんのエッセイ集を買って読むことにした。 昔はもっぱら小説派だったが、最近はエッセイを読むことが多い。読む目的が変わったからだろうか。以前は異世界に逃避する為に読んでいたが、最近は幾分か自分の人生に責任を持て

          のほほん一人暮らし

          映画やドラマを通して振り返る2021年

          もうすぐ2021年が終わりますね。今年もエンタメに沢山救われたし、自分を知るきっかけを沢山貰いました。ということで、エンタメを通して、2021年を振り返ってみようと思います。全部のエンタメについて語ってたら長くなってしまうので、この記事では「映画・ドラマ」に絞って語ります。 ちなみに、お笑い編はこちら⬇️ 〜映画編〜 まずは、今年見た映画ベスト10を。 〜新作編〜 tick, tick… BOOM! イン・ザ・ハイツ エターナルズ モキシー あのこは貴族 ARASHI A

          映画やドラマを通して振り返る2021年

          お笑いを通して振り返る2021年

          もうすぐ2021年が終わりますね。今年もエンタメに沢山救われたし、自分を知るきっかけを沢山貰いました。ということで、エンタメを通して、2021年を振り返ってみようと思います。全部のエンタメについて語ってたら長くなってしまうので、この記事では「お笑い」に絞って語ります。 今年は幼なじみコンビを追いかけた1年でした。 まずは小学生からの幼なじみコンビ、Aマッソ。去年の THE Wのネタの面白さと発想力に衝撃を受けて興味を持ち始め、「トゲアリトゲナシトゲトゲ」という3時のヒロイ

          お笑いを通して振り返る2021年

          誰かを「推す」という行為に伴う加害性

          私には「推し」が何人か居る。 「推し」は幸せを運んでくれるし、新たな世界に触れるきっかけをくれたりもする。良い事づくし。 でも、実在の誰かを「推す」という意思表示は、時に誰かを傷つける行為でもあるということは忘れたくないなと思う。 例えば。「推し」が人種差別的な発言をしたとする。 差別をされた側の人達からすると、その人を応援している人達でさえも脅威に思えてしまうと思う。 “誰かを推す=その人の考えを支持する”という人ばかりではないのは当然の事ではあるが、明確に「その

          誰かを「推す」という行為に伴う加害性

          「Love so sweet」を通して語る、嵐との思い出

          ついに!先日から、嵐のカップリング曲がデジタル配信開始されました。改めて聴いても名曲揃い。 「嵐」を主としたテーマでnoteの記事を書いたことはなかったが、彼らが居なければ今とは全く違う人生を歩んでいた、と断言出来るくらい私にとって大きな存在だ。 当然、彼らの楽曲には思い出が沢山詰まっている。今日はそんな彼らの楽曲の中で特に思い入れがある曲や、嵐の楽曲を普段聞かない方にオススメしたい曲をご紹介しよう…と思ったのですが、1曲目に「Love so sweet」について書いてい

          「Love so sweet」を通して語る、嵐との思い出

          おすすめのクィア映画〜人と人との繋がりを描いた作品編〜

          6月ももう終わりに近付いてますね。 せっかくのプライド月間なので、今日はセクシャルマイノリティを描いた素敵な映画やドラマについて語りたいと思います🕊 あ、ちなみに。最近のエンタメはポリコレのせいで窮屈だー!なんて言う人も居るけど、私は逆に最近の作品の方が表現方法が幅広いように思う。 色んな人種やセクシュアリティを持った人が居るのが当たり前じゃない?社会で生きていく限り多種多様な人に出会うのがむしろ普通。なのに数十年前の洋画を観ていると、白人のシスジェンダー、ヘテロセクシ

          おすすめのクィア映画〜人と人との繋がりを描いた作品編〜

          愛とは結局何なんだろうか

          私は、「愛」を感じる物語が好きだ。フィクションでも、現実でも。大きく心を動かされる物事にはたいてい「愛」が関わっている。 けれども、「愛」って何なんだろう。恐らく人によって定義は異なるはずだ。私は何を「愛」だと定義しているのか、ここで1度真剣に考えてみたいと思う。 その為に、いくつかここ近年で「愛」だと感じたものを振り返ってみたい。 愛とは?「愛」について真剣に考えてみたくなったのはQueenの楽曲がきっかけであるので、まずは彼らの話から。 Queenの楽曲には「愛」を

          愛とは結局何なんだろうか

          Queenの楽曲は良いぞ

          昨夜、映画「ボヘミアン・ラプソディ」が放送されましたね。終盤からしか観れませんでしたが、何回観ても良い。良すぎる。 この映画が公開された当初の私は、Queenの楽曲も数曲聞いたことある程度で、フレディ・マーキュリーについてはカップラーメンのcmの印象しかなかった。「わーい あるもーん カップヌードル」のやつ。 でもこの映画を映画館で観て、冒頭に流れる「Somebody to love」に一瞬で心を奪われてしまいました。 それを機にQueenの楽曲にハマり、そこから更に3

          Queenの楽曲は良いぞ

          私にも人生のロールモデルが欲しい

          どんな人生を描いた物語でも、たいていは“恋愛”が一緒に描かれている。 輝いている主人公の横に、支えてくれる妻や旦那、恋人の存在が登場しない物語ってどこかにあるだろうか。 私が思い返す限りでは、「アナと雪の女王」のエルサくらいしか思いつかなかった。(他にも思いついた方、こんな作品もあるよー!と教えて頂けたら嬉しいです) 私は恋愛感情を持たない人間であるが、どんなものにも共通項を見つけ出すのは得意であるため、意識的に共感できる部分をフォーカスして見ることで感情移入することは

          私にも人生のロールモデルが欲しい

          映画「82年生まれ、キム・ジヨン」

          しんどい映画だった。 原作よりも救いがあるラストだったけれど、見覚えのある抑圧に満ちた現実を映像で突きつけられるのが、ひたすらしんどかった。 私自身はまだ学生であるため、“女性”という理由であからさまに差別された経験は少ない。 それでも、この映画の中で描かれていた現実は確かに私も見てきたもの、聞いてきたものであった。 そして漠然と、自分の未来かもしれないと想像していたものだった。 世界は確実に進歩している。それは事実だと思う。 先人達が闘ってくれたおかげで、今私は

          映画「82年生まれ、キム・ジヨン」

          理想とかけ離れた自分自身と向き合うのが怖い

          色々な方のnoteを読んでいると、ありふれた日常の出来事やそこで感じた思いなどを色鮮やかに語っていて凄いなと思う。 私には出来ない。自分の日常について語るのが圧倒的に苦手だから。 自分しか見ない日記の中でさえ、友人との思い出の記述は少ない。何かのコンテンツに対する感想や、分析ばかりだ。 この間実家で中学生の頃の日記を見つけたが、その頃の私も大半は推しについて語っており、友人との思い出はただ「○○と遊んだ。楽しかった。」という味気ない感想で終わっていた。 何故なんだろう

          理想とかけ離れた自分自身と向き合うのが怖い