時間をつくるワーク(『「人生が充実する」時間のつかい方』)

人生を豊かにするには、といったことを考えながら生きていると、やはり自己啓発本とかそういったものに反応することが多くなってくる。(しかし自己啓発本はちょっとな…という偏見が多分にあるので、一応著者の経歴とかを確認してから手に取るようにしている。)
前々からこういった人生を豊かにする系の実用書は読んではいるのだが、人生が豊かになった試しがない。それもそのはずで、こういった本は読者にワークを促すのだが、そういったワークをせずに読んだだけで行動に移せていないからである。
ということで今回は『「人生が充実する」時間のつかい方』という本を読んだので、ワークをしながら、本当に自分の血肉になるような読み方をしたいと思いブログを書くことにした。

『「人生が充実する」時間のつかい方』について私がここでわざわざ要約をする必要もないと思うので、本の内容は割愛する。もし気になる方がいれば、ほかの人が書かれた要約や実際に本を手に取って読んでほしい。

時間的余裕をより感じるために行うエクササイズ
(徐々に内容を更新させます。)

①毎日30分以上体を動かす。予定表に入れて必ず運動時間を確保。
⇒P47「健康によいだけでなく、自分が手にしていると感じる時間も増える可能性がある」
出社しているときは通勤で30分以上歩いているので達成。
在宅勤務のときはずっと座りっぱなしで30分以上身体を動かすことはできていないと思われる。
在宅勤務の日も朝早起きして、暑くならないうちに家の近くを15分ウォーキング、夜もお風呂に入る前に15分ウォーキング(またはスクワット+家事)をすることで30分の運動時間を確保した。

②今週どこかのタイミングで2回、人に親切にする。
 1回は友達や知人に、もう1回は知らない人にする。
⇒P49「自分以外の誰かのために時間をつかった人は、自分につかった人よりも、時間が多くあるように感じた」
 会社で少なくとも1週間に1回は同僚の仕事を手伝っているので前者は達成。知らない人に親切にすることを意識的に生活をする。
⇒先日勉強会のときに質問をしたところ知らない人から「私も分からなかったので聞いてもらって助かりました!」と言ってもらえたのでワンカウントということで。(質問をするって大事)

③時間を記録する。
 起きている時間を30分ごとに区切った、大まかな時間割を紙に書きだす。
 時間割の30分ごとに何をしたか、どう感じたかをメモする。
 幸福度は10段階で評価する。
⇒アプリをつかってみたが、スタートやストップを押し忘れて食事の時間が3時間を超えたりしてしまったのでアプリを使っての時間管理は断念。
また、後述するがスマートフォンを手元に置いておくことは人生を充実にする上で最大の阻害要因となるのでアプリでの管理はやめたほうがいいだろう。今回は本の特典で時間割がダウンロードできたので、それを印刷して常に手元に置き、記録をすることにした。

④自分にとって最も幸せな時間と幸せでない時間を特定する。(P76)
 ③のデータを分析する。

⑤現在の時間のつかい方を計算する。(P98)
 ③のデータをつかい、数週間様々な活動にどれくらいの時間を費やしたか、数値化する。(カテゴリー分けして集計)

⑥1週間に少なくても7時間以上睡眠を4日間とる。(P103)
 寝る前にデバイスをいじらない、午後にカフェインをとらないように努力する。
⇒寝る前にどうしてもポケモンスリープをやってしまったり、夕飯の後のスイーツ(w/コーヒー)がやめられないので、できる範囲で努力をすることにした。寝る前1時間はポケモンスリープ以外のためにデバイスを使わない。スイーツは週に3回程度に、珈琲も量を減らすことにした。
⇒ご飯をたくさん食べることでスイーツを食べられなくした。スイーツを食べなければコーヒーも飲まないのでご飯をしっかり食べることで目標達成。

⑦五つの「なぜ」エクササイズ(P128)
 なぜ自分は今の仕事をしているのだろう。
(1)なぜ?
 元々就活するかどうかもわからなかった人間で、周りがやっているからという流れで就職活動をやってみたという感じなので、積極的な理由はない。
(ただ、あまりに修論を書くことがハードすぎて、博士課程に進学するのは無理だと思った。特にテーマ決めと執筆可能性についてはある種のセンスが問われると感じた。気になっている物事があったとしても、それが論文としてまとめられる、着地できるとは限らない。)
今の会社に入ったのも志望している業界の中で、一番人柄がよさそうで、安定性もあったからというものである。
 そもそも私は学部時代に教職課程を取っていたこともあり、学部卒業後は教員になろうと思っていた。しかし募集がなかったこともあり採用してもらえず、やむなく修士課程に進学したという経緯がある。そういうこともあってか人に物事を教えるということは好きである。
 今の会社は直接教育分野とは関わりがないが、社内外の人から質問を受けて上手く答えられたりすると、その時はやりがいというものを感じる。今の仕事が向いているかどうかはわからないが、スキルを身に着けて、人に頼られるようになって、自分がこの会社に必要な人材であると思えるようになったから、自分は今もこの仕事を続けていられるのだと思う。
(2)それが重要なのはなぜ?
 (インフラ系の仕事なので)サービスを利用する人たちが快適に生活でき るように日々メンテナンスする必要がある。
(3)それは私にとってなぜ大切?

(4)それはなぜ?

(5)究極的に、私の「なぜ」は何?

⑧残り時間算出エクササイズ(P160 )
(1)心の底から楽しいと思える活動は何か
 「旅行」「読書」
(2)これまでにその活動を何回したか
旅行…だいたい1年に平均2回
読書…だいたいひと月1冊
(3)この活動が将来的にあと何回残っているか
旅行…元気にできるのは75歳くらいまで?
   あと50年は残ってないかも。
   年に2回としたら多くて50×2=100回
 旅行はあと100回、ギリギリ47都道府県を回れるかも。
 1回の旅行で1か国未満だと世界の国をすべて回るのは難しそう。
読書…身体を使わないので頭が働いていれば85歳くらいまで?
   あと60年くらい?
   月に1冊で多くて60×12=720冊
読書は720冊。図書館や本屋さんに行くと本の数に圧倒されて、ここにある本のすべてを生きている間に読むことはできないのだなと思うことがあるけれど、それ以上に読める数が少ないことがわかる。

実際にあと何回残っているかと考えることで、もっと旅行や読書の頻度を増やそう!と思うだけでなく、ひとつひとつの行為を大事にしないといけないという気持ちにさせられた。

⑨五感に意識をし瞑想をする(P186)
 アップルウォッチに瞑想が搭載されているので、1日に1回は最低瞑想の時間をとることにした。

⑩目が覚めているうちの6時間を「オフライン」で過ごすために確保する。
デジタルから切り離された時間が自分の感情や考え、行動にどう影響したかを振り返って簡潔に書き留める。(P194)

⑪これまでの2週間を振り返り、「ときめいた」のはどの活動か?
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)

⑫タイム・クラフティングをする(P227)

⑬自分で自分の追悼文を書いてみる(P282)

⑭憧れの年長者から人生の経験を聞く(P286)
質問はしていないが先日勉強会に参加していた高齢男性の言葉が強く印象に残っている。その方は「学ぶこと自体が楽しいんです」と言っていた。
私は学ぶことを手段としており、学ぶことの先に資格の取得等々の目標がある。
高齢になればなるほど資格を取ったとしても資格を活かせる時間が少なくなるので歳をとってからのチャレンジに尊敬する一方「今更資格勉強をする必要はあるのか?」と思ったりする。
「学ぶこと自体が楽しい」というのは私が手段と思っていることを目的化しているのであって、それは歳を取ってからチャレンジする行動と矛盾しない。
若い人に囲まれながらそれでも悲観的にならず、今を楽しむことができる姿に見習いたいと思った。

⑮感謝の手紙を書く(P293)
文房具屋さんでおしゃれな封筒を買ったので、手紙を書いた。

最後に

こういう本を今までに10冊くらい読んできたが、ワークをせず、特に実行もせず、読んで満足をしていた。(なんともったいないことだろうか)
というわけで今回は読むだけではなく、しっかりワークまでやろうと気合いを入れて実行に移してみた。
そしてこういった本の要約はブログや動画サイトで拾うことができるけれど、実際にワークをやった人のプロセスや結果というのは中々公開されていないのではないかと思い自分のワークをブログで公開をすることにした。

そうやって感じたことだが、こういったワークありきの生活の中で使っていくような実用書こそ読書会を開くべきなのではということである。私の周りで開かれている読書会というのは難解で分量のある、読み切れなそうな本を仲間を巻き込んでなんとか読み切るというスタイルのものが多い気がする。
もちろんそういった読書会は意義があるし、わたしも現に『考現学入門』『日常世界を哲学する』『観光者の哲学』『見えがくれする都市』などを読書会を通して読んできた。
しかし今回取り上げたような本は読みやすいかもしれないが、読んで終わりではない。実行に移してナンボな本こそ意外に腹を括って読む必要があって、読書会をひらく意義があるのではないかと思ったりした。本の内容がわからないということはないが、ワークを実際にやってみて、そのワークの内容を共有する読書会があってもよいのではないか。
もちろんそういった読書会がどこかで開かれているのだろうとは思うのだが私の周りでは前者が大多数で後者はなかなか目にすることがない。
たとえば今回の本であれば「時間の使い方がうまくなりたい人!」みたいなテーマを打ち出して募集をかけて、ワークの共有をする会を開催してもいいかもしれないと思った。

こうした読書会のアイデアが浮かびながらも中々立ち上げるパワーが起きないので、このブログを読んで本を読んだ人がこっそりとワークの内容を共有してくれたらうれしいな、などと一旦放り出してみる。
読書会をやらないまでも各々実践した話を共有してくれて、ともに人生を豊かにできればこの上ないことだと思う。

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