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【観劇記録】2024/11/11 ジーザス・クライスト=スーパースター@アクトシティ浜松 初見感想

さて、上記で書いていたバカのスケジュールも一応終わり無事全て予定完了しました。
まだ浜松にはいるのでこれから帰るところですけどね。
帰るまでが観劇です。そんなルールはない。

舞台の写真 シンプルだ
2024/11/11 キャストボード

今回はネタバレ気にせず行きます。ちなみに知らない方もいるかもしれませんので気をつけてくださいねジーザスは死ぬ。
誰だよ現代日本でそれ知らないやつ。

いやそんなの誰でも知ってるだろフフンなノリで書きましたが、実際自分含め各エピソードとかフワッとだけ知ってるけど……みたいな人は多いと思うんだ。多いよね?自分だけじゃないよね?
正直予習として不安なので直前で調べはしましたが、まーなんせ興味がないものをいずれ必要だからで勉強するのが苦手なタイプなので…むしろ観劇後の今の方が入るかもしれん。
今の気持ちとしては入手したジーザスの生涯を改めて時間を見つけて読みたいと思います。
(今の気持ちとしてはであり後の自分がその興味を持続してちゃんと時間取るかの保証をするものではありません。
結局読まなかったら笑ってほしい。
いや読んでませんってnoteで報告するわけじゃないんだけど。)

この作品は、イエス・キリスト(ジーザス・クライスト)が
十字架にかけられるまでの最後の7日間を描いたミュージカルである。

今からおよそ2000年前、ローマ帝国領のパレスチナに一人の青年が現れた。

大工の息子ジーザスは、人々に新しい教えをとき、数々の奇跡を起こしているという。
圧政に苦しんでいた民衆たちは、たちまちジーザスの言葉に耳を傾けるようになり、
彼こそ「救い主」「神の子」と讃える。

公式 "Story"より

劇団四季公式作品紹介より。
こうして書くと本当に簡素かつこうとしか言えねえな感満載のあらすじ。

これは自分のスキル面での話なんですが、ミュージカルにハマってる割には歌を聴いて歌詞を聞き取って理解するのが致命的に苦手なタイプなんですよ。
まず歌じゃない普通の声の時点で聞き取りが若干ヘマる、いわんや歌詞なんて…。
しかも歌って曲のフレーズ単位と言葉のフレーズ単位とがドンピシャじゃないじゃないっすか、特に訳詞系は。もう倒置法使われるだけで脳内で文法の整理が始まるんですよ。
もう常に文字を表示してほしい。舞台右上あたりにプロンプト表示してほしい。
文字ならいける。オタクあるある耳情報より文字情報に強いやつ。やめてくださいチクチク言葉ですよ!

今プログラム読んでるんですが結構ガッツリ一部の歌詞とか流れとかナンバーとかあるんですね。
今まで観た作品のプログラム買ってるけどあんまり読んだことないから他どうなんだろ…キャッツはなかった気がするな。
CDが現在ないからその救済措置なのかな。
理想は公演前に読めたらよかったし実際そうするつもりだったのにグッズ列が長すぎて諦めました…。
いつも思うけど開演45分前入場開始って短くないですか…?入ってトイレ行って席チェックしてキャスボ撮ってグッズ買って席についてプログラム読んでって時間足りなくないです…?各ブロック真ん中の席だと早めに座りたいからもっと時間足りなくないです…?2時間は欲しい。

まぁそんなわけでぶっちゃけ雰囲気でしか観れてないです。
全体的な印象としては熱量が高い…!ですね。
ボーカルも舞台上の演者さん達も全てが。
今回10列目のほぼどセンターの席だったんですが、音響バランスやスピーカーの距離等もあり音量も強かった(会場がクラシカルなコンサートホールでスピーカーが前方のみだったのかも?)のもありますが、ロック音楽のためとにかく音がビリビリと届く感じもマッチしててよかったです。

公演直後に色んな人の考察や感想も読んだりして思った以上に理解してなくてびっくりしてるとこです。
主にユダの自殺。初めて目にした瞬間「死んだの!!?いつ!?!?」って素でびっくりした。
いやなんかずっと激重感情で歌ってんなと思ってたらしばらくしたら突然現代風衣装でノリノリで変なヴィランズの手下系女性3人引き連れて出てきて歌ってんなとは思いましたけど。
あれか?最後の方のソロナンバーでひときわ顔顰めて〆たあたりか?
記憶も理解もわやわやで音源もないと振り返るのこんなに大変だと思わなかった。
ちょっと感想整理して書くのこの作品だと難しいのでいつも以上にだーっと書いてきます。

・人多いな!?数えたら普通の公演より10人くらい多いんだな
舞台がシンプルな分人のパワーが必要なんでしょうかね?
実際人々の心の揺らぎを表すような人波の渦とか無数の手とかが凄かった。
衣装もあるだろうけど普通の四季舞台だとやっぱり個の個性は感じる(役者さんを覚えてないので誰がどうみたいな判断はできないけど)けど、この作品は完全に「群衆の熱」を感じました。

・いや待って思い出したどっかのソロナンバー最後で地面に飲み込まれてくるユダがいたわ思い出した突然なにどういう落とし穴なんって思ったけどアレ死んだってことか!!心象風景の話かと思ってたけど物理的な死の表現なのか!

・↑シンプルな舞台、で突然思い出した話。
完全に装置なしのシンプル背景と人と照明で行くと思ってたので、ユダの最期の奈落とかヘロデ王のバックとかカーテンコールのラメラメカーテンとかあるとちょっとびっくりするね。

・っていうか舞台の傾斜エグいな。15〜20度くらい傾斜ついてるんじゃないかアレ。
あの上でぐるぐる走り回ったり神輿担いだりで事故起こしそうで心配になる。
役者の方々のパフォーマンスに感じ入るとともに現場猫の気配にいつも怯えるタイプ。
悶え苦しみながら延々ゴロンゴロン転がるユダはちょっと面白かった。

・ユダヤ教司祭達の謎衣装はなんなん?
なんであんな邪悪なミッキーみたいな頭してんだろ…って初見は思ったよ。今も飲み込めてはいない。
邪悪ミッキー1の高井さんがカヤパなら邪悪ミッキー2で偽胸筋盛りの人が養父アンナスなのかな。
あと司祭組の中でひとり民衆衣装着てたのは誰なんだろ…いや言われても「あーあの人!」ってなる確率は限りなく低いけど。

・ピラトが司祭達よりも宗教関係者みたいな衣装と人柄で笑う。
お前ユダヤの人達を支配し苦しめるローマ帝国の人間ちゃうんか。
いや敵国の中にいる中間管理職その1だから各方面に気遣ってるのかもしれんけど。

・ヘロデ王お前も中間管理職その2ちゃうんかい!ローマ帝国とユダヤ人に挟まれたポジションやろ!
いやだいぶローマ帝国寄りな立場だったはずだけど。
なんであんな作中一番の権力者の放蕩バカ王みたいなんだ。支配してるローマ帝国の使者のピラトより偉そう。

・事前の勉強が浅かったせいでマジで司祭と総督とヘロデ王が誰がどれかごっちゃだった。
高井さんを覚えてなかったら司祭組が司祭と認識できなかった。初見の印象だと
司祭組→ガリラヤ領主側(ローマ帝国の手先)?
ピラト総督→ユダヤ教司祭?
ヘロデ王→ローマ帝国の人間(ガリラヤに接待されてる支配国の使者のトップ)?

まじでこんな誤解をしてた。

・高井さんだ〜!
高井さんは覚えてる。静岡キャッツのデュト様だった(途中で橋元さんと入れ替わってた)ので。
自分が行った方のオフステでも出てらっしゃってお話を聞いたのを覚えている。話してたかっていうと微妙な塩感だったけど。
デュト様衣装お気に入りポイント聞かれて即答でないと切って捨ててて心の中で爆笑した記憶。
確か一時期遅れて静岡キャッツを離脱した大森さんもJCS入ってたよね、師弟だーとなったのを覚えてる。
なんで師弟かっていうと後続の静岡キャッツ橋元さん北村さん、先行の高井さん大森さんでそれぞれ発声スタンスで分かれてるなって思ったからなのです。
高井さん大森さん→発声法深掘り真面目タイプ
橋元さん北村さん→天性の喉生かしタイプ

って印象を勝手に持ってる。
その辺細かくは静岡キャッツの記事を書ければな〜そっちに書きたい。
流石に4人中3人出てない作品で書く話ではない。

・あぶねぇ忘れるとこだったので追記。
高井さんカテコでお茶目発揮するのはこの役でも変わらんのな。
途中手をグーにして上下にリズム取る絶妙にダサい踊りキャッツのデュト様でもやってた(そしてミストに回収されてた)な…
あと円陣組んでる時異様に狭そうだったけどちょっとだけ身体斜めにしたらいけなかった??両手を前にしてるから無理?そう…

・司祭組、絶対上手いでぇベテラン組揃えてるだろうにそれでも一段深い発声の高井さん凄いわ〜となる。
いや単に司祭組が大司祭オペラ調それ以外コンテンポラリー発声ってやってるだけなのかもしれんけど。

・やっと触れる神永さんジーザス。
この作品はかなり人寄りにジーザスを描いてるんだなと思うんだけど、その中でも人として翻弄されるジーザスの弱さみたいなのをひしひしと感じるタイプだなと。
ジーザスの超常性というより神の子という立場を押し付けられた青年感。
最初の方のマリアとの触れあいのシーンも、地味に他の女性陣も一緒にいるハーレム状態で結局「ジーザスのことを理解してる」ってのは優しく従順で献身的で面倒ごとを頼んでこない、みたいな意味では……?ってなった。
もしそういう意図なら皮肉だなぁ。

・ジーザス、ユダの裏切りに対しては敵意や失意のない比較的フラットに視線を返してたのにペテロの裏切りは「あーあやっぱりなコイツ」って目で見てて笑った。

・佐久間さんユダ
び…BのL…………?
激重感情過ぎてびっくりだよ。結局作中登場から最期までジーザスのことしか考えてないやん。
それでなんでジーザスを売ったんだ…?と思ってたけど、他の方の「ジーザスが死ぬ運命は知らなくて、むしろ捕まることで市民から隔離して助けるためにやった」って考察を見てだいぶ納得した(それが公式かは分からないけど)。
でもそうだとしたらそれはそれで助けるためにやることであそこまで葛藤してるのもどんだけ激重…?となるな?
「どうなるか分からない、保証はない、でももしかしたらそうなるかもしれない」って確率の低い希望的観測に縋ったとかなのかな。
ジーザス視点とユダ視点で決定的に差があったら切ないな……。

・佐久間さんユダの歌唱力にびっくり。
劇団四季ってクラシカル寄りの発声のイメージだったからそもそもこのロック調の曲どうするんだろと思ったけどこういう歌い方もありなんだな…。
神永さんも上手かった気がするんだけどパート的にユダより少なかったのと、あと今回ジーザスの声だけ音質が一段下がるというか…あんまり良くないスピーカー越しみたいな声になってたのが気になってそっちに持ってかれちゃった。

・磔刑のシーンどうなるんだろと思ったら思った以上にダイレクトに十字架持ってきてたし思った以上にガッツリ磔になっててびっくり。
そういえば自分で十字架担いで運ばされるんだったなって思ってたらほぼ裸で死んだふり(死んだふり言うなよ)でずっとそのままなのはびっくりした。
あれ息どうしてるんだろな…腹がちょっと張ってた印象だったから多少の呼吸でも動かないよう腹筋で膨らませてた感じなのかな。
あとガッツリ血糊使ってるのにびっくりした。
なんか勝手にそういうのは使わない劇団だと思ってた…。
しかもガッツリ舞台に滴ってたけどあれ毎回掃除するのか…。
腕固定のアイデアは面白かった。血糊はあれを目立たなくする意味もあったのかな。

・あとラストが磔刑!終わり!でびっくり。
イエス復活がラストになるか、そこまででないにしてもその後みたいなのは描くのかとばっかり。
世界一有名なエピソードとはいえ死体ドーーーンで終わる舞台って凄いな…。


おわりに
なんだかんだ書くとこのくらいは書けるもんなんだな。
それでもちゃんとある程度以上理解して楽しめた作品よりは2〜3000文字は少ないけど。

いやこれはリベンジしたいですね〜というかこのまま数年見ないと絶対忘れる。
曲を染み込ませないと次で普通の作品の初見くらいの感覚になってしまう。
休みが合えば他の静岡県内の公演に行けたんだけどな…。
今回の全国ツアーは静岡で終了なのかな?静岡でシメ?本当に?東京バーンでシメとかじゃないんだ…そっか…。
高井さんともう1人佐野正幸さんというお方が静岡出身の方のようなのでその縁もあるのか?いやそんな役者優先のスケジュール立てないか…キャスティングのタイミングでスケジュールちょっと合わせてもいいよくらいのノリだな四季なら。

今回の観劇記録および初見感想シリーズはここまで!

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