こういうときだからこそ
聞いて欲しい一曲というか。
蒼穹のファフナーというアニメの第二期、蒼穹のファフナー EXDUSの中で使われた挿入歌です。
宇宙のスペルヴィアの頃から、angelaの曲は好きな曲が多いというのもありますが。
知ってる人ならもう、涙なしでは聞けないほど。
うん。
とあるキャラクターの為に作った曲とも言えるのですが。
カノン・メンフィス。
第一期では主人公サイドとは敵対関係にあった、別の枠の人間サイド。そちら側の少女であり、兵士として登場し、少なからず戦闘もします。
ですが、紆余曲折を得て、命を拾われると言うか。そのまま主人公サイドに加わることになるわけです。
そして第二期。
アニメで登場する敵も、学習能力を持っているので、様々なタイプが襲来、戦闘は激化。
そんな中、仲間たちも1人、また1人、と。
それでも、守ろうとする意思、それがもたらす力を手に入れて立ち向かうことになりますが。
過ぎた力には、必ず相応の代償がある。
そして、カノンの代償は、存在の消失。
その新しい力を行使すれば、徐々に存在として、物質的な部分が消えていく。
体重が。
姿は変化しないのに、体の重さだけが何かに食われていくように失われて行きます。
そんな中、遥か彼方の地に飛び立った英雄の一人。
第一期で、カノンの自爆を止め、命を拾ったその人。
その人との未来すら消えてしまうことを知るだけでなく、知った未来を変えていくことで、少しずつ、でも確実に。
救われる未来は訪れる。
でも、そこにはもう。
私自身は居ない・・・・・・。
例え、希望に繋がり救われるという、その未来が見えたとしても。
カノンの姿はもう、そこには、存在しない。
「あなたはそこにいますか」
かと言って、自分の幸せを掴むくらいなら。
大切な人が、自分を子として迎え親のように接してくれた人が、その他沢山の仲間たちが。
迎え入れてくれるまで、知り得なかった、愛することを教えてくれたから。
私は、自分の意志で、私の命をかける。
そんなカノンが、打ち上がる花火と共に。
そっと未来を。
麦わら帽子に挟み込み。
・・・・・・・・・。
と、言う感じです。
まぁ、アニメの流れと、自身の解釈を挟んだわけですが。
蒼穹のファフナーという作品はこう、見始めの頃は、なんかわけわかんない謎の生命体vsロボットというありきたりな作品のようにみえるのですが、1期だけでもOPにしかけがあったり、人の命や平和、人間同士の駆け引き、戦いと、意外と重苦しくなっていくアニメだったりします。
それでいて、何かを感じ取れる人には、命の重さや、平和、生きることという部分を感じ取れるかも知れない作品だったりします。
ちょっとこう、色々あって、最近でもショッキングかつ、それ故に人を恨んでしまいそうな雰囲気を感じてしまうので。
ちょっと、この曲を聞いてもらえるといいなぁ、なんてね。
思った次第です。
それでは。