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SmartHRの水を作った話

この記事は、天地創造アドベントカレンダー 3日目の記事です。

今日は水を作った話をします。

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というのは半分冗談で、半分本当です。
改めましてこんにちは、SmartHR コミュニケーションデザイングループのnamです🧚‍♀️💫
この記事はSmartHR Advent Calendar 2019 23日目の記事です。

さて、SmartHRのオフィスに来たことがあればご存知の方は多いと思いますが、

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SmartHRでは、このようなお水(正確に言うとオリジナルラベルのお水)を用意して、お客様をお迎えしています。一見シンプルなデザインですが、ここにはちょっとしたコツや工夫が隠されています🕵️‍♀️

今日はこのSmartHR水について綴りたいと思います。
本Advent Calendarも残すところあと2日、箸休め程度に読んでいただけば幸いです。


作ったきっかけ

このお水が登場するまで、SmartHRでは市販のお水をお渡ししていました。ある時、訪問先やイベントで頂いたオリジナルのお水を社内でよく見かけるようになり、日常的に視界に入れて認知度を上げるために効果的なアイテムだということに気づきました。
また、気軽に渡せる来社記念ノベルティにもなるため、作成に至りました。


ココにこだわりました

サイズ・形状
まず、どんなサイズ・形状で作るか?から始まりました。お客様への訪問の機会が多いメンバーにヒアリングし、こんな声が集まりました👂

🗣「大きいと、持ち帰り時に重いしかさばる…」
🗣「1日に数社周って数本もらうこともある」
🗣「小さいサイズだと飲み切りやすくて嬉しい」
🗣「可愛いデザインだとデスクに置いておきたくなる!」

こういった意見を元に、500ml以下のサイズで、弊社ロゴと相性の良さそうな形状を選びました。

デザイン
このラベルは、素材がフィルムという特性を生かしたデザインにしています。

印刷前のフィルムは無色透明なため、紙と同様のデザインデータで印刷するとデザインが透けてしまいます。
透けさせないためには、下地に白いインクを敷くと解決します。
白いインクを敷くためには、白版という白インク専用の版データを作る必要があります。

紙への印刷が透けないのは、紙そのものが白いため、紙が白版のような役割を果たしてくれているからです。(ここでいう紙とは、コピー用紙などの白い紙を指します)
よって、一般的なオフィス用や家庭用プリンターのトナーには白色が存在せず、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色が基本となります。

※ちなみにブラックだけ色名の頭文字でないのは、かつて文字や図形の輪郭線として使われていた版・Key plateが由来とされています

逆に言うと、一般的なプリンターで色付きの紙に白いプリントは出来ないのです。

話を戻しますが、SmartHR水のラベルはこの白版の原理を生かし、半透明〜透明へのグラデーションを再現しました。

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※一部画像を加工しています

上が表現したいデザイン、下がその白版です。
まず、上下のデータで共通して上部をグラデーションで白くしています。
このわずかな白い部分の有無で見た目は大きく変わります。

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徐々に透明になることでラベルとボトルとの境界が馴染み、まるでボトルそのものが染まっているかのように見せています。丸みの美しさも際立ちました。

さらに、白版にはもうひと工夫しています。
白版なのにデータは黒で作成、とややこしいのですが、
ロゴと成分表示部分を透けさせないために、白インクを乗せたい部分を黒くしています。

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そして、背景を黒5%から白へと、うっすら上下のグラデーションをかけています。

表現したいデザインがコーポレートカラーの近似色同士のグラデーションなため、透けるだけでは色の差分が分かりづらく、白インクを乗せて色を出してあげるのです。

このグラデーションにはとてもこだわりまして、

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4パターンの濃度でサンプルを作成しました。
わずかな差ですが、右にいくにつれて背景の透明度が低くなっています。

そして以下を考慮し、5%に決めました。 

・冷蔵庫での陳列時や、取り出し後水滴がついた状態でもより美しいもの
・コーポレートカラーと水との相性がいいので、透明感や清涼感がより引き立つもの

あとは、細かい部分ですが成分表示部分もカスタムできたので、
さりげなくキャッチコピーも入れてみました。

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こうして出来上がったSmartHR水は、おかげさまでご好評をいただき、
お客様とのアイスブレイクになったり、イベント時には並べておくだけで華やかになったり、時には作り方を聞かれたりと、予想以上の効果や反響がありました。

SmartHR水、その後

SmartrHR水が完成して数ヶ月、少し気になることが見えてきました。
1本あたりの単価が結構高いと思われていて、(在庫切れ時に備えている)市販のお水を渡している時があることを社員数名から聞いたのです。

確かに、初期ロット分は版代やサンプル作成費が掛かるので割高でした。
実際にはその後、本数を増やして追加発注することで単価を抑えられていたのですが、多くの社員にはあまり知られていませんでした。
私は、どうやったら分かりやすくこの事実をみんなに周知できるかと考えました🤔

SmartHRのSlack上では、毎日とても多くの情報が流れます。
その中で、全体周知事項は目に留めてもらえるよう、お知らせ方法にひと工夫あったりします。

結果、こうなりました。

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※一部画像を加工しています

こうして無事社内での認知に成功し、社員は遠慮なく来客者にSmartHR水をお渡しできるようになりました。めでたし🎉🎉🎉

これを読まれている方でSmartHRに足を運ぶ機会があれば、
頭の片隅にこの制作秘話を思い出してもらえると光栄です。

社員一同、お水と共にお待ちしています!


次回、この白版の仕組みを利用してステッカーを作った話をどこかでするとかしないとか。

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※一部画像を加工しています

お読みいただきありがとうございました。
それではまた。

🧚‍♀️💫


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