無知の知
「あなたの価値観は間違っている」と言うことはできないとしても、「あなたの価値観は無知に基づいている」と言うことはできるだろうか
無知を指摘された時の反応はたいてい怒りだった
「自分だって考えてるのになんで考えなしみたいに言われなきゃいけないのか」というような、プライドと自己防衛の怒り
それが指摘してきた相手への攻撃や嫌悪となって表現される
しかし冷静になってみれば、無知であることは事実だと気づく
「相手が挙げられる具体例を自分は挙げることができない。自分は単純に、議論をする素材として知識が足りなかった」
相手に向けられた攻撃や嫌悪は、本当は自分自身の無知に向けられるべき羞恥と自己嫌悪だった
それを受け入れることができないばかりに、相手を拒絶して自分を守ってしまう
自分の無知に向き合い、自分で自分を改めることよりも、その場の感情を優先してしまう
そんな風になりたくない