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計り方にも種類がある!「動荷重」と「静荷重」の違いは何か?
「静荷重」…はかりに載せたとき時間が経過しても変わらない重さ。
「動荷重」…はかりに載せたときに変動する重さ。
例)はかりの上に落ちてきた直後の重さ、振動などで変わる重さなど。
生コン製造するときには1バッチごとにセメントや水、骨材を重さで計ってそれらが各配合通りに計れていることが重要。
例えば試験室が行う試し練り(室内のミキサーで少量のコンクリートを練ること)では、静置したはかりで各材料を計測して練っている。
⇒これが「静荷重」である。
けれど生コン工場として毎日たくさんの生コンを、効率よく製造するには静荷重の計り方では1台分を練るのにとても時間が掛かってしまう……。
そのため使用する計量方法が「動荷重」である。
製造係は1バッチごと各材料の変動する重さを素早く確認して、配合通りの生コンが製造できているかをチェックしている。
バッチごとに計量された材料は、すぐにプラント内のグランドミキサーに落とされ、練り混ぜられて積込ホッパーから生コン車に投入される。
なお製造においてはかりの精度はとても重要なため、定められた期間で校正を行っている。
「静荷重検査」…プラント内の計量器(はかり)自体の校正のこと。はかりが正確に計量できるかどうかを調べる。生コン工場では年に2回行う。
「動荷重検査」…計量器ごとに連続5バッチの計量がきちんとされているかを確認。試験室が毎月1回行っている。
余談であるが、JIS A 5308内において「レディーミクストコンクリートの容積は、荷卸し地点で、レディーミクストコンクリート納入書に記載した容積を下回ってはならない(通称・容積保障)」と規定されているため、JIS工場では各工場によって容積を下回らないように割増して製造出荷している。(容積は使用する材料によって変化するので割増数量は工場によって違う)
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