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同窓会幹事さん、お疲れ様です、出欠連絡です

検索エンジンに「同窓会」と入力すると「行きたくない」とサジェスチョンが出るくらい、同窓会に行くか行かないかは普遍的な問題なのだろう。

学生時代のときの立ち位置(いわゆるスクールカーストってやつ)と、現在の立ち位置(社会人カーストってやつ)が絡み合うから複雑だ。当時の立ち位置が納得できる位置でなければ行きたくないし、当時に納得できても今の位置が納得できなければ行きたくない。いずれにしても、参加者を類推し自分と比較したうえで、容姿の変化も含めてありのままの自分を受け入れるという、なかなか負荷高めな心理的スクワットをまず30回くらいしないとならない。

それにプラスして、通常の飲み会よりも高い会費(だけどそんなに飲み食いできない)や、まともな服がない(入らない)といった物理的な負荷も加わってくる。その割には参加したときの上滑りな会話がだいたい想像ついてしまうという⋯⋯。

結局のところ、コスパ、タイパに見合わない可能性が高いというのが、行きたくない人の論理なのではないかと思う。

それと、同窓会に積極的に参加する人は、たいていSNSでも積極的に発信している。日常的にSNSで「出会いに感謝!」とか叫んでる。SNSで近況を知るくらいの距離感がちょうどよかったりする。そう考えると、同窓会はSNSがなかった時代の遺物のような気もしますね。

同窓会で思い出したが、以前、子どものNICU卒業生の会に参加したことがあった。そこでは「後輩」のみなさんに少しでもお役に立ちたいと思い、我が子の入院時の経験についてお話しさせていただいた。お世話になった先生や看護師さんたちに再会し、改めて感謝の思いを伝えることができて、私にとっては胸熱な会だった。そんなこの会も「参加したくない」と思った親御さんは当然いると思う。

誰もが過去や現在を受け入れられているわけではないし、同じ人であっても受け入れられている時期とそうでない時期と、波があることもある。ふたを閉じたままである程度うまく行ってるなら、無理にこじ開けることはないだろう。

そんなわけで私は同窓会を「欠席」します。
以上その理由でしたっ!



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