こういう夢ならもういちど持ちたい 2023.5.25
「ええか。ただ単に言われたことをやるだけやなくて、もっとこうしたら早なるなとかきれいに仕上がるなとかこうしたらおもろいんちゃうかとかな、考えながら仕事するんや。いつでも夢持たなあかんぞ。お前みたいなようできるやつにしか言わんことやけどな」
職人気質の嘱託さんからいただいた、今日の名言である。
アルバイトも合わせると10社ほどにお世話になってきたわたしは、本当に色々な人と仕事をしてきた。
その中でもこの嘱託さんは1.2を争うくらいに仕事ができる。
技術はもちろん、知識、丁寧さ、機転、どれをとっても敵わない。
これは経験だけではない。
人生観が影響しているように思う。
全ての事象に対して今よりも少しでもよくならないかという視点で向き合っている。
仕事だけじゃなく、自分が生きる世界でもそうなのだろう。
わたしにもその視点がなくはない。
でも、わたしのそれはイヤイヤ身に着けたものだ。
長くお世話になった会社では月1の改善提案が義務であり、上司のハードルがものすごく厳しかった。
月1の改善提案と書くなんだか楽そうに読めてしまうが、これはなかなかにきつい。
毎日働く場所の改善提案を月1で複数人が出す。
ネタなんかすぐになくなる。
それでも捻りださねばならない。
それが嫌でわたしは精神を病んだことすらある。
夢を持つ。
そんな風に考えたことはなかった。
なんだよ、めっちゃ素敵じゃねぇか。
それでもわたしはもっとよくするということにはとても疎い。
現状維持が好き(こんなもんだと諦めがち)だし、すぐ現状に満足してしまうから。
でも、貪欲な面もある。
それは面白いことについてだ。
どっかに面白そうなものはないか、どうしたら自己満足できるものを創れるか。
だから、もっと面白くするにはどうしたらいい?の視点を磨いていこうと思う。
嘱託さんと同じ夢は見れないかもしれないけれど、いい言葉をもらった。
こういう夢なら、もいちど持ちたい。